クマさんのバイク専科

2019年の佐渡ロングライドへのチャレンジ

大人の遠足、ザ、ロンゲストデイの、長―い1日の結論からお知らせしましょう。期待通りの楽しい1日になりました。朝の4時に両津の旅館前で2台の車にバイク11台を乗せて、11人が乗り込んでスタート地点の沢田浜へスタートしました。車の中で旅館が作ってくれたおにぎり弁当を食べながらの移動になりました。210kmカテゴリーにはタイムのサイロンでインナーギヤがいらない大王Kさん、プロジェクトMにボーラ50を前後に装備のオリーブ旦那さん、キャノンデールを駆るNさん、タイムのエッジのサトイモさんの全員が完走です。 130kmカテゴリーはタイムのサイロンにボーラ35ウルトラに34Tローギヤ装備のマサローさん、タイムのラルプデュエズにコリマのカーボンホイール装備のお赤飯好き好きさん、神奈川から来たプロジェクトMのYさんと、タケちゃんが元気に完走しました。100kmコースはアンカーを駆るIさんがリミットタイムの1時間前に余裕で完走、残念ながら冬眠から覚めたばかりのタイムのオリーブさんと、練習嫌いのクマジジイは90km地点で無念のリタイアとなりました。 100kmカテゴリーの3人は、3年前にバイクを始めて佐渡が初めてのIさん、7日前に冬眠明けしたオリーブさん、3年連続で佐渡ロングライドリタイア中のクマジジイで、3年前は170kmでリタイア、2年前は100kmでリタイア、1年前も100kmでリタイアでした。それぞれ、ちょっと不安を抱えたスタートでした。2019年の佐渡に参加しませんかとマジカルミステリーツアーに参加していたIさんを誘って、参加が決まって、心から佐渡の走りを楽しんで欲しいと思って、マジカルミステリーツアーに参加した時に、佐渡用に軽量なホイールを貸し出すことにしました。後輪にハイペロン、前輪にジョバンニの木リムホイールの組み合わせです。ブレーキパッドもカーボンリム用に交換しました。 佐渡の100kmコースで厳しいのは下りの勢いでは上りきれないアップダウンの連続です。海岸線に下っては半島の丘を上るコース前半です。つくばやギター館の丘を走って、だいぶ上れるようになっているし、走行距離も100kmを走れるようになっているIさんです。それでも標高差がけっこうある佐渡のコースですから、完走できるか不安だったみたいですが、女は度胸で前日はぐっすり眠れたそうです。一緒に沢田浜をスタートして、少しずつ前へ前へと走って行きました。心配なのは少し遅れ気味のオリーブさんです。上り坂でのスピードというか、いつものケイデンスに上がっていませんし、マシンガントークのはずが途切れがちです。それが心配を増幅させます。 そういうクマジジイも例年どうりに上りが苦手で、ぶっつけ本番で使う50Tと34T、14T〜34Tの組み合わせでしたが、いきなりのアップダウンの走行で、何段目のギヤを上り坂の傾斜に合わせて使えばいいのか混乱しました。この傾斜の上り坂や下り坂では、体が何段目にすればいいのかの感覚が全く馴染んでいませんでした。変速すると踏み味が軽過ぎたり、重過ぎたりの繰り返しが40kmくらい続きました。視覚的な坂の傾斜の情報と、どのギヤ比が最適と言う操作のリンクができるようになるまで、ギヤは少なくとも2週間とか3週間使い慣れないといけませんね。 ギヤ比は、下りで気になるのはスピードが上がって、さらに加速のために、脚に軽くかかるギヤ比を確保できているかが昔は気になっていますから、トップギヤは11Tをセットしていましたが、踏まないで下るだけにすると決断したので、小さい歯数はいらなくなりました。今回は14Tトップギヤでしたが、割り切って、平坦を快適に走るなら15Tや16Tトップギヤでもいいなという感じでした。佐渡ロングライドを走るギヤ比は、まだまだ考える余地があるなという感じでした。長く上る坂で、34Tと34Tの組み合わせで、クランク毎分当たり85回転以上でくるくる回せる、乳酸が発生しにくいギヤ比になっているかが問題です。 