クマさんのバイク専科

ボーラ50mmで走りが大きく変わった!

  本当に久しぶりに、カンパニョーロのボーラの50mmハイトのエアロホイールを後輪にセットして、前輪にハイペロンという前後異形ホイールでマジカルミステリーツアーを走りました。いつものパターンだと走り出しが軽く、ショック吸収性の優れたホイールの組み合わせを使っています。前後輪ロープロファイルのハイペロンか、前輪ジョバンニの木リムホイール、後輪ハイペロンの組み合わせです。

 

前輪に採用しているジョバンニの木リムホイールは、現在スポークの部分的なテンションの低下をライド中にスポークのバランバランという音で見つけて、わずかに木リムの振れが出ていました。その振れ取り作業が面倒で、車へ乗せたままになっています。振れ取り台、センターゲージ、ニップル回し、スポークのよじれを戻す工具を用意して作業しなくちゃな〜、とは思っているんですけどね。目が悪くなって遠近のメガネをかけ変えながらの振れ取り作業が面倒になっています。自分でやらないでマツナガ店長に任せればいいんですけど、やっぱり自分でやりたいんですよね。

 

木リムホイールは、ニップルの緩みによるスポークテンションの低下ではなく、木リムのニップルに収めたスチール製のワッシャーが木リムに食い込んで、さらに木リム専用の真鍮製のニップルが食い込んで、馴染みが出てスポークテンションの緩みの原因になっているようです。逆に馴染みが出ると半年くらいスポークのテンションの緩みが出なくなります。相手が天然素材のリムで、部分部分での強度も微妙に違うし、ニップルの2分の1回転でリムが大きく動いてしまうので、スポークのテンションの調整と、リムの振れのバランスを取るのが超難しいホイールです。

 

木リムホイールは、回転するたびに接地した部分の木リムがわずかに変形して、タイヤとホイールが路面へ追従して、段差や路面の荒れなどのショックを吸収する特性を発揮して、路面の変化にしなやかに追従するので転がり抵抗も軽減します。木リムホイールのスポークテンションは、張り過ぎるとショック吸収性を発揮しなくなるし、緩すぎると変形してパワーロスします。最適な張りに仕上がると、絶妙のショック吸収性でよく転がる感じになります。ロングライドやブルベに最適なホイールです。

 

ホイールが回って接地するたびに木リムがわずかに変形して、スポークへかかるテンションが繰り返し変わり、走るとニップルも、ワッシャーも少しずつ食い込みが深くなる分けです。段差を越える時などに大きなショックが食い込みの原因にもなります。木リムに通したニップルは、木リムのニップルを通す穴との摩擦抵抗も大きいので、走行中のスポークテンションの繰り返す変化でニップルが回転して、スポークのテンションが緩むことはまず起こりません。1000km走行くらいまでは、馴染みが大きく、3ヶ月くらいで振れ取りして、馴染みが一旦出ていると、だいたい半年走るとスポークのテンションの調整が必要になります。

 

一部のスポークに緩みを感じて、腰の位置を前へ移して、前輪に荷重をかけて走ると、バランバランと音が発生し始めたので、使用を中止した分けです。代替えのホイールに前輪にはイペロン、後輪にボーラの50mmを選んで走ったという分けです。ホイールの差で走りが大きく変わりました。ハイペロンの踏み出しの軽さが印象的ですが、ボーラの50mmは加速の伸びと、スピードが上がったらその状態を維持できる感覚があって、パワーロスもなくて、気持ちよく巡航できました。ホイールを交換して見るとバイクの走りが大きく変わりますね。ではでは。