クマさんのバイク専科

クロスバイクのブームが来るかも!

クロスバイクが引っ張りだこになっている。パンデミックの原因である新型コロナウイルス。この肺炎に感染したら怖いので、密になりやすい電車にもバスにも乗りたくないという人が増えている。流行る原因があまり良くないけど、自転車は一人で走るには密にならないし、適度な負荷の運動をできるし、感染も防げる。10kmから30kmなら、スポーツバイクが初めての人でも走れてしまう。シティコミューターとして、再認識されている。

 

都内や首都圏の大型量販店では、3万円前後の、パパチャリヤやママチャリのオリジナルバイクやクロスバイクが売れているという。さらに6万円から15万円くらいの電動アシストバイクが、それまでの2倍売れているのだ。残念ながらシポーツEバイクじゃないけどね、若者の欲しいものランキングの上位には、スポーツバイクが上位にランキングされている。それがどういうバイクかというと、ママチャリやパパチャリではない。一時は本格的なMTBやMTBルックも人気があったが、乗ってみると、取り回しも走りもちょっと重いな〜と感じるわけ。

 

MTBはホイールを見直すことで、走りを軽くすることは可能だ。完組ホイールに細い軽量なオンロード系のクリンチャータイヤの組み合わせだ。サーキットエンデューロに参加しているMTBに装備されたホイールだ。MTB とルックスはそっくりだが、MTB ルックというジャンルがある。フロントサスはレスポンスの優れたオイル&エアーではなく、低価格のエラストマー内蔵で、ギヤもトリプルが装備されているし、タイヤも太いので、オフロードを走れそうだが、実際に走ればそこまでの強度がなく、明らかにオンロード用のバイクなのだ。

 

MTBもMTBルックも流行りはしたが、MTBは自由に走れるオフロードがトレッキンヒとかハイカーとの摩擦や、自然に対するインパクトが問題になって、制限されるようになったし、走れるフィールドの問題で需要がしぼんで行った。MTBルックには、オン&オフを軽快に走れる700Cホイールのクロスバイクという強力なライバルが登場する。価格的にも5万円から6万円台からあって、MTBルックとほぼ同価格帯でした。

 

イメージしているのはスポーツバイクだ、それも、フラットバーで馴染みがあって、やや太い32mmから35mmくらいの太いクリンチャータイヤの、クロスバイクだ。ロードレーサーのドロップハンドルは、ちょっと敷居が高いけど、フラットバーなら馴染みがあるからね。街中走りでも扱いやすい。軽くて強いアルミフレームのオン&オフを走れるクロスバイクだ。フラットバーにはブレーキレバーと一体化した変速レバーを装備している。手をグリップから離さないで、20から22スピードのインデックス変速が可能だ。クロスバイクも、スポーツバイクとして用意されているのは、6万円から15万円くらいで、ブレーキはVブレーキ、メカニカルのディスクブレーキ、油圧のディスクブレーキに別れる。

 

各ブランドともクロスバイクはラインナップされているけど、グレードは、5万円台、7万円台、10万円台、15万円の4グレードくらいで、何が違うのかと言えば、コンポーネントのグレードと、ブレーキのグレードが価格を決定している。では、ママチャリやパパチャリ、クロスバイクとどこが違うのか。一見すると形はそっくりだが、まず重さが1kg以上軽く、コンポーネントのグレードも高い。ブランドものはデザインもかなりかっこいい。中には10kgを切るクロスバイクも用意されている。流石にこれだけ違うと走りの軽さや取り回しに影響が出る。

 

32mm〜35mmの太さのタイヤは、シティライドの段差の乗り越しの快適さを約束してくれる。サス付きのMTBは走破性では優っているが、舗装道路での軽快な走りは、リジッドフォークのクロスバイクが優れていて、軽い走りに繋がっている。路面とがっちり接地して、グリップ力も十分で、強力なブレーキと組み合わせれば思ったようにスピードコントロールができて、街中で走るのに安心だ。技術の高いお店でしっかり組んでもらうのも重要なファクターだ。

 

通勤快速で使いたいライダーなら、デイパックで荷物をキャリーしてもいいし、前かごでも付けて貰えばシティコミューターとしても申し分ないキャリー能力となる。雨の日の移動を考えると、簡易取り付けの泥除けもつけられるし、充電式の400lm以上のヘッドライトとLED 点滅式のテールライトで、夕方や夜間でもバイクの存在をアピールできる。アウターシェルにはゴアテックスのレインパーカーとか、エントラントの防水性能の高いウエアを羽織れば、通勤快速に対応できる。タイヤは、装着されているオリジナルのタイヤの他に、700C規格なので、より軽快な舗装路での走りが可能なモデルや、逆にオフロードの走破性に対応して選ぶことができる。

 

スポーツバイク専門店は、ちょっと敷居が高い感じだが、親切なお店は丁寧に説明してくれるし、走り出したら困る、バイの取り扱いや、現場でのパンク修理も教えてくれるし、使っていれば消耗してきたり不具合が出て、気軽に相談できて、きっちりメンテナンスしてくれるサイクルショップや、スタッフとの出会いが重要だね。快適なスポーツバイクによる自転車生活を過ごしたかったら、ちゃんと話を聞いてくれるスタッフか。メンテナンスの評判とかを参考にして、慎重にお店選びすることが、バイクの調子をキープして安全に走れる安心感を手に入れられる。シティコミューターとして、街を快適に走れるクロスバイクのライダーは、これからしばらく増えるね。ではでは。