ギヤ比の組み合わせはギリギリ使いやすい範囲が確保されていました。でも、34Tと34Tの1対1のギヤ比は、チェーンが深く曲がってギヤにかかるので、チェーンの伝達効率が低下するので、ギヤ比の数値は小さくなっても、思っていた以上に軽い踏み味ではなく、確かに軽いけど、今の自分の体力で、これでZ坂や両津までのアップダウンに対応できるのか、ちょっと不安になるギヤ比だな〜ということと、走る距離も短くなっていて、脚の筋肉のパワーも低下しているし、耐乳酸性や乳酸除去能力の低下も感じました。 もっとLSDレバルで距離を走り込んで100kmに対する不安を無くし、時々はスピードをミドル以上の時速30kmを保って20分以上走ったりして、爆発的に発生する乳酸に耐えて走る必要があります。さらに、スクワットなどにも取り組んで筋力強化しないと改善されませんね。毎週末にマジカルミステリーツアーを走るだけで精一杯で、100kmの距離を走ることができていませんでした。ホイールを考えたり、ギヤ比を軽いのを設定するのも、効果は確かにありましたが、肝心のエンジンのレストアやチューンナップが、年齢による衰えという言い訳をいいことに、全く努力に欠けていて、完走レベルに到達していませんでした。分かっちゃいるけど取り組めていませんでした。 100kmを完走できなかった、この悔しさを維持して、どう来年の佐渡ロングライドのアップダウンでニコニコと走れるかにつなげて行きたいと思います。佐渡で4回連続でリタイアしたことがこの歳になって教えてもらえました。佐渡に行くことは時間もお金も、チケットの手配の手間も大変ですが、佐渡を走ってみたいみんなでまたご一緒たいです。つくばで一緒に走っている人たちも是非2020年にチャレンジしてください。早めに申し出てくれれば、宿屋レンタカーなどを一緒に手配しますのでお知らせください。 今回はオリーブさんとはほぼ一緒のペースで走ってZ坂の直前の休憩所に着きました。そうだ、オリーブさんはオレンジジュースが好きなので、少し戻って赤い自販機でオレンジジュースかブラッドオレンジジュースがあるし、冷たい水を手に入れて、頭からかけてあげようと思い買に行きました。天気は晴れで、気温は25度くらいまで上がりました。エイドステーションには水、アクエリアス、コカコーラが用意されていましたが、全く冷やす氷も、水槽も用意されていなくて、温まったものがライダーへ渡されていました。放送では熱中症に気をつけましょうとやっていました。 しかし、冷たい水分を供給して体温の低下を助けるという対策を、主催者自身が全くやっていないじゃない。ぬるい常温の水分を提供されて、参加者は怒っていましたね。コースに点在する自販機は冷たい飲み物を飲みたいライダーが買って、空っぽになっていました。戻った自販機も水が空になっていて、かろうじてブラッドオレンジジュースが1個残っていました。冷えているのを急いで届けて、オリーブさんは一口飲むと、保冷ボトルに注ぎ込んでいました。これでしばらくはエネルギー補給と水分補給は大丈夫でしょう。 トレーニングを始めたのは1週間前からですからZ坂は厳しいはずです。くるくる回しながら上ってはいますが1年前のペダリングと違って踏み踏みになっています。爆発的に発生している乳酸が筋肉繊維を守るために、筋肉のオーバーユースを抑制するので、脚を思ったように動かせなくなっているのでしょう、時々坂の途中で立ち止まっています。下からは回収バスと自衛隊のバイク回収トラックが、ディーゼルエンジンの低い音を響かせて上ってきます。遠くで「最終走者が通過しました、ご協力ありがとうございました、自主規制を解除いたします」という広報車のアナウンスも聞こえます。 トンネルを越えると、左端の路肩に座っているライダーがいました。逆光でシルエットになっていて、出口が近づいてオリーブさんだと分かりました。脚がつりそうになったそうです。