クマさんのバイク専科

8月の黒姫合宿は終了しました!

黒姫高原は標高が700mで気温は8度くらい関東より低いけど、それでも黒姫合宿のライドは暑さとの戦いになることは分かっていました。黒姫高原をスタートして、野尻湖畔が標高500mだから、200mを一気に下ると、国道18号線を起点に、斑尾高原、戸隠高原、斑尾高原、妙高高原にいずれにしろ、標高1000mまで上ることになります。1日目のコースは1050mの戸隠高原へ、20km上って、引き返して下ってきて、地物のトウモロコシを焼いて食べさせてくれるお店で、ライド組とフィッティング組が合流しました。焼きとうもろこしの醤油の香りが香ばしくて美味しかったです。

 

そろそろ12時なので、野尻湖畔のランバージャックまで走ってお昼ご飯になりました。みんなは名物のオムライスを食べていました。毎月の合宿で見かける、真っ黒の毛並みの大きな犬連れの家族が隣のテーブルに座りました。冷たい湖の水泳の大好きな大型犬です。まるで人が一人着ぐるみの中に入っているサイズです。一見すると子グマのようなサイズです。戸隠方面を40km走ったグループと、フィッティングを終わったばかりのグループがとうもろこし屋さんで合流して、ランバージャックまで4kmぐらい走って、テラスのテーブル席で湖を眺めたり、木陰で自然の風に吹かれながら美味しいお昼ご飯を食べました。

 

お腹が満たされて、野尻湖畔の道を走って、尾根道を古海の田んぼへ向かって下って、東急リゾートのタングラムスキー場へ向かいました。激坂のつづら折れを上ると、トンネルがあって抜けるとタングラムの上り坂で、道路の左右に芝生が広がるゴルフ場です。奥にホテルがあって、向かいの山肌にはスキー場のゲレンデが広がっています。タングラムの入り口付近で休憩して、サポートカーから冷たい飲み物が配られるのが恒例になっています。実はここを再スタートすると、10%越えの短い激坂があって、新潟県側に入ります。そのまま道なりに走ると斑尾高原スキー場です。ジャズフェスティバルで知られた場所です。

 

ホテル前の広場でもちょっとリズムセクション大丈夫という腕前のジャズバンドが、デモンストレーションをやっていました。先行してアイスボックスを下ろして、冷たい飲み物を供給しました。雨や仕事で、久しぶるにバイクに乗ったというIさんが頂上の1km手前でサポートカーに乗って、頂上で先行グループと合流して、温泉街を抜けるダウンヒルコースを一緒に走り出しました。100里大王のKさんが先頭を引いてグループライドをガイドしてくれています。ルックを駆るOくんは絶好調でくるくる回して走っています。つくばで走っているのを見てから半年経過して、走りがまるで変わっていました。

 

つくばで、ハードにフルーツラインを走って、千切られそうになっていた仲間たちと一緒に走れるようになったというし、ヒルクライムイベントでは、仲間たちより前でフィニッシュできるようになったそうです。イベントの2週間前に怪我をした時も、そこでアイシングと温浴の繰り返す回復の効果を体験したり、追い込みトレーニングへの参加を休止して、無理をしないで心肺機能を維持するトレーニングで乗り切って、本番までにリコンディショニングが間に合ったりということもありました。

 

速い仲間たちとの追い込むトレーニングだけでは、耐乳酸性と乳酸除去能力が向上しても、高いレベルの有酸素運動能力が備わっていないと、トータルでは速くなれないこと、自分の体力合わせた、LSDレベルで、体に一定時間に酸素をどれだけ取り込めるか(最大酸素摂取量)の量を増やし、有酸素運動能力を高める、心肺機能を開発する時間が大切なこと、レースや追い込みトレーニングの耐乳酸トレーニングの比率、速くなるには、必要なトレーニングに取り組むのと同時に、休養や回復が重要なことなど、トレーニングの方向性が見えて来たようです。

 

遠回りのように見えたLSDトレーニングと、ペダリングのイメージ作りが効果を発揮し始めたようで、ライドイベントへ向けた追い込みトレーニングと、リコンディショニングの方法も身に付けたようです。体幹トレーニングの重要性も、速く走れるようになって感じ始めたそうです。この半年間にも、サドルの前後位置の見直し、高さの微調整。ステムの長さの交換、グリップ位置の高さの調整も数回行いました。フルタイムワーカーなのに、地道なトレーニングへ取り組んで、どんどん速くなっているし、今の生活のパターンにマッチしたトレーニングを見つけたんじゃないでしょうか。

 

