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2004年9月

9月30日

定休日の29日、いってきました。トーキョーへ。
なんと、メーカー問屋あわせて、
朝一番から日がとっぷり暮れるまで。
怒濤の7会場滅多切り詣ででした。
あわせ月末30日は、お店の商品総ざらいの日とあいなりまして、
やはり朝一番から日付が変わる頃合いまでおシゴト。
ちなみに、ボクはここ二週間休みなし。
だいぶ衰えたと思った体力は自転車に乗るときだけなのか。
10月は自分に少しご褒美をあげよう。
とういうようなかんじで、
いつもにも増して通信の内容があまりぱっとしませんので、
展示会の画像でごまかせてもらいますね。

カンパのカーボンコンパクトクラックです。

カンパのレコードコンパクトクランク用フロントディレラー。
こちらは、かなりいけてるんじゃないでしょうかね。
シマノがつくらないのでブレイクするかな。

カンパのフラットバー用ブレーキシフトレバー
世界的にフラットバーロードが人気でてきているみたいですね。

人気のフィジーク アリオネに新色です。
このケイコーグリーンすごいです。
あと、ボディがカーボンでできているモデルが新発売するそうです。

DEDAのコンパクトクランクです。
シマノにカンパを使う事に抵抗がある人にはおすすめですね。

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9月28日

今日ハワイ帰りフジシタさんから連絡があり、
イマワノさん(http://www.sbtm.jp/craft/index-imwn.htm)がなんと、
ハワイセンチュリーランを完走したらしいです。
膝の具合は大分良くなってきているそうです。
また、ショボちゃん田代選手(http://www.sbtm.jp/craft/index-imwn.htm)も、
カワイイおねえさんを多数侍らせてサイクリングしていたそうです。
ショボちゃん、新しい出会いがあったのかな、
HPで突っ込んでみてください。
今日は、明日もまた展示会でトーキョー詣でをしなければならず、
いつにも増して駆け足で通信をかいてます。

イタリア就職記 (41)
すみません、今日は時間がないので、
前回とはなんの脈絡もないお話を。
ボクのイタリア滞在で一番記憶にのこったワンショットです。
工房で仕事をしていて、
フッと窓をみると、あまりにも綺麗な夕陽が。
おもわず窓にかけより、
夕陽をみながら思いっきり深呼吸をしたら、
自分は今イタリアで仕事をしているんだな、
という思いがしみじみと湧いてきたこと。

9月27日

毎日いろいろなおシゴトが飛び込んできます。
今日はボトル台座のつけ直し。
ちょっと、不注意でこわしてまったボトル台座を、
荒技でつけ直します。
本来なら、製造メーカーか輸入代理店がやるべきシゴトなのでしょうが、
そういうサービスをしているメーカーは、
ほとんど聞いたことがありません。

ネジを締めすぎて台座が空回りしてしまってます。

荒技を使って、なんとか空転してましっているネジと台座を取り除きます。
このように、塗装の上がっているフレームでの作業は、
作業で傷を付けないようにするのに、
すごく神経を使います。
上手くとれました。

下穴の状態にしたところで、
あたらしいボトル台座をリベット接着します。
これはボクのオリジナルフレームにつかっているものを使いますので、
オリジナルよりよくなったと思います。

こういう補修ができるのも、
SBTMで買って頂けるメリットの一つと思います。

フレーム製作の方は、
まとまった時間がとれなくて、
本日はなしです。
フレーム製作は、集中しなければならないので、
気持ちと時間に余裕がないといいシゴトができないもんで、
すみません、Yさん。

イタリア就職記 (40)

こうして、ミラノショーへ出すべきモノができあがり、
ボクもP工房のスタッフの一員として、
11月のミラノショーへ参加しました。
ミラノショーは当時は二年に一回(現在は毎年)ミラノの国際展示場で開かれる、
自転車とモーターバイクの展示会です。
各メーカーは、このショーに向けて新製品を発表してきます。
そして、バイヤーも国内外から多数集まり、
翌年に向けての商談が開かれる場になっています。
ボクも、ブースの設営作業から手伝いましたが、
他のスタッフも普段とはちょっと違って興奮気味で、
お祭りのような雰囲気でした。
実際に、同業各社が一斉に顔を合わせるので、
ビジネス会場の裏では、旧知の知り合いにあっては、
楽しそうに話をしてました。
この後日本でのサイクルショーにも参加しましたが、
雰囲気はそっくりでした。

