今日は朝からピナレロの展示会で代官山へ行ってきました。
既にご存知の方も多いかと思いますが、今年の目玉はDOGMA F10です。
明日から開催されるツール・ド・フランスでチームスカイが駆るオールラウンドバイクです。
PiNARELLOの考えとして、エアロロード、オールラウンドロードという販売戦略的な住み分けをするのではなく、1台ですべてをこなすことの出来る完ぺきなバイク、の具体像がF10です。
今回の展示会プレゼンでおもしろかったのはDOGMAの遍歴について。
PiNARELLOのトップモデルであるDOGMAのもつテーマは「軽量、剛性、振動吸収性」です。コレは初めてDOGMAが発売された2002年から2018年のF10まで変わらないキーポイントです。
ではF10になって何が変わったのか。
テーマとして追加されたキーワードが「速さ」です。
F10はTTバイクのBOLIDE TTで培われた空力性能と、F8 X-lightの軽量性を元に再設計されています。
フォークフラップを採用した整流効果の高いフロントフォーク、ボトルケージ&ボトルを装着したときの空気抵抗を考えられたコンケーブドダウンチューブ、などが目立った改良です。
F8と比較すると重量で約6.5%軽量化、フレーム剛性は約7%の向上、空気抵抗は低減させているそうで、時間と距離に換算すると、F8よりも0.8秒/km速いそうです。
1km走ってたった0.8秒、100km走って80秒、ツール・ド・フランスの距離に換算すると47分短縮させることの出来る数値です。
チームスカイのフルーム選手によると、この小さな差が勝利に必要な100のうち50を満たすことが出来る、勝利への大きな自信、だそうです。
そして機能面以外の改良で付け加えたるは「造形美」です。
F10に関しては製造、塗装、最終チェックまで全て本国で職人の手によって生産されているそうです。
フレームの造形では紙やすりを使ってフレーム形状を細部まで整えられ、塗装も綺麗にデカールもデカールとは分かりにくい様相でめちゃくちゃ綺麗に貼られています。
「F8と比べて何が変わったんですか?」
「カッコよくなりました!」
レース機材としてだけでなく芸術品としても一流品を目指すPiNARELLOの情熱が感じ取れました。
一般サイクリストにとって何秒速く走れるフレーム!ということにおいて魅力を感じられる方は多くはないかもしれませんが、高価なフレームを購入したときの所有欲は大いに満たしてくれそうです。
F10以外のモデルについてはカラーチェンジ、ネーミングチェンジなどが主な内容となっています。
新モデルカタログと、今回の展示会で坂間が大量に実物の写真を撮って来ているので、気になる方は是非お声掛けください!
最後に私事ですが。
ついに注文していたフレームが届きました。ちゃんと届いてくれて本当に良かった・・・。
店頭に吊るしてありますのでぜひご覧ください!
月末のSRMではニューバイクをお披露目できる予定です!