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今週も展示会に行ってきました -137走目

水曜日はMAVIC、ビアンキ、オークリーの展示説明会でした。

まずはMAVIC。

MAVICのチューブレスホイールで気になっていたのは他社タイヤとの互換性です。今回はそれについて書きます。

MAVICのホイールといえば全モデル同社のタイヤがセットされてついてくることが特長の1つです。これはWTS(ホイール・タイヤ・システム)といわれており、ホイールとタイヤそれぞれの性能を最大限に引き出すためのマッチアップです。

チューブレスホイールでもこれは同様で、チューブレス対応ホイールにはイクシオンプロUSTが付属します。

MAVICがチューブレスホイールで目指したものの1つは取り扱い面です。チューブレスホイールで苦労することはタイヤの着け外しです。チューブを持たない構造のチューブレスでは、リムとタイヤとの機密性を向上させるために通常はリム側直径が若干大きく、タイヤ側直径を若干小さくすることで機密性を上げています。これは同時に装着問題のデメリットとなり、クリンチャータイヤの脱着とは全く訳が違う難しさがあります。MAVICはそれを解消する為に通常のホイール規格の誤差範囲をより狭めて非常に高い精度でつくることで解消しています。

通常ETRTO規格に準じているチューブレスリムの場合、リム直径が621.95±0.50mmの誤差範囲で作られています。これに対してMAVICのチューブレスリムは621.92±0.35mmという誤差範囲に留められています。

このリムサイズに対してイクシオンプロUSTはというと、619.6mm±0.20mmで出来ています。他社チューブレスでは例えば619.2mm±0.40mmで出来ています。(※メーカーにより個体差はあります。)

先ほどチューブレスタイヤはリムに対して少し直径が小さめに作られていると書きました。他社チューブレスはたしかに標準値619.2mmとイクシオンプロUSTより0.4mm小さく作られています。

では何故MAVICは0.4mm大きく作っているのか。

それは誤差範囲を狭めることと、リムウォール高さを専用設計にすることで着け外しがしやすく、でも機密性を高めることを実現しているんです!

MAVICのチューブレスリムに対してMAVICのチューブレスタイヤをマッチアップさせたときに取り扱いが楽になるということがメリットですが、全員が全員そのタイヤをずっと使い続けるわけではありません。

問題となるのがIRCやハッチンソンなど、他社チューブレスタイヤをMAVICチューブレスリムに使うことが出来るのか、という点です。

結論から言うと、可能です。

ただしタイヤによっては取り付け取り外しがしにくい場合があります。

また、他社チューブレスリムに対してMAVICチューブレスタイヤ イクシオンプロUSTも使うことは出来ますが、やはり取り付け取り外しがしにくい場合があります。

それは他社ホイール、タイヤはMAVICの物より誤差範囲が広いためです。

最終的に何が言いたいかというと。

新しいチューブレスリムモデルのホイールは、アルミホイールのパイオニアであるMAVICならではのチューブレスホイール、ということですね。

ちなみに最初からついているタイヤ、と言われると安いタイヤかと思われがちですが、まったくそんなことなく、定価で7,500円(税別)相当のタイヤが付属しています。

まずはこちらを使ってみてください。

 

記事が長くなってしまったのでビアンキとオークリーについては別記事に起こします。

それまでお待ちください!