クマさんのバイク専科

木造建築がなぜあんなに簡単に燃えたのか!

沖縄のシンボルと言われる那覇の丘の上にある元琉球王朝王宮の大型木造建築が全焼しました。叱られるのを覚悟で書きますが、沖縄のシンボルと言われる木造建築がなぜあんなに簡単に火災で倒壊してしまったのか。歴史的遺産とか、世界遺産だとか言って、貴重な大型木造建築だと認識していたら、火災発生の原因がどうであれ、自動的に消火するシステムを組み込んでおくべきでしょう。あったとしたら何で初期消火や延焼を食い止めることができなかったのだろう。とにかく誰もが思い浮かぶスプリンクラーは装備されていなかったそうだ。

 

沖縄の人だけでなく、日本中の人も心を痛めるできごとです。沖縄でトライアスロンやトードの走り込みの合宿をするときは、名護へ向かう高速道路へ乗る前によく立ち寄っていました。大型の木造建築には火災発生を感知したセンサーがあったけど、初期消化システムがあれば火災の被害を最小限に止めることができたはずだ。もし、そういう初期消火システムが組み込まれていたとしたらどうして作動しなかったのだろう。組み込まれていなかったとしたら、消防車が60台も出動して放水しても、火災が広がって手に負えなくて11時間でほぼ全焼したのだから、もともと火災の危険度が高い木造建築だったのだ。

 

初期消火などの防火システムを備えていないとしたら、消防車60台で手に負えないのだから、火災が発生したら木造建築の全焼は当然の結果だったわけだ。法隆寺も正倉院も比叡山延暦寺も、貴重な木造の歴史遺産で、果たして沖縄の大型木造建築と同じような脆弱な防火システムの状況なのだろうか。そうじゃないことを信じたい。せっかく数年の年月と大勢の職人の力で再建したばかりなのに、全焼してしまった事実は取り戻せません。なんで初期消化ができなかったのか、消防の査察などで危険が指摘されて、防火システムの改善は行われなかったのか。建築の専門家からは再建の時に、大型木造建築の火災の危険性を抑える方策の提案はなかったのだろうか。防火の予算は確保されなかったのだろうか。

 

沖縄のシンボルの再建に集中し過ぎて、防火に注力できていなかったとしたら、当時の専門家は何をやっていたのだろう。沖縄の知事は政府に再建を訴えに来て、大型木造建築の再建の資金提供の約束を取り付けたようだが、なんで全焼してしまったのかの検証と対策がないままの再建だけは避けてほしい。再建しても全焼の可能性があるからだ。大型木造建築が薪を山積みにしたように火が燃え広がって、全焼していく画像を見て、どうしてこうも脆くも燃え広がってしまうのか、貴重な建物とか沖縄のシンボルとか言う人は多いけど、この燃え広がり方を見ていると、真面目に防火や初期消化のことに取り組んでいたとは思えないし、消防も含めて危険度を見抜いて改善していたのだろうか、管理の姿勢にも疑問を感じます。ではでは。