クマさんのバイク専科

お肉へのこだわり、馬刺しとサラミソーセージ

どこへ行きたいかといえばそれは富士山の麓の御殿場です。東名高速に乗って1時間、御殿場インターに隣接している三井プレミアムアウトレットの巨大なショッピングモールへのアクセスで、インターチェンジがちょっと複雑になったけど、行きたい先は御殿場駅の近くのお肉屋さんです。御殿場駅の南側のキャシー中島さんのキルトショップがある商店街近くにある藤井精肉店は、自家製のチャーシューやサラミソーセージや、燻製の効いたベーコンのお店と、線路を越えて北側には駅へ通じる道に面した、スライスした生ハムを扱っているお店の2軒があります。

 

もう一軒、ちょっと離れた所に御殿場ハムの販売所が工場の入り口にあって、ボロニアンソーセージとロースハムがあります。ボロ二アンソーセージは5mmくらいの厚さにスライスして、フライパンを温めて、油を溶かし出す感じで炒めて、表面カリカリで食べると美味しいです。ロースハムはスライスしてもらって、そのまま食べるとチップの香ばしい香りがして、燻製っぽいしっとりとしたロースハムで最高に美味しいです。そして、籠坂峠へ向かいキリンシーグラムのウイスキー醸造女を過ぎて、自衛隊富士学校との分かれ道を直進したところ、須走登山道の入り口近くの神社のそばに馬刺しの美味しい精肉店もあります。お肉に執着のある人なら是非行きたいエリアです。

 

手作りの生ハム、サラミソーセージ、ロースハム、ベーコン、ボロニアンソーセージなど、何でそんなに特徴のあるこだわりのお肉屋さんがあるのか。食べたいお客さんがここに住んでいるからでしょう。そういう人たちに支えられているのです。手作り感たっぷりのベーコンも、その塊をスイスアーミーナイフでザクザクと切り取って、たっぷりの脂身ごとほうばると、チップの香りと豚の脂の旨味が凝縮されていて、これこそベーコンという味がします。この食感のベーコンは、本格手作りという有名ブランドの見た目は同じような製品でもこんなやつはありません。

 

フライパンで薄切りのベーコンを温めて、脂身が半透明になって、柔らかくなった瞬間に食べるのも美味しいし、カリカリになる直前のベーコンに卵2つを落として、黄身が半熟になったサニーサイドアップを焼いて、コショーと岩塩と、マヨネーズで食べるのも好きだな〜。普通の店構えで目立たないお店ばかりで、観光客相手のお店ではありません。この辺りは歴代の総理大臣が引退後に暮らしたり。別荘がたくさんあって、そこに品物を納めている個人商店ばかりです。高級食材を消費する人たちが暮らしています。さらに高級なゴルフコースがあって、ゴルフ帰りのお土産としても人気になっています。ハムは切り売りのものもありますが、景気良く丸々一本買いのお客さんが多いですね。

 

昭和の世代はお肉に対する特別な執着があって、ハムやソーセージが大好きの人が大勢います。さしの入った霜降りの牛肉だけでなく、レバ刺し、牛刺し、馬刺しなども目の色が変わります。御殿場に行けばレバ刺しを除いて、それらの美味しいお肉が手に入ります。牛刺し用のお肉200gと、馬刺し200gを手に入れて、よく切れる包丁で叩きを作って、お皿に盛り付けて、玉ねぎの刻んだのと香辛料を添えて、卵の黄身と醤油とオリーブのバージンオイルを混ぜて、2種類の生肉を混ぜて、タルタルステーキ風にして食べるのが大好きです。丼に一杯くらいはペロリと食べてしまえます。

 

赤みの馬刺しも美味しいものです。さしなんかちっともいらないと思います。チューブ入りの生姜とニンニクをたっぷりと混ぜて、それに醤油を注いで、トロトロのタレを付けて赤身の馬刺しを食べるのが好きです。さっぱりしているのに、お肉を食べているーという感じで何とも幸せになれます。300gはぺろっと軽くいけるな〜。どれもこれも本命なのだけれど、1つだけと言われれば、サラミソーセージです。スペイン製の生サラミも、白いカビに覆われていて癖はあるけど、とっても美味しいです。

 

でも、それを上回るのが藤井精肉店のサラミソーセージです。熟成されたサラミソーセージは歯応え十分で、中にはジューシーな赤身や油身やブラックペッパーが詰まっていて、燻製されている保存食で、お酒の好きな人には、最高のご馳走です。いわゆる腸詰なのですが、親指1本くらいのサイズで、スライスして食べるより、丸かじりするのが大好きです。大散財覚悟で御殿場のお肉屋さん巡りに行きたいな〜。ではでは。