クマさんのバイク専科

26.0mm径のEC90にステムを通しました!

スチールフレームを塗り替えて、現行のパーツをなるべく盛り込んで、実用的に復活させようと思っています。どんな乗り味だったかな〜このフレーム。そのために、アメリカのアルミ合金やカーボンの加工メーカーのイーストン、旧型のEC90のエキッププロ、アールが1個で構成されたシャローデザインの400mm幅、26.0mm径のカーボンドロップバーを手に入れました。カーボンハンドルの成型テクノロジーが進化し始めたころの製品です。肩の部分の直角に曲がっている部分のアールが急で小さいデザインです。スレッドコラムに差し込むタイプのステムは、クランプ径が26.0mmなのでこの旧型のカーボンハンドルが必要なのです。

 

アメリカのMTBやロードの手作りファクトリーだったアイビスの、26.0mm径のシングルボルトクランプ構造の、突き出し寸法100mmのチタン合金製ステムをkアーボンハンドルへ通しました。アイビスのステムはチタン合金製のステム専用に製造されたチューブをカットして、接合面に合わせてミーリング加工して、腕っこきの職人がティグ溶接で接合後、接合部にロー材を盛り上げるフィレット溶接されて、接合部はサンダーで美しい曲面に仕上げられて、さらにバフ仕上げでピカピカになっているスレッドコラム用のステムです。

 

ステムのライズは73度ヘッドアングル対応で、バイクにセットした時に突き出し部分は水平になります。ブラケットに手を乗せるだけでハンドリングが安定して、リラックスした状態で真っ直ぐ走れます。ドロップバーを通すクランプ部分はシングルボルト締めタイプで、5mmアーレンキーで回します。クランプ部分の構造はシンプルでスペシャル感のあるデザインですが、ステムを交換するにはバーテープをはがし、ブレーキレバーを取り外して行います。ステムの突き出し寸法を簡単に交換して選べるのは、バーテープもブレーキレバーも動かさないで済むオープンクランプタイプの方です。

 

スレッドのフォークコラムへの固定は、22.2mmのステムの差し込み部分へ汗などによるサビによる固着を避けるためにグリスを塗って、コラムへ差し込んで、チタン合金製のエキスパンダーボルトとアルミ合金製の斜ウスが採用されていて、固定する高さを調整できるし、確実に固定と解除ができます。このシングルクランプボルトの構造で、カーボンドロップバーを傷つけずに通すのに苦労させられました。クランプボルトを抜き取って、3mmのスリットに薄いハブスパナを差し込んで広げ、広がったスリットにスナップオンのオープンレンチを差し込んでさらに広げました。

 

ニットーのシングルボルトのステムのクランプを開く専用工具をセットして、8mmくらい開いて、カーボンバーのドロップ部分へ通しました。ところが90度に曲がるアールがきつい肩の部分でクランプが引っ掛かってしまいました。8mmの開きでは無理でした。途中で立ち往生です。少し細くて50mmの長いアーレンキー式のボルトを用意しました。ナットは4mmの厚さの8mmのナットを2個用意しました。クランプボルトの穴にボルトを通して、8mmに開いたスロットの部分に、2個のナットを差し込んでセットして、ボルトへねじ込みました。

 

ボルトを4mmアーレンキーで時計方向へ力を加えながら、ナットをはさむ部分が薄いモンキースパナを差し込んで、ねじ込んだ8mmのナットの1つを時計方向へねじ込んでクランプを開きました。14mmくらいまで開くとドロップバーの肩の部分をクリアできました。クランプ部分のスリットを広げていたボルトとダブルナットを取り外し、ドロップバーのクランプ部分にステムを移動して止めて、アイビス指定の強度の高いクロームモリブデン鋼のクランプボルトを、5mmアーレンキーで12Nmのトルクで締めました。1つ1つパーツを選んで揃えて行くのは楽しいですね。ではでは。