クマさんのバイク専科

ヨーロッパのレースやるのかな!

とっくに本格的なロードレースの季節なのに、メジャーレースが開催されたとか、誰が勝った、いつから始まるというニュースが入ってこない。イタリア、フランス、スペイン、ドイツ、ベルギー、スイスと、てひどく新型コロナ肺炎で感染者や死者や経済活動停止の被害を受けているので、プロのゴルフ、サッカー、テニス、バスケットボール、バレーボール、フィギュアスケート、ロードレースなどの、国際的なスポーツイベントがキャンセルされた話ばかりだ。

 

再開された、日本のプロ野球もサッカーもゴルフも、無観客で実施され始めている。BJリーグはリーグを休止している。プロ野球は大きい器の球場だと、1試合で3億円から5億円の減収だそうです。今年は120試合の開催予定で、もうしばらく無観客で、野球もサッカーも大きな減収が見込まれています。いろんな業界で売り上げが激減して、労働者も解雇されて仕事を失っている。

 

チェーン店は大きな維持費が重荷になって、ここぞとばかりに系列店舗を閉店して、非正規社員も正社員も解雇して、コストカットが始まっている。企業にすれば新入社員のリクルートも内定を取消が検討されているし、スポーツどころの騒ぎじゃなく、存在そのものが危うくなっている。プロチームのスポンサーの業績不振で、どのスポーツも2021年のイベント主催や、クラブチームのサポートの撤退話も続出しているという。

 

自転車レースやヨーロッパのスポーツを、8時間や9時間の時差のままリアルタイムで観れると思って加入したケーブルテレビを解約しようかな。アーカイブ番組ばかりになっている。ロードレースは選手と観客が接近しているので、感染防止の管理が難しく、再開の目処が立たないという。統括団体のスイスのジュネーブにあるUCIも判断に困っている。南フランスから始まるはずだった春先の UCIカレンダーに登録されたロードレースは、ドミノ倒し的にスケジュールがキャンセルされた。

 

ユーロに体制が変わって、国境の行き来がパスポートの提示なしになって、域内の共通通貨の1ユーロが140円、1ドルが110円くらいの交換レートだった。長期滞在の費用を日本円で持って行くには、どうやって持って行けば損しないのかは重要な課題だった。クレジットカード払いなら、そに日のレートで処理してもらえるから、日本の自分の口座に入れておけば損はしない。クレジットカードの月の限度額を外してもらい、主要カードを用意した。

 

これで大抵の主要都市での支払いができる。だけど現金が必要な場合はキャッシングすると大損する。トラベラーズチェックも田舎の銀行では高額になると、限度額を決められてしまって不便だった。現金を持って行くと、これが日本のお金なのと、見本帳を広げられて、ちょっと待てと言われて、偽札かどうかの審査があって面倒だった。しかも、両替料を取られる。フランスかスイスの、地元の銀行の口座を作るのが、どこにでもキャッシュディスペンサーがあって、取り扱い限度額があるけど現金を出し入れできるので、便利でいいと勧められたが、審査があって大変だった。日本からの現金の持ち出しには制限はなくなっていたけど、税関で持ち出しの申告をしておかないと没収されたりすることもある。ユーロ内での活動も結構めんどくさい

 

大トラブルの原因になるのが、マネーロンダリングではないかと疑われるのが最もやばい。海外のレース主催者とスターティングマネー、賞金、ホテル代、移動の交通費などのやり取りがあって、領収書を発行したことが申告されると、国税局からの追求がある場合がある。住所の登録、経費の申告と、所得税の申告をしておくのと、納税証明書が必要で、マネージメントスタッフでも、公式にはユーロ圏での労働許可証と労働ビザが必要になる。本来、プロロードレーサーとして、ユーロ圏で走るには、公式には労働ビザ、保険への加入など、社会保障費の納税証明とか、フランスで住宅や土地を手に入れるには、フランス国内の銀行に銀行口座を持ち、700万円以上の預金残高が、2年間以上キープされていないと、フランスに不動産を持てないという条例があった。バブルの頃に日本人が海外の土地を買い漁った防衛策だったと思う。

 

ユーロという大きな枠組みになって、通貨も統一されたかに見えたが、実は元のその国の物価の価格差はそのままで、地域の枠組みが残っている。消費税率はユーロ圏でもまちまちだが、15%〜22%というのを経験した。食料品など生活必需品の一部は7%と抑えられている。しかも、国によって消費税の生活必需品の基準が違うので、ガソリン代を使って、品物が安い国のスーパーへ買い出しに行くのが普通だった。ドイツから隣の国へ買いに行くというのをよく聞いた。フランスは農産品がとても安いのだ。これから人の行き来が激しくなる。

 

ユーロ圏へ、それ以外の国の旅行客が入国するのも、ずいぶん簡素化されたし、ユーロ圏へ入国してしまえば、パスポートのチェックは滅多にない。入国日のスタンプすらない。空港で飛行機に乗る時にカウンターとイミグレでチェックがあるくらいだ。9、11以来、テロ対策の検査は厳しくなったが、むしろその方が安心だ。ドイツが最も厳しくなって、フランスもイタリアもかなりゆるゆるになっている、相変わらずルーズなのはベルギーだ。ベルギーは昔からイミグレーションが甘く、労働許可書や移民の流入や滞在許可も甘いし、違法労働者の温床のようになっていたのを改善することなく、アメリカ、オーストラリアなど、労働ビザや長期滞在ビザを持たない海外選手の長期滞在地となっていた。

 

アフリカや中東からの避難民の目的地がユーロ圏になっていたのは知られているが、ベルギーは公式に受け入れている亡命や難民の受け入れ数は、表向きは多くないのだが、移民局のチェックが甘いので、不法滞在者が労働力に組み込まれている。治安はかなり悪くなっている。ドラッグによる汚染はかなり進んでいた。ドイツは社会制度が整っているし、治安もいい。日本人の生真面目さには最もあっているかもしれないが、盛り上がり方がフランスやイタリアと違った感じだ。ラテン系の民族のフランスとイタリアの盛り上がり方は、騒ぎになりやすい感じだ。サッカーのファンの盛り上がり方を見ると違うな〜と思う。日本人なんか大人しくて礼儀正しく騒いでいる感じだ。

 

試合後のスタジアムを見るとすぐに分かるけど、ファンを分ける金網の柱とか鉄骨がひん曲がっていたし、座席は割られていたり、発煙筒で焦げていたり、スタジアムはゴミ捨て場と化している。ゴミブクロを持ってサポーターが拾って歩くなんて国はありゃしない。お気に入りのチームを応援にきているのだろうが、ストレスを発散にくる場所なのだ。ホームチームが負けた日のバールやスポーツバーは大荒れだ。絶対に近づかない方がいいと思った。ここで発煙筒たくか?、という場所で火が点けられて、地下鉄のホームがケムケムで、大混乱になっていて、結局タクシーで帰ったこともあった。日本のプロ野球の観客が発煙筒焚いて電車を止めたなんて聞いたことないもんな。

 

そんな気質の観衆が、ほぼ野放し状態なのがロードレースの山岳ステージだ。フェンスで囲われているのはポイントのかかった関門の前後と、フィニッシュ近くの1kmか2kmの区間だけだ。ロードレースの観衆に3蜜を徹底できる分けがない。いつになったらプロのロードレースは観衆OKで再開されるのだろう。どこの国でもマスク着用に、大声なし、2m間隔キープなんて実現できる分けないよな。無観客レースなんてできる分けないもんね。バカンスの頃には各国との行き来ができて、自粛解消になるようだけど、2020年のレースはどうなるんだろう。ではでは。