クマさんのバイク専科

何か落ち着くアソスのニッカー!

あなたはニッカー派ですか、バイクパンツ派ですか?。レーシングニッカーは膝下までの長さがあるバイクパンツだ。太ももの途中まであるバイクパンツとどちらを選ぶかは好みの分かれるところだ。膝関節の動きを邪魔するとか、膝関節周りに布地があるとか、膝下にゴムバンドの締め付け感が嫌だという人もいる。僕はじじいだから膝関節の守られている感が好きで、ここ10年くらいは夏もアソスの旧型ニッカー派だ。ライクラー生地の薄いモデルではなく、裏地がハニカム構造のふんわりした生地の秋冬モデルを選んで履いていた。

 

寒くもない季節にニッカーを履いていると珍しがられる、暑くないのかと聞かれる。旧型ニッカーは履いてみて、ライクラー素材のニッカーより涼しいのだ。レストランやコンビニへ入るときも、何か膝下まであると恥ずかしくなく入れる、と勝手に思っている。頑張って走っているライダーは短パン派が多いよね。真夏でもニッカーですかとよく言われる。ニッカーや、バイクパンツにニーカバーの組み合わせ、は寒い季節のロードレースでも使われているが、膝関節の冷えにより起こる故障を防ぐ効果を期待されている。脚の関節の中でも、最も大きな負荷がかかる膝関節は、関節を支える小さな筋肉群と、靭帯で覆われているが、脂肪も筋肉も少ないのでので、脚の中でも冷えやすいのだ。体が温まっていないと、体液による軟骨の潤滑もうまくいかないで、炎症を起こしたり、痛みが発生しやすい関節なのだ。

 

1回のライドで1万回とか2万回ペダリングして、小さな負荷の積み重ねが故障の原因になることもある。年齢とともに関節の軟骨の消耗も起こるし、体液の潤滑もうまくいかなくなる傾向があるので、膝関節を守るためにも、ニッカーを選ぶようになった。それに秋冬用のアソスの旧ニッカーの生地が表面がツルツルで、内側がハニカム構造でデッドエアがあって、心地よい暖かさがあって、しかも蒸れない素材で素晴らしかったのだ。この生地は真夏でもとんでもなく熱いわけではなく、汗を吸い上げて風で蒸散させてくれるし、冷たいボトルの水をかけると、デッドエアを含んでいた空間が水を保水してくれて、時間をかけて気化してくれるので、クーリング効果を20分、30分と伸ばしてくれるのだ。だから、この生地のニッカーは真夏でも使っている。現在のニッカーは生地が裏サーモ素材に変更されている。

 

旧モデルは伸縮性が高く太ももの圧迫感もなく、膝関節の曲がりもスムーズで、筋肉が無駄に揺れて乳酸を発生させたり、脚の屈曲による筋肉の動きで血液を押し戻す、筋肉によるポンピング効果を高める、バイクウエアによるコンプレッション効果を考えると、ワンサイズ小さいサイズのニッカーも試してみた。脚のサポート感はいいのだが、膝下のずり上がり防止のゴムバンドが少し急鬱だったので、サイドにスリットを入れてくつろげて使っている。

 

開放感があるので、太ももの途中までのバイクパンツが好みの時代もあった。太ももの動きを邪魔しないし、ピストでもう一度ベストタイムを出そうと頑張っている時期は、これしかないと思って使っていた。アソスのディアスキンのパッドのタンクトップタイプのバイクパンツをピストでは気に入っていた。S5のパッドに進化した時はシャーミーが2重構造のパッド入りになってもっさりして嫌だなーと思っていた。ピストで走るならディアスキンのバイクパンツだな、この方が力は逃げずに、サドルの上の面にピタッと腰を固定できると感じていた。短いと1000m、長くても4000m速度とか、50kmのポイントレースだった。

 

お尻が痛くなるとか、そんな暇がなかった。ロードで走るのも葛西臨海公園の周辺で走るクリテリウムだけだったので、距離は50kmから100km止まり。お尻はしびれたけどそれが当たり前だと思っていた。あとで考えてみると、坐骨の内側が床ずれ気味だったと思う。クリテリウムではだんだん、洗いざらして馴染んだS5のパッドのバイクパンツを履くようになりました。アソスのバイクパンツは、12年くらい前にサイズ感が変わり、コンプレッションタイプに変わった気がします。少し窮屈になったなと思いました。アソスのバイクパンツを買うときは、面倒でも試着しましょう。振動により筋肉が揺れるのがストレスに感じるライダーは、コンプレッション気味がいいし、圧迫感をストレスに感じるライダーはワンサイズ大き目がいいですね。ではでは。