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9月26日

今にも泣き出しそうな空模様。
今日のSRM(http://www.sbtm.jp/lounge/srm.htm)は中止かなと思いながら、
ショップに行ってみると、走る気満々の猛者達が・・・・・。
山はどうみても雨模様なので、
小貝川の平坦コースへ。
ボクはお店があるので途中で別れて帰途へ。
少し時間があるので、
SRM用にいいコースがなかいかと、枝道散策。
いいコースが見つかると、
これをどんな風に紹介すると
SBTMでバイクを買ってくれたヒト達に、
自転車遊びの楽しさを伝えられるだろうか、と思いをめぐらします。
今日も走っていてちょっとアイデアがわいてきました。

イタリア就職記 (39)

こうしてボクが作ったフレームに、
P氏が最終のカラーリングデザインをしました。
P氏のこういう感性はほんとにすごいと思いました。
つくったものは日本にいた時とかわらないのですが、
仕上がってみると、やはり似て非なるモノという雰囲気をかもし出します。
イタリアはデザインの国とよくいわれますが、
イタリアで生活していて、
その根元の一部かなとおもうところを自分なりに感じました。
街をあるいていると、目に入ってくる建物の線が、
丸であったり、斜めであったり、三角であったりと、
色々な線が飛び込んできます。
日本では、殆ど四角いたてものばりですよね。
(昔は違ったようですが)
この、色々な線を小さい頃からみて育ってくるれば、
どういう線の組み合わせがきれいか、
ということが自然と身についてくるじゃないでしょうかね。
ボクなどは、小さい頃から、縦か横の線しか見て育っていないですから、
曲線をつかったものイメージとか思い浮かべにくいです。
以前に書いたことがあるのですが、
イタリアの23・4歳くらいの若い男の子とはなしていて、
東京はどんな街かという話題になったとき、
彼は、”東京って美しい”ってボクにきいてきました。
聞かれてボクは、ハッとしました。
いままで、東京は電気製品が安いか、
とか便利かとかきかれたことはありますが、
美しいか、ときかれたことは一度もなかったですから。
そして、自分自身で街を美しいか美しくないかを考えたこともなかったです。
彼はミラノを美しい街だと自慢していました。
街が、美しいか、美しくないかという判断をする、
イタリアの人がいかにデザインにこだわるかを垣間見た気がしました。
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9月25日

明日はハワイのセンチュリーランなんですね。
昨年参加のイマワノさん(http://www.sbtm.jp/craft/index-imwn.htm)も参加予定
とのこと。
だけど、最近膝の調子が悪く、
ハワイにははいるけれど、走るかどうかは微妙なところらしいです。
ショボちゃん田代選手(http://www.sbtm.jp/tashiro/index.htm)もアンカーツアー
の添乗員で、
いくといっていた。最近更新のないHPですが、
水曜日にアンカーの05モデル発表会で会いました。
相変わらず、調子はよくないとはいってましたが、
顔は結構元気そうでした。ハワイに行く元気があるのだから大丈夫でしょう。
当店のスー吉もバーケーションでいってます。
それぞれの珍道中ばなし楽しみにしましょう。

イタリア就職記 (38)

P氏とはしょっちゅう衝突していましたが、
仕事上のことですから、お互いに根を持つことはなかったです。
いいか悪いか、イタリアにいる間、
かなり彼と一緒に居る時間がありました。
仕事はもちろん、プライベートでも、
一人のボクを不憫と思うらしく、
いろいろ誘ってくれました。
だから、彼とは仕事以外こと、人生観などもよく話しました。
イタリアの職人気質や一般的な生活感を、
学ぶのにものすごく濃厚な時が過ごせたと思ってます。

さて、いよいよミラノショー向けのロードレーサーの製作です。
ラグの形状や細部の工作はP氏のデザインをとりいれました。
今までやったことのない、
ラグに穴をあけてブレーキワイヤーを通す加工など、
ボク的には機能的にお勧めできないので納得できなかったですが、
ショーモデルということもあり、
P氏のいうとおりにつくりました。

9月24日

本日の納車はフルコースでした。
インソール作りから始まり、
クリート調整、固定ローラーにのせて、
サドル高やステム長の長さをかえながらのポジションあわせ。
あとは実際に乗りながら、
アドバイスをしていけると、
ベストな販売スタイルですね。
乗れば乗るほど筋力が変わってきますから、
当然納車時とはまた違ったポジションが必要になってきますから。
こんなかたちで買って頂けると、
SBTMでバイクを買って頂けるメリットを、
十分に享受して頂けるんじゃないでしょうか。

先日のフレーム材料の下ごしらえが終わりました。
この製作過程アップ、
オーナーには結構好評です。
自分がのる自転車の作られる様がみれるって、
コルナゴやデローザでは、
絶対に無理ですもんね。
次は治具にのせてフレームのカタチにします。