ここから緩い上り坂が2kmくらい続きます。「ゆっくり上るから先に行ってください」と言われました。走りを再開したオリーブさんの後ろ30mくらいに付いて走り出しました。ここが57km地点だから、両津港のフィニッシュのリミットタイムは1時30分です、まだ9時台なので4時間以上あるので完走できる可能性は十分にありました。 ところで、もし来年もこのイベントを開催するなら、エイドステーションに、氷と飲み物を冷やすシステムは用意しましょうよ。主催者の方、氷って知っていますか。飲み物を冷やす水槽ってありますよ。コカコーラボトラーズがイベント用にリースしてくれますよ。暑い日に常温の飲み物を提供されて喜ぶライダーがいると思いますか?。飲み物さえ提供すればいいんでしょという気の緩みこそ、大会参加者の激減を招く小さな原因の1つになりますよ。佐渡は移動だけで時間もお金もかかるハンディキャップがあるのだから、考えて欲しいな〜。大会関係者にもちろん直接伝えますけどね。 同じ飲み物でも冷やして美味しく飲ませたり、保冷のバイクボトルが普及しているんだから、それにキュービックアイスと保冷ボトルへ注げばしばらくは冷たい飲み物を走りながら飲めるでしょ。主催者の中にもバイク乗りはいるはずでしょ。ライダーのねっtっy証対策と安全のために、もっとホスピタリティを発揮してくださいよ。みんな、ボランティアスタッフのせいじゃないよなと、仕方なく黙って受け取っていましたけど、かなり怒ってましたよ。ボランティアスタッフに食ってかかるライダーがいてもおかしくない状況でしたよ。 佐渡コースは、スタートするといきなりアップダウンが始まります。大佐渡は標高差が50mくらいのアップダウンが続きます。当然、海岸線だから海風が強く吹き付けます。追い風ならいいですが、向かい風だったら大変です。幸いなことに40km地点までは緩い追い風でした。こういうコンディションのときは、スタートで興奮しているライダーが、張り切ってスピードを上げて走っている集団が、幾つも発生して、接近した団子状態でコースの片側1斜線にいっぱいに広がって走っています。 佐渡ロングライドは2車線の外周路をクローズして開催されている訳ではありません。時計回りのコースを片側1車線を占有しているわけでもありません。自主規制で住民がなるべく車を走らないようにして協力してくれている状況なのです。正面からはバスもトラックも乗用車も軽トラックも走ってくるんです。後ろからも用事があって走ってくる車もありますし、サポートカーも走ってきます。佐渡の走路を借り切ったつもりでいるのか、コーナーのブラインドを反対車線まで使って突っ込んでいく恐ろしいライダーもいました。車が来ていたら100%正面衝突です。 確かにこのイベントで走っていると、外周道路を自転車のために開放してくれていると勘違いするほど車が少ないことを、普通に感じてしまうこともありますが、あくまでも住民が自主規制してくれているだけなのです。クローズドしてくれていると勘違いして、横に広がってグループライドしているのをよく見かけます。勘違いすると痛い目にあいますよ。3年前にも参加ライダーが両津へ向かう道の右側を走って、正面衝突を避けるために、バスが目の前で側溝に落輪したことがありました。 Iさんは前半を抑えめで走って、後半はグループライドに混ざって時速30kmくらいで両津港に到着していました。リミットタイムより1時間以上早く着いていて、収容バスから降りたクマジジイに、余裕でフィニッシュしましたよ、と楽しそうに話してくれました。オリーブさんはお昼ご飯をエイドステーションへ食べに行きました。2019年の大人の遠足は無事に終わりました。楽しめましたか?。リーブ旦那さん運転お疲れ様でした。レンタカーの貸し出し返却をお願いしたYさんとタケちゃん。チェーンの洗浄と注油をお手伝いしていただいた大王Kさん、マネージメントを手伝ってくれたサトイモさんありがとうございました。ではでは。