職人マツナガ通信

10月24日

カタチになりました!
SさんのプロジェクトM、カーボンチューブを図面寸法にかっとしたら。
一本、一本、ラグに差し込んで、治具のせて、長さの微調整カットをしていきます。
あまりにピッタリの寸法だと、接着剤の加熱硬化時に、チューブが熱膨張をするのでよくありません。
ほんの少し、ガタがでるように削っていきます。
シートチューブ。
ダウンチューブ。
トップチューブ。
という順番で、長さを決定していきます。
長さをすべて調整できたら、接着剤塗布です。
フレームメインチューブ接着に使っている接着剤は。
熱硬化型といって、加熱しない限り硬化をはじめません。
なので、常温硬化の接着剤と違い、接着作業は慌てずに行えます。
接着剤が塗れたら、治具のセットを確認をして、加熱器で加熱です。
これで、ようやく全貌が現れました!

 

本日アンカー、クロモリバイクの納車Oさん。
ご購入時のアンケートに下記のようなことが書いてありました。

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フレームポジションこだわりがあるような感じでいろいろ相談できたから。
ポジションの相談だけして、他で買うようなことは、今まで積んできた技術だけ、ただのりするようで、
そういうのは、好きではないからです。
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まさに、通信販売全盛時代の今。
ボクらのような専門店がやっていける理由ですね。
ポジションしかり、目的のパーツをお選びするのも、メンテナンスするのも、
すべて、ボクらが今まで勉強してきた投資の成果なのですね。
この成果を、お金に換えられなくなったら、ボクらの仕事は継続していくことは不可能でしょう。
こういうお客さんがいる限り、まだやっていけそうですね。
心強いお言葉、ありがとうございました!