クマさんのバイク専科

アイリスオオヤマの快進撃の秘密!

アイリスオオヤマは、今、馬鹿受けしているエッジの効いた家電メーカーとして注目されているが、実は家電品だけでなく多様な製品を企画販売しています。こんな製品あったらいいのにというアイデアを盛り込んで、セルフプロデュースして、まるでホームセンターのような製品ラインナップを誇っています。ホームセンターや家電量販店に行ってみてください。わざわざアイリスオオヤマの製品コーナが特設されるまでになっています。それまでの大手家電メーカーが企画した製品は、機能をプラスして価格アップを顧みない、ユーザーがめったに使わない機能まで、これでもかと、至れり尽くせりの製品ばかりでした。

 

例えば電子レンジは、ああでもない、こうでもないと、調理モードを組み込んだら、センサーや電子回路を設計したり、生産して組み込むだけで高価になる。卓上のIH調理器なども使い勝手のいい製品がラインナップされています。電子レンジは食品を瞬時に温めて美味しく食べるるためにほとんど使われているのだからと、開発スタッフはマイナスの思考法を推し進めました。温める機能に絞り込むだけで低価格になるというわけです。電気製品の複雑な操作ボタンが苦手な人でも、これなら手に負えるようになります。

 

アイリスオオヤマの液晶テレビの割り切りもすごいですね。大型液晶画面で他社の半額といってもいい価格帯で販売されています。しかも、どこに行ったかわからなくなって、操作のたびに探すことになりがちなワイヤレスリモコンの設定がないのだ。複雑な回路を組み込んで価格を高騰させるインターネットへの接続機能もない。複雑な操作ボタンが集約されていて、操作を把握しきれない高価なリモコンの代わりに、ユーザーが声でスイッチのオン&オフ、音声の大小の調整、チャンネルのチェンジをできるのだ。ストレスなくテレビを見たい、操作も簡単というところにアイデアが集約されています。

 

アイリスオオヤマの製品は徹底したリサーチに基づいて、マイナスの発想で贅肉を削ぎ落とすことの基に、機能を最重要ポイントに絞り込んで、必要かつ十分な機能を持ち、価格もぎゅーっと絞り込んだお手頃価格の製品としてユーザーに受けています。とにかく、実際に使ってみると、なるほど操作がわかりやすく、機能が絞り込まれているので、間違いが起こらない。結果的に必要かつ十分という感想が得られて支持されているわけです。アイリスオオヤマの家電品や製品には、そういう使う側のことを思いやる思想が満ち溢れているもです。

 

ここの製品群は、お買い上げランキングの上位を各部門で独占している。価格と機能が絶妙のバランスで成立しているのだ。便利といえばここより便利なモデルは存在する。トップシェアを守るのは大変だろう。開発スタッフは謙虚で、製品の性能向上に取り組んでいる。日本人が気配り目配りでモノづくりに真剣に取り組んで、ユーザーの立場、目線で開発に当たっている。実際に売り上げも順調に伸びているし、利益率も向上している優良企業だ。海外のヘッジファンドも注目している、日本の新しい企業なのだ。

 

ホームセンターや大型家電店で、発想の転換から生まれたアイリスオオヤマの製品をじっくり見てスイッチ類を触って欲しいですね。タッチした感覚もはっきりしていて、デザインもシンプルなものが多いです。できればコンセントを差し込んで操作してみると、マイナスの発想から作られた、シンプル機能の製品の良さを味合うことができます。まるで、これじゃ家電芸人みたいだな。ではでは。