サドルの位置の見直しをつくばのマジカルミステリーツアーで行なっていて、自分でステムを120mmに交換して黒姫合宿へバイクを持ち込んでいました。今回の合宿ではグリップ位置を見直すことにして準備をしていました。リッチーロジックの100mmと110mmの旧型のWSCの73度ヘッドアングル対応の軽量ステムです。試しに使ってみてと、リッチーの110m表示(実寸115mm)をセットしました。今まで使っていた120mmのステムより、5mm短い突き出し寸法です。ステムの突き出し寸法の表示はメーカーやモデルにより、突き出し寸法の測り方が違っていて、実際の長さが違っているんです。その差を見込んでリッチーロジックの旧型を持ってきたのです。

 

120mmのステムでは微妙に伸びきっていた腕や上半身に、5mmのゆとりができて、ギリギリ伸びきったフォームで力を引き出せていると感じていたはずですが、このわずかなゆとりが、「寸止めのポジション」を実現して、長く走ったり、パワーを引き出した時に、ライダーを疲れさせないポジションを実現するのです。Oくんの走りを確認するために、斑尾高原からの帰り道で、緩い登りがある黒姫高原の裾野の牧場の中を上る道へ案内して走ってもらいました。まだまだゆとりのある走りで、ぐんぐん加速していきます。ケイデンスも110回転くらいで、軽く踏み込んで慣性を生かした走りで対応できていました。本当に強くなっていました。

 

2日目のライドは行き先に迷いました。国道18号線で上越市へ下るコースか、旧道を下って新井の道の駅できときと寿司を食べるか。走り出して、サポートカーにガソリンを入れて、コンビニで氷を手に入れようと寄りましたが、夏休みで合宿の季節、早朝にロックアイスや板氷、凍らせたペットボトル飲料が買い占められていて、4軒のコンビニを回りましたが、ありませんでした。赤倉温泉スキー場回りで国道18号線に出たグループは、約束した地元野菜を売るお店の交差点で待っていてくれました。氷がないので、スキー学校前のミニストップに寄ることを伝えて先行しました。奥まったところのコンビニなので、ロックアイスが残っていました。5袋ほど買ってアイスボックスに収めました。

 

Kさんとこれからのコースを相談すると、上越市へ下るとどんどん暑くなるので、斑尾高原やタングラムスキー場方面へ、17km上るコースを走ることになりました。いつもはスーパーダウンヒルを楽しんでいるコースです。結構チャレンジングなハードコースです。最初は木陰のある、緩い傾斜と平らな路面の繰り返しでしたが、豪快に下れるコースは、上ればだんだん傾斜がきつくなってきました。つづら折れが始まったと思ったら、普通に8%くらいな坂になって、最大で13%という上り坂になりました。ブレーキを利かせて下らないとオーバースピードになるくらいですから、容赦なしの上り坂です。

 

なんとKさんからの衝撃の告白、「いやーハードでした、インナーギヤ使いましたよ」という報告がありました。それだけハードだったのかと思いましたけど、今まで使ったことないから、インナーギヤが付いていることを、確認しただけじゃないのという話しになりました。上り坂を半分登ったところでIさんをサポートカーへ乗せて、先行グループに追いついて、タングラムスキー場の前にある日本蕎麦屋さんが営業していたので、そこでお昼ご飯を食べることにしました。

サトイモさんはまだ頑張って上っているので、引き返しました。あと1kmというところで収容して、お蕎麦屋さんでとろろ蕎麦を食べて、再スタートとなりました。

 

タングラムから妙高高原駅までのダウンヒルを楽しんで、K さんは輪行で帰りました。久々にルックとカンパニョーロのアルミホイールでした。残りのメンバーは国道18号の旧道の雪道を上って、道の駅でお土産を手に入れて、ペンションもぐへ帰って、お風呂を浴びて帰りました。2日共ライドは充実していました。走行中の参加メンバーの走りが残像に残っていて、次の機会にはああしたらどうかなというイメージが出来上がりました。少しずつですが最適化ができそうです。上り下りの走李、疲れた時の走り、フフレッシュな時の走り、だいぶ見えてきたので、また反映して行きたいと思っています。

 

黒姫合宿ではフィッティングやライドだけでなく、サプリメントの使い方、疲労回復のストレッチングの方法、アイシングのやり方、帰り着いてからのクーリングダウン、Oくんのトレーニング方法など、いろいろ学ぶことがあったと思います。とにかく、快適に走れるようになるために、地味なことでも、やってみることが大切ですね。きっといいことが黒姫合宿で見つかりますよ。2019年の黒姫合宿も9月と10月になりました。参加表明は直接伝えていただくか、黒姫高原るんるん合宿のホームページよりアクセスください。ではでは。