クマさんのバイク専科

いよいよDi2 のメカニカルブレーキ仕様が届きました

いよいよシマノの最高峰のロードコンポーネントがフルラインナップされます。まだ目玉商品がリリースされていなかったんです。Di2デュラエース のモデルチェンジされたバージョンのアフターマーケット用のリリースです。電動メカのデュアルコントロールレバーには、ブレーキはケーブルと油圧の2系統が用意されています。Di2にメカニカルブレーキ仕様と、Di2にディスクブレーキのモデルです。

 

ついにシマノの電動メカのコンポーネントのワンロット目が先週末にリリースされました。ただし、Di 2のメカニカルブレーキ仕様です。デュラエースのブレーキキャリパーは、ノーマルの28mmリム対応のデュアルピボットと、28mmリム対応のダイレクトマウントのデュアルピボットブレーキ仕様です。届いたのはディスクブレーキ仕様ではありません。クランクもパワー測定できるものはまだ届いていません。でも、Di2の前後変速機は共通パーツなので、もちろんどうなったかに興味があります。シマノが新型を出すからにはそれなりの進化が見られるはずです。

 

メカニカルのデュラエースは、ぱっと見の進化のようなインパクトはありませんでした、強いて言えば4アームのアルミ合金製中空クランクがアンシンメトリックデザインになったくらいです。もちろん先代デュラエースの完成度が高いことは定評があります、だけどシマノが新製品としてラインナップするんだから、改良点は洗い出されて内容は煮詰められているはず。実際に操作してみると「なるほどがってん」が色々見つかりました。まずブレーキは開閉のためにクイックを開くと、25mmのタイヤとか、24.2mmや28mmリム幅のホイールが簡単に脱着できました。

 

ブレーキの利きはコントロールもストッピングパワーも十分でした。ダイレクトマウントのデュアルピボットブレーキキャリパーの場合は、より大きなストッピングパワーを期待できます。リヤの変速をチェックすると、トップギヤ側ノ変速レスポンスは今まで通りな感じでしたが、ワイドギヤのローギヤ側の変速はスムーズになっていました。MTBのメカと同じシングルテンションスプリングのシャドータイプに、上ピボット付近が変更された効果でしょう。

 

シマノノ最高峰のコンポーネントのフロント変速機のスムーズさは相変わらずの凄さでした、クランクを踏み込む力を緩めなくても、よりストレスフリーでショックなく変速します。フロント変速機はパンタアームの長いモデルから大きく変更されました。

 

変速レバーのストロークは前後変速システムとも狭く軽くなり、ライダーへのストレスを軽減できます。シフトケーブルで操作する変速システムのフリクションを徹底してみ直した感じです。

 

デュアルコントロールレバーは、シフトケーブルがハンドルバーに沿わせたり、ケーブル巻き取り部分などでグニャグニャ曲がっているので、どうしてもケーブルの抵抗が発生して動きが重くなりがちです。それを地道に削って行った感じです。

 

メカニカルがこつこつ進化している感じなのでDi2の進化も期待できます。コンポーネントの表面仕上げの漆をイメージしたパッケージを開けると、Di2の前後変速機のモーターがまたもや小さくなっていました。消費電力の省エネ化がされている感じです。

 

デュアルコントロールレバーの形状はそれほど変わりがなく、ブラケットは握りやすいと思います。パワーを測定するクランクには、純正のサイクルコンピュータも用意されるのですが、ブラケットには操作ボタンが設定されていなかったので、液晶画面のタッチパネルになるということですね。

 

次に期待されるのは、ディスクブレーキキャリパー、ディスク対応のDi2デュアルコントロールレバー、パワーを測定できるクランク、サイクルコンピュータのリーリースということになります。

 

ところで、カンパニョーロのディスクブレーキのキャリパーと、EPS とメカニカルのエルゴパワーシフターはどうなっているんでしょ。いま現在カタログで見えているのは、ディスクブレーキローター対応のゾンダのホイールだけだから、どうなるんでしょ。

 

スマートなディスクブレーキ台座のフレームがどんどんリリースされていますが、エンド幅の規格も142mmリヤエンド幅やスルーアクスル対応などで多様化しています。2017年は、どこまで油圧ディスクノロードバイクが普及するのかな。明日はシマノの取り扱い説明会と、メンテ本の打ち合わせに行ってきます。今週末も元気に走りたいな。