クマさんのバイク専科

RCサクセションは解散していないぜ!、ベイビィ

平日だけど、2日お休みができたので、つくばへ走りに行きたいと連絡をもらいました。例によって代々木上原のロックンロール研究所へ朝の8時に迎えに行き、清志郎さんとしゃぶちゃんと、ロードバイクをアヴェンシスに乗せて都内をスタートして、首都高速と常磐道を乗り継いで谷田部インターで下りて、桜運動公園に9時半に着きました。その常磐道で事件は起こりました。いつものように清志郎さんの曲かローリングストーンズか、クイーンのアルバムをCDプレイヤーにセットしようと思いましたが、その間にたまたまFMラジオを聞いていると、女性のDJがお話しを始めました。

 

何とRCサクセションのメンバーについて、高校2年でメジヤーデビューしたこと、バンドの成り立ちや、デビュー曲の宝くじはいらない、数々のヒット曲、所属していたレコード会社の自主規制で歌の内容が引っかかり、アルバムの発売が中止になったことなど。それがきっかけになって、他のレコード会社に移籍して、そのアルバムが発売されて大ヒットしたこと、そしてRCサクセションが解散するまでのヒストリーでした。数曲続けてRCサクセションの曲と、清志郎さんとラフィ&タフィの曲がかかりました。

 

僕はRCサクセションの世代なはずなのに、ラグビーと自転車に明け暮れていて、全く音楽に関心がなく、RCサクセションのやってきたことや、清志郎さんのことを知らなかったので、面白そうなので、そのままラジオを聞きながら車を走らせていました。するとご本人の口から、ちゃんと取材していないな〜。活動休止の理由はそんな話しだったの、誰に聞いたんだよ、俺は何も聞かれていないな〜。だいたいRCは解散していないよ、バンド活動を休止しただけだよ、このDJのおしゃべりの内容をまとめている放送作家はかなりテキトーな奴だな。

 

このラジオ番組は生なんだろ、電話番号を調べて放送局に電話してやれよ。DJが話しているRCのヒストリーの内容が違っていますよって。俺が直接電話して生出演してもいいぞ、と笑っていました。つくばへ移動しているクルマの中から本当に電話をかけそうでした。番組のディレクターや女性DJが驚くでしょうね。そういう悪戯っぽいことが大好きな人でした。

 

清志郎さんは一人でマイペースで走って、自分の体力や気持ちと向き合って走ることも好きでした。今回のつくばのライドは平日でした。ブログで公開していいよということだったので、一緒に走ってみたいという知り合いに声をかけさせてもらいました。日野高校で清志郎さんと同級生だった、サイスポの編集長も、松永店長も参加を表明しました。神奈川や静岡、東京からもライダーが集まっていまし20人以上だったので、2つのグループになって走りました。不動峠を2回上ってフルーツラインや板式峠、そして岩瀬を通過して、真壁や北条に戻ってまた不動峠を越える周回を2周、130km走るハードなコースでした。

 

不動峠は上り口と、峠の寸前が10%ありますが、途中は4%から6%の傾斜で、34Tのインナーギヤと29Tがあればのんびり上れる4kmの峠道でした。30分くらいでみんな上りきって、裏不動を下っていちごの十字路を通過してフルーツラインに出ました。スピードは控えめにねと参加者にお願いしたのですが、セイコマートを過ぎたあたりから、アドレナリンかベータエンドルフィンが、いつもより多めに出てしまっているのか、グループライドのスピードがどんどん上がり始めました。もうどおにもスピードが落ちません。

 

緩い下りが長がーく続くところで時速50kmオーバーにグループが加速していくと、そのままの勢いで目の前の丘を越えて行き、全くスピードを落とさないまま氏家のセイコマートに着いてしまいました。清志郎さんはその先頭交代しているメンバーに加わっていました。氏家からもほぼ平坦コースで、板式峠のところでわずかに上って、一気に岩瀬の駅前まで走ってお昼ご飯を食べました。真壁、北条と戻って2回目の不動峠はさすがに脚を重く感じました。それでもフルーツラインは傾斜の具合をみんなが心得ていて、スピードが落ちないまま、一気に板式峠を越えて岩瀬に着いてしまいました。

 

先ほど走ったばかりのコースですから、スピードをキープしてグループ走行は北条まで続きます。そろそろ100km越えなのでコンビニ休憩を入れて、コースロストが起こらないよう、りんりんロードに戻して、藤沢の道の駅で集合にしてフリーライドにしました。火曜日だったのでお店がお休みなので、厚木のラーメンのぞみの望月店長も、プロジェクトMを持って2度目のつくばへ走りにきました。清志郎さんはどんな人だろうと興味があったそうです。気さくに話してくれて、一緒に走ってみて、すっかりファンになってしまったようです。お店の壁には一緒に走った証の写真が飾られています。

 

誰もが知っているロックンローラーですけど、ステージとは違ったサイクリストとしての素顔の清志郎さです。それでも接した人をグイグイ引き付けるスター性を感じさせるオーラを放っていますが、ほんわかと受け答えしてくれるギャップがたまらないらしく、ブラックホールぶりを遺憾なく発揮したライドでした。清志郎さんはこの1年間、LSDライドを意識して走っていたそうで、心肺機能がここまで開発されているとは思っていませんでした。結構走り込んでいるライダー達とフルーツラインを平均時速38kmで走っていました。

ではでは。