クマさんのバイク専科

タイヤ空気圧がとっても気になる!

チューブレス、チューブレスレディ、クリンチャー、チューブラー、構造の違うタイヤを使ってみましたが、ショック吸収性、グリップ力、転がり抵抗、耐パンク性、踏み出しの軽さなどの乗り心地や、リムテープの登場でパンク修理なども簡単になって、総合的に考えて、結局はチューブラーユーザーです。タイヤの構造的にはしなやかさと、リム打ちパンクをしにくいこと。踏み出しの軽さでヴェロフレックスの23mmで250gのクリテリウウムを選んでいます。220g以下の軽量なロードタイヤも踏み出しの軽さが魅力的ですが、トレッドゴムの厚さが薄いので、さすがに耐貫通パンク性能が低下します。

 

チューブラータイヤにも色々あって、アラミド繊維コードで、ブチルチューブ採用で、耐パンク性能や空気の抜けが少ないならコンチネンタルでしょう。しなやかでショック吸収性が高く、路面にトレッドゴムが追従してグリップが荒れた路面でも安定していて、転がり抵抗が小さいのは、デュガスト、FMB、ヴェロフレックス、ハッチンソン、リッチー、チャレンジャー、ヴィットリア、ミシュランというところだろう。ブリヂストン、パナレーサー、ソーヨー、アマンダスポーツなどもあります。

 

ユーザーは少なくてもメーカーはよく作り続けていると思う。専用リムに接着剤で接着する構造で管理が大変というチューブラータイヤだが、走行性能の優れたタイヤだから、プロチームのホイールにも一般公道では23mm、25mm、石畳を含みコースでは25mmや28mmのチューブラーが採用されている。日本には両面粘着のミヤタのリムテープがあるので、チューブラータイヤの接着は大幅に改善されている。慣れれば5分から10分間くらいでタイヤ交換が可能だ。空気圧を上げて接着後数分走れば実用強度になる。

 

タイヤはグリップ力と走りの軽さとショック吸収性のバランスで選んでいます。パンクに耐える性能も大事ですが、僕は踏み出しの軽さや、ライダーを疲れさえないショック吸収性や、コーナーリングやダウンヒルで安心感を感じさせるグリップ力で、乗り心地重視で選んでいます。走行中にガラス片や金属片で貫通パンクを起こしても、小さな穴なら塞いでしまって走り続けられるという、パンク修理剤は使いません。いつ穴が開いてしまうか分からないので、はっきりパンクとわかった方がいいからです。

 

乗り心地といえば、ショック吸収性もグリップ力も25mmのタイヤは素晴らしいです。1時間200ワット以上キープして走れるパワーがあって使いこなせるなら、これを選びたいです。タイヤとしての性能差は23mmタイヤとは明らかで、しばらく使ってみて、グリップ力の高さもショック吸収性も高いことは認めます。でも自分の走りを振り返って見れば、巡航速度も30km以下と遅いし、日本は路面もいいので、25mmタイヤは1本あたりで30g重いので、加速時の踏み出しの重さという部分で脚で感じてしまい、半年くらいかけてライドを走って、25mmタイヤの良さ、キャパシティの大きさを感じつつも、走りの軽さで23mmタイヤを選んでいます。

 

そこでタイヤの空気圧の設定も気になって、0、2気圧ずつ測れる空気圧メーターを手に入れて、いつも使っているSKSのレンコンプレーサーというフロアポンプと組み合わせて、25mmと23mmタイヤを装着したホイールの空気圧を細かく調整して、つくば周辺を走るのに最適な空気圧の設定を探しました。タイヤのトレッドゴムに食いつくミューが高くてスムーズな路面の代表は、ツインリンク茂木のサーキットの路面で、25mmも23mmも上限空気圧の10気圧に近い、9気圧でも弾まないし、路面からのショックをストレスに感じなかったし、しっかりグリップしていると感じて、安心してエンデューロを走れました。

 

数年前までは、前後共8気圧に設定して一般道を走っていましたが、100kmも走ると、終盤の荒れた路面の振動をストレスに感じました。ジョバンニの20mm・20mm断面のブナ材で作った、振動減衰性の優れた木リムで組んだホイールの前輪を常用するようになりました。手・腕・肩・腰へのストレスがかなり軽減されました。さらに乗り心地の改善を実現する方法はないかと、25mmのタイヤの採用に踏切ました。ショック吸収性とバイクを倒しこんだ時のグリップの高さによる安心感は別格で、ダウンヒルも安心して走れました。空気圧を0、5気圧から1気圧下げて7気圧に設定しても、エアボリュームがあって転がり抵抗も軽い走りを実感しました。

 

ところが25mmタイヤの30gの重さが生み出す、加速時の踏み出しの重さはすごく気になりました。23mmタイヤのホイールに交換するとはっきりと感じる差です。思い切って23mmタイヤを7気圧に設定すると、ショック吸収性、グリップ力、転がり抵抗、踏み出しの軽さのバランスはこれだと思いました。さらに空気圧を煮詰めていくと、前輪が6、7気圧、後輪が7気圧が快適と感じました。空気圧メーターを使って調整すれば可能な空気圧のバランスです。ライドの後半に効いてくる路面の荒れによる振動のストレスを軽減してくれて快適に走れます。空気圧メーター付きのフロアポンプでは管理しきれないので、前後輪に7気圧で走っています。

 

中にチューブがないチューブレスタイヤもチューブレスレディタイヤも、中にチューブが入るクリンチャータイヤも、チューブがタイヤの中に縫い込まれたチューブラータイヤのユーザーも、タイヤサイドに記入されているメーカー推奨範囲の空気圧で、今まで設定してきた空気圧を見直してみてください。リム打ちパンクとかも心配でしょうけど、0、5気圧から1気圧下げて、メーカー推奨の下限空気圧に近い低圧設定も試してみてください。ショック吸収性やグリップ力が変化して、しっとりと快適な走りを実現できるかも知れませんよ。ぜひ試してみてください。ではでは。