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二十五年越しの恋号プロジェクトM

トーキョーのTさんからのオーダーです。
下記のようなメールをいただきました。

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今年58歳になる、おっさん自転車乗りです。
随分前に出版された浅田さんの本で松永さんを知ってから、
「いつかはお願いしたいな~」と想い続け
25年も経ってしまいました。
早くしないと乗れなくなってしまうので、一発奮起して
メールいたしました。宜しくお願い致します。
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なんと25年間も思い続けていただいたようです。
なんとも職人冥利につきます。
今回の目的は、年に二回参加しているクリテリウムレースでばっちり走るバイク!
さらに身長159cmという小柄なTさん、
なんとしてもトップチューブホリゾンタルのフレームに乗りたい!
というご希望。
この両方をかえた設計をしました。
カラーリングは、Tさんのお好みのアルミカラー+カーボン地色。
ばっちりお好みにあわせたバイクに仕上がったと思います。

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インプレッション

まずは軽ーくシェイクダウンしました。
「乗り易い!」と言うのが第一印象。
専用のジオメトリですから、当たり前っちゃ当たり前なんですが、それでも全く違和感ないのは感動モノでした。
次に感じたのは、セッティングの確かさ!
いつも我流で組み立ててましたので、プロのセッティングに驚きました。
特にリアディレーラのインデックスが完全シンクロ!
異音ってしないもんだったのですね!
自分で組むと、必ずどこかではチャラ音が出てましたので
「完調のカンパってこんなにえーのか!」と感動しております。
お次はフロントフォークの行儀のよさ。
テストコースに荒れた下りがあり、カーボンストレートフォークだと手が、弾き飛ばされそうになるのですが、決してそんなことはなくしっとりと吸収しつつラインは確実にトレース。
ここはクロモリにして本当によかったです。
「名刀松永」と言う感じ。
短距離試走でしたので、本日はここまで。
フレームの感想はもう少し走り込んで、またレポートいたします。


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オーナー:Tさん
身長:159cm
体重:52kg
フレームタイプ:スタンダード ディスクブレーキ仕様

製作年月日: 2022年8月