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イタリア就職記 (37)

ハンマーを投げる職人P氏についてかきますね。
彼は若い頃プロレーサーを目指して、
町のクラブに入り毎日レースに明け暮れていたそうです。
その後は、働きながらデザインの夜間学校に通い、
とにかくデザイナーになりたかったそうです。
レースをやっていた関係から、
自転車のデザイン製作に興味を持ち、
地元のビルダーに弟子入りして、
メジャーブランドとの共同製作などを経て独立したそうです。
かなり苦労したらしく、
ボクに対して、ことある事に、
働かなければメシは食えないよ、
と常々話していました。

9月23日

世の中今日は祭日なのですね。
今週は休みが多いですね。
働きすぎると言われがちな日本ですが、
年間休日はそれほど少ないとは思わないのですが。
”イタリア就職記”にも書きましたが、
ボクが知っているイタリアの人はよく働いていました。
休みというと、夏のバケーションで、
ボクの同僚の職人さんでも3週間は休んでました。
でも、バケーション以外は、ゴールデンウィークも正月休みもなかったです。
クリスマスは休んでましたが、それも前後2/3日といったところ。
おそらく、年間休業日は、
トータルすると余り変わらないんではないでしょうかね。
こまかくわけやすむか、一気にまとめて休むか、
この辺りは文化の違いなんでしょうか。
ボクはどちらと問われれば、
一気に休む方がいいので、それができるように頑張っているつもりなのですが、
どちらも、実現できないのが現実です・・・・。
イタリアにいた頃通っていた、街の小さな八百屋のオヤジさんも、
”バケーションとれるなんてのは、
大きい企業だけだよ、オレなんざぁ年中無休だよ”
というようなことを言ってました。
商店はどこでも同じで、世の中の休みとは余り関係ないようです。

イタリア就職記 (36)

P氏もたたき上げの職人らしく、頑固で直情型でした。
ボクともよく、衝突していましたが、他の職人ともやってました。
P氏が指示をあたえて、それを職人がかたちにするのですが、
それが自分の思い通りにできていないと、
ものすごいオーバーリアクションでつっこんできます。
同僚がある時、何回かやり直しを指示されたパートを、
さらに彼の思い通りに出来なかったらしく、
ついにP氏が怒り出し、大声で文句言いながら、
握っていたハンマーを思いっきり放り投げました。
広い工房でしたのでなにも問題はなかったのですが、
でかいハンマーですから、そりゃ迫力ありました。
同僚の職人も頭にきて、
やってらんねえよ~、という感じで工房をでていき、
2・3日仕事場に出てこない、なんて事もありました。
ボクとの衝突は、物理的なものはなかったですが、
激しい口論はしょっちゅうでした。
ある時、P氏がボクに向かって、
”なんでおまえはそんなに自分のいうことにそんなに自信があるんだ”
といったことがあります。
ボクも若くて生意気だったんでしょうが、
ボクのこだわることの裏には、
日本で学んだ数字の裏付けがあったからなんですね。
その辺りを上手く説明出来なかったので、
P氏もボクを頑な奴と思っていたと思います。

9月20日

今日は朝から、
つくば市のプロモーションビデオ撮影のご協力。
つくば市主催のイベントなんかで、
つくば市を紹介するするために冒頭に流れるようなビデオらしいです。
ご家族で自転車を楽しんでいる人を紹介してくれということで、
Iファミリー、Kファミリーにご協力を依頼しました。
まずは店頭でのインタビューから。
これにはボクとカミさんも参加。
つくばに開店した利用や生活環境などについてインタビュー受けました。
そして、Iご夫妻、Kご夫妻に実際に自転車にのってもらい、
つくばらしいロケーションでサイクリングしているところを撮影。
滞りなく無事終了しまいた。
残念なことにこのビデオは、
イベントでしか流れないので、
一般にはみられないとのこと。
きっと、忘れた頃に、
全く知らない方から、ビデオ見たよ、
なんていわれるのでしょうかね。


イタリア就職記 (34)

こんな感じで衣食住は少しずつ落ち着いてきました。
手続きの上で予想もしなかったことが一点起きてきました。
日本であれだけ苦労して取得した労働ビザなのですが、
イタリアではそれだけでは滞在できなかったのです。
労働ビザを取った上で、
その地域の役所へ行って労働滞在許可書というのをとらなければなりませんでした。
最初はP氏が同行してくれその役所へていきましたが、
日本と同じで、いくたびに違う書類を要求されて、これまた四苦八苦。
挙げ句の果て、最後はボクと同じような請求をする人が群がる中、
(列をつくって待つなんてことはなかったです)
たまたまお役人がボクの書類を受け取ってくれた、
という感じで受理されました。
どうやら、この時期結構東欧から入ってくる人が多くなっていて、
そういう人たちと重なっていたようでした。
こうしてやっと、手にいれた滞在許可書を受け取り、
これでやっと、晴れてイタリアで働けると、ホッとしまいた。
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9月19日

