クマさんのバイク専科

Sさん佐渡完走の応援ありがとうございます!

真っ白なプロジェクトMを駆るSさん、つくばのマジカルミステリーツアーの常連さんです。本当は今年の佐渡ロングライドの130kmにエントリーしていて参加するはずでした。エントリーしてフェリーのチケットも確保して、一緒の温泉旅館に宿泊するはずでした。残念ながら走れなくなったという連絡をいただきました。しかも、今日メールをいただいて、私の分まで走って、完走してきてください。完走したことを報告するブログを楽しみに待っていてくれるそうです。いやいや、3年連続リタイヤで100km止まりというクマじじいにとってはプレッシャーですね。でも、そのお言葉しかと受け止めて、頑張ってみます。

 

バイクは34Tローギヤを装備しましたし、Z坂も大佐渡のアップダウンも、「ちょこざいな〜、かかってきなさい」という、赤胴鈴之助的な気合いで戦って来ようと思います。ウオーミングアップなしで沢田浜を走り出して、左折するとすぐに海岸沿いの道のアップダウンが始まります。元気なうちはいいですが、すぐに時速15kmを切ってしまう自分のヘタレな走りに愕然とします。なんでみんな速いんだ、スタートしてすぐは気分が盛り上がっていて、しばらくはこの速いハイペースが続くんだったよな〜。ここのポイントは風の強さと方向で走りが変わります。珍しく追い風の年は大失敗をやらかしました。

 

スタートして大きな集団に入って走っていました。強い追い風に押されて、集団は気持ちのいいスピードで走っていました。上り坂も強い追い風にグイグイ押されて、ケイデンスは100回転以下にはなりません。集団の中で風を感じないのでスピード感もおかしくなっていました。とにかく調子に乗って気持ちよく走れていました。何度か佐渡ロングライドへ参加しているという210kmコースに参加のライダーが、今までこんな追い風だったことないよなと、隣のライダーと話していました。こんなに楽な滑り出しは確かに初めてでした。そこに大きな罠が口を開けていようとは!。

 

あっという間にZ坂が見えてきました。1時間と少しで坂の下へ着いてしまいました。トイレ休憩するためにバイクを下りると、膝がかっくり抜けたような感じになりました。まだ50km地点で、脚がカクカクです。ボトルの水だって1口2口飲んだだけです。まさかのくたびれ方でした。サイクルコンピュータを確認すると、走行距離は50kmと少し、走行時間は1時間と少し、平均時速を見てびっくり、40kmを上回っていました。調子こいて、スタート直後の興奮と、追い風に浮かれてぶっ飛ばしている集団に乗ってしまい。まだ前半の4分の1の地点なのに、体力の大散財をやらかしてしまいました。

 

その年の佐渡ロングライドは170km地点の激しい上り坂が始まって、しばらくしたところで、M4とーちゃんに激坂の途中で抜かれました。すると、赤いビブスを着た最終の伴奏ライダーに捕まって、収容バスへ乗せられてナンバーを取り上げられました。大会本部に携帯で伝えられてあっさりリタイヤとなりました。それ以来、佐渡ロングライドはリタイヤ癖がついて、連続リタイアになっているのです。今年こそ、ライダーを収容するバスや、自衛隊の自転車収容のために走らせている、オリーブドラブに塗られた4輪駆動のトラックに、ブーブー追い立てられながらも、Z坂を逃げ切ってみせます。

 

Sさん励ましのメール本当にありがとうございました。湖畔の宿吉田屋さんの温泉と美味しい料理を楽しんできます。おっと、佐渡走りもも、Sさんの分も、ちろん楽しんできますよ。また、一緒につくばを走りましょう。できれば、来年の佐渡はご一緒しましょう。明日は、朝早くに起きて、一緒に行く仲間をサポートカーでピックアップして、バイクを積み込んで、11時ごろには新潟港に着いて、観光バスで移動しているはずのスポーツバイクファクトリー北浦和スズキのご一行様と合流のはずです。佐渡汽船のフェリーに揺られて2時間半で佐渡に着き、大人の遠足をみんなで楽しんできます。ではでは。