クマさんのバイク専科

Eスポーツバイクのかっこいいの出ないかな

Eバイクといえば、ヨーロッパではシティコミューターとして定着していますが、スポーツバイク系も、MTB やロードバイクでも、ブランディングのイメージアップのプロモーション用ではなく、市販モデルとしてリリースされ始めました。日本でもヤマハのYPJシリーズが頑張っています。走行距離の伸びているアピールをしている動画も見られます。性能はよくなっているのかもしれないけど、はっきり言って悪いけど、もうちょっとデザインどうにかならないかな〜。

 

カーボンロードバイクの延長線上の、モーターも充電池も綺麗に内蔵してしまいましたというデザインでもいいし、そういうのを飛び越えて、Eバイクだぞっ的な、もっと振り切った斬新なデザインでもいいから、入門ロードに電動アシストのモーターと電池を無理くり付けちゃいましたというような、モペットイズムなデザインは即刻脱却してくれないかな。かっこいいロードを目にしているロードバイク乗りとしては、YPJは受け入れがたいパッケージです。ペダリングをモーターでアシストするスポーツバイクのコンセプトモデルは、各ブランドがショーで発表していますが、一体どれが市販されるのか。

 

自分の力で走るのがスポーツバイクだという人もいるだろうし、楽しければなんでもあり、一緒に仲間たちと走ればいいんじゃないという人もいるでしょう。ボクもその一人です。日本人は生真面目だから、自分の力のみで走るのがロードバイクとかスポーツだ、というのもあるだろうけど。電動アシストのロードバイクが混走したっていいんじゃないの、という、この辺りのコンセンサスを得るのが難しいのかもね。どこかのイベントがEバイクが混走できるようにすれば、話題にもなるだろうし、そういうのを普通に見かけるようになるといいですね。

 

ピナレロでも、デローザでも、カーボンフレームのボリュームを見れば、ハンガーやシートチューブには高性能小型モーター、ダウンチューブには超高性能の充電タイプのコンパクトな電池が収まってもおかしくないと思いませんか。ボクはそのままのボリューム感でEロードバイクをイメージできるな〜。日本の市場ではママチャリやパパチャリ、1人の大人プラス子供2人乗りの電動アシストのイメージが強いけど、ヨーロッパの実用的なEバイクは、もっとモダンでスマートな感じです。

 

モーターでペダリングをアシストして走るEバイクに対する社会的な評価も重要な要素です。パワーアシストの%の規格など、各国の法律のばらつきの問題がEバイクの開発の足かせになっています。Eスポーツバイクの場合は、内蔵される小型のモーターは150ワットから200ワット発揮してくれればいいでしょうね。弱り切ったジジイの本音を言えば、フルアシストでもいいんですけど。糖尿病患者なので今後、急速な体力の低下も考えられますから。30%くらいから70%くらいの幅で、切り替えができればいいですね。

 

上りや平地や風の向きで、アシストのレベルを切り替えて使えるし、電池の消耗を抑えて、より長くモーターにアシストしてもらえますね。近い将来、シマノのEバイクコンポーネントを完成車メーカーが組み込んで市販するようになったり、小型で軽量なトルクの大きいモーターも実現できるでしょうし、デンソウとかパナソニックから、電気自動車や航空機用に、高性能の小型で軽量な驚異的な充電式の電池が登場する可能性があります。

 

充電池のネックは、充電時間の問題と、急速充電の繰り返しによる電池のダメージです。Eスポーツバイクは1回のフル充電後にライドで使い切る可能性が大きく、しかもフル充電が繰り返されて使うことになります。ACアダプターでコンセントから充電することになりますから、その時間は充電池を使うことができません。急速充電でも1時間から3時間ぐらいが予想できます。予備の電池を持っていれば、充電しておいて、交換して続けて走ることも可能になります。

 

Eスポーツバイクの充電池の寿命が200kmとかの長時間になれば必要ありませんが、規格が統一されたり、互換性のあるモデルが何メーカーから登場すれば、ロングライドのエイドステーションでの貸し出しシステムも可能になります。予約を入れたエイドステーションで、事前か、その場で充電池の電気の代金と、保証金を払い込んで、フィニッシュ後に借りた充電池を返すときに、エイドステーションから主催者が回収した、預けた電池を返してもらうというアイデアです。

 

Eスポーツバイクの外観は、モーターも電池もアップデートされるでしょうから、普通のロードバイクと変わらないルックスが十分に可能でしょう。もちろんEバイクらしいかっこいいデザインでもいいんですけど、かっこいいことがスポーツ系のEバイクの普及のキーワードでしょう。それは普通のロードバイクと同じです。油圧のロードディスクブレーキか、ダイレクトマウントのブレーキ装備、電動メカがスタンダードで、メカニカルもオプションで選べ、12段フリー、フロントはシングルかダブルギヤ、重量は、超軽量のロードバイクが6、5kgくらいであるから、モーターが1kg、充電池が3kgから4kgとすれば、10、5kgから12kgくらいが理想的だな。

 

ふふふっ、ライドから帰ってきたら、スマホじゃないけど充電池をフレームから取り外して、ACアラプターのマイクロUSBと繋いで暫くおいておくと、ランプがグリーンになってフル充電になるというわけ、土曜日に走って、日曜日にもフル充電で走れるのだ。ジジイが若者ライダーと一緒に飛ばして走るには最適なアイテムだな〜。体力的なハンディキャップに関係なく、女性ライダーが男性ライダーと一緒にライドを楽しむことだってできるようになります。

 

電動アシストのパワーオンの状態は、2mから3mの追い風に押されるようなとか、軽く背中を押してもらった時のような、ソフトなアシストぶりがいいですね。そうなると、平地のギヤ比はもちろん、4%から10%の傾斜の長い上り坂でのギヤ比も考え直す必要があるし、下り坂での踏み込みも考えないとスピードの出し過ぎになる可能性がありますね。Eバイクの運用は、まだ色々考えなくちゃいけませんね。

 

理想的なスペックは、フル充電で200kmくらい走れて、70%くらいのフルアシストで150ワットから200ワットをモーターが発揮して、ライダーのペダリングにプラスされて、時速40kmキープ程度で走り切るのは、電池容量的に現状では無理だろうから、充電池の消耗具合をチェックできるインジケーターを見ながら、電動アシストのレベルを調整して走るというマネージメントが必要になるかも。とにかくかっこいいヤツをお願いしますよ。ではでは。