今日のSRM(http://www.sbtm.jp/lounge/srm.htm)もライディングテクニック教
室から始まり、
牛久沼までサイクリングをしました。
ロード購入して二回目の参加のT女史、
先週はクリートの着脱がやっとできたと、喜んでいたのに、
今日は90km位走破しました。
自転車アソビは公道を走るので100%安全ということはありませんが、
身体にあった自転車に乗って、
基礎をしっかり学んでやれば、
危険率はかなり低くなると思います。
こんな感じですから、SRMは、よくありがちな、
集合してスタートしたら即競走なんてことはありません。
このSRMの延長で、
サイクリングキャンプをやります。
http://www.sbtm.jp/shop/index-c200410.htm
今回は、初心者、中級者を対象にした内容にしてみました。
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イタリア就職記 (33)

イタリアの人はホントにコーヒーが好きでした。
それも、エスプレッソからカップチーノ、
それ以外はコーヒーでないという感じでした。
P工房にも、エスプレッソマシーンがあり、
(ボクが訪れた会社クラスのところには必ずありました)
社員は自由に飲んでました。
でも、この飲み方がすごかった。
エスプレッソですから、量はホントに少ないんですがかなり濃いのです。
ボクなどはこの濃いのは一日一杯と決めるくらい濃かったです。
P氏や同僚はそれに、砂糖を山盛りいれるんですよね。
そして飲み干した後にのこった砂糖をスプーンですくって、
おいしそうになめる。
P氏だけかと思っていたら、
かなりのイタリアの人が同じ事をやってました。
ちょっと、疑問に思ったのは、
こんなに甘くしてコーヒーの味ってわかるんだろうか?
ということ。
そのくせ一度ドイツへ車で仕事に出掛けた時、
ドイツのコーヒーはまずい、
早く帰ってイタリアのコーヒーを飲みたい、
とかなり苛立っていたことがありました。
ちなみに、P氏が日本へ来た時、
日本の缶コーヒーをいたく気に入っていました。

9月18日

お店をしめて、
一人パソコンに向かい、
シゴトに勤しんでいると闖入者あり。
キリギリス・・・・・・。
一人パソコンに向かいあくせく働いている自分を、
キリギリスがじっと見ている。
まさにアリとキリギリスか。
フッと、ため息ひとつ、
最後に何かいいことあるのかな。

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イタリア就職記 (32)

イタリアにはBAR(バール)という、
一杯飲み屋兼カフェみないなものが、
ホントにたくさんあります。
日本のコンビニも顔負けというくらい、
田舎町なのに並びで何軒もあったりします。
イタリアの人はみな、ひいきのバールをもっており、
ワインをちょっと引っかけにいったり、
エスプレッソやカップチーノを立ち飲みします。
朝はこのバールでエスプレッソとパンで簡単な朝食という
人がおおいようでした。
同僚も、朝はバールでかるくとり、
10時くらいパニーニというサンドイッチで一休みして、
お昼ご飯を家でとる、
というパターンで仕事をしていました。
そこのバールの馴染みかどうかは、
つけがきくかきかないか、というようなところにあり、
ボクの仕事仲間は彼のひいきのバールに連れて行ってくれて、
オレはつけがきくんだと、得意満面でぼくに話してました。
日本でいうと馴染みの居酒屋とかにあたるんでしょうね。
ボクもP氏につれられて彼のお気に入りのバールによく連れて行かれました。
日本のお酒を飲むようなところと違って、
おねえちゃんもいないしカラオケもないんです。
でもって、じゃ、みんな何をしているかというと、
お話しするんですね。
例えばP氏が良く行くバールは、
みんな自転車が好きなので、
そこへいけば同じ話が出来る仲間がいる。
ボクがいる間、ミラノの町でもコンビニと自動販売機は一台も見ませんでした。
みんな喉が渇いたり、軽く食べたい時はバールにいくんですね。
ですから、街には空き缶も空き瓶も転がってはいなかったです。
そしてなによりも、
物を手に入れる時は必ず人とのコミュニケーションが必要なんですね。
この辺は、なんかとてもいい感じをうけました。
日本の自動販売機文化というもについて考えさせられますね。