クマさんのバイク専科

コツコツと積み上げてバイクを組み上げる!

フレーム単体で売っているカスタムフレームも、完成車も、手に入れてから自分の走りに馴染んで、これでいいという形に組み上がるまで、サドルとハンドルとステムを動かすフィッティングを受けたり、パワークランクやケイデンスや、パワーや、GPS機能が組み込まれている多機能のサイクルコンピュータなど、欲しくなった機能をプラスするパーツを選んだり、ホイールやタイヤなど性能をぐっと高めるチューンナップするパーツを選んだりを、ショップのスタッフと相談して知恵を借りたりして、その期間も楽しめます。

 

自分でバイクを組むか、メカニックに組んでもらうのかでも違いますが、手に入れたフレームもパーツもいいものには違いないけど、そこからの組み付けも、小さな手間をコツコツと積み上げることが、組み上がったバイクのパフォーマンスを左右する重要なファクターです。メカニカルのケーブルで作動させるタイプは、考えられる限りのやり方で、フリクションを減らすため、無理のない曲がりになるアウターケーブルの長さに決めたり、抵抗の減るケミカルを使ったり、切り口の断面を平らに仕上げて、汚れを巻き込まない、抵抗を減らすライナー付きカップを採用します。

 

水と置換わる性能がある高性能スプレーオイルのワコーズのサラサラで浸透性が高いラスペネや、やや粘度が高いメンテルーブだけではなく、シリコンオイルやフッ素系の樹脂ライナーチューブ専用グリスを、粘度の違いを把握して場所によって使い分け、そんなライナーチューブや抵抗を減らすコーティングの樹脂をを攻撃しないケミカルを塗ること、そんな小さなことの積み重ねで、切れ味のいい変速、引きの軽いブレーキングを長くキープできます。

 

軽量パーツやチタン合金製のネジやカーボンパーツなどを、壊さないで十分な固定強度を得るために、アルミ合金やチタン合金の特製の近い金属どうしの焼き付き防止のためにチタンプレップを塗って組み上げたり、締め付けトルクも感覚を頼ることなく、ネジに合わせてトルクスやアーレンキーのビットを用意して、締め付けトルクを測定できるレンチを使って、パーツに記入されている指定トルクの範囲で、慎重に締め付けることをお勧めします。それはアマチュアでもプロメカニックでも同じです。

 

お気に入りの選んだパーツをメカニックに組み付けてもらう場合も、アウターケーブルもケーブルカッターで切りっぱなしではなく、アウターケーブルや、中に通っている抵抗を減らす樹脂製のライナーチューブの切断面を工具で丸く戻します。ケーブルカッターで切った断面を、1つ1つ、グラインダーか金ヤスリで削って平らな面を作って、カップを付けたり、アウターストッパーへ納めます。だから細かいことをコツコツ積み上げて組み付けるので、気合の入ったバイクの組み立てには手間も時間もかかります。

 

汗や雨による影響を受けて、サビが発生して影響が出ることもありますが、組み上げる時に一旦分解したり、切り口からシリコンオイルやグリスを塗る、その、一手間で走り始めてからのサビの発生や、マイクロアジャスターの動きのスムーズさを長くキープすることができます。機械的に摩擦が発生する場所には、定期的なクリーニングと注油がコンディションを保つポイントです。ただし、これからどんどん増えてくる、油圧のブレーキなどは、摺動部への不用意な注油は厳禁です。オイルを封入しているゴム製のパッキンを攻撃して硬化させてしまい、オイル漏れの原因になる可能性があります。

 

パーツメーカーのオーナーマニュアルや、ディーラーズマニュアルの手入れ方法を確認して、手入れ方法を守ってクリーニングします。メーカーやモデルによって指定の方法があります。とりあえずはウエスで汚れを拭き取るのが間違いのない方法です。ディスクブレーキ系は、ブレーキパッドもディスクローターも、オイルが付くことに注意しましょう。気になるのはインデックス変速のズレによる変速不良です。シフトケーブルで操るメカニカルでは、フリクションが発生します。シフトケーブルが伸びるという話を聞きますが、実際には初期の伸びさえしっかり取ってあれば、インナーケーブルの伸びはほとんど発生しません。

 

ではどうしてインデックス変速がズレるのか。それはカップとアウターケーブルとの馴染み、アウターストッパーとの馴染みなどの他に、シフトケーブルの固定の緩みや抜けによるたるみが考えられます。そうならないための馴染みだし、しっかりとした固定を心がけます。ポジションをより好みに合わせて設定するには、フィールドを走りながら感じたことを反映して、サドル、ハンドル、ステム、ブラケットの位置を、現場で自分で調整するか、感じたことをフィッターに伝えて微調整してもらうことになります。

 

自分で移動する場合は、バイクのシートポストのヤグラの構造、シートポストの固定方法、ステムの固定方法や上下させる方法、ハンドルの角度の調整方法、ブレーキレバーのブラケットの位置を調整する方法と、パーツを破損しないために、最適な締め付けトルクを把握しておく必要があります。自分でクリート、サドル、ステム、ハンドル、ブラケットなどのポジションを設定する場合は、元の位置の把握が重要です。ホワイトの修正ペンで印を付けたり、メジャーで計って確認しておきます。どう動かしたらどう感じるかの体感を参考に快適なポジションを追求します。

 

フィッティングはどうすればどうなるのか、どう感じるかの経験を積み重ねる必要があり、走りながらのトライ&エラーで最適な位置を探すのに時間はかかります。それも、快適に走るために重要なポジションの最適化を考えて、実現させるという、楽しい作業を体験することができます。最初からポジションを最適化して、遠回りをしたくない人は、プロのフィッターにポジションの最適化を依頼する方法もあります。走り込んで体力が向上したり、体格や筋力が変わったらポジションを変更する必要があります。ではでは。