クマさんのバイク専科

eタップは「先だし」か「後出しじゃんけん」か?

7月といえばスラムの注目のコンポーネントのeタップが日本へ入荷してショップへ届く予定です。
スラムのフルコンポーネントで組むか、シマノのレーシングレスポンスを誇るアルテグラの4アームクランク、デュアルピボットブレーキキャリパー、11段チェーン、11段スプロケットを用意してミキシングコンポで組むか。
7月に入荷するスラムのeタップの最小限のキットを手に入れて、ミキシングコンポで使うことを考えています。
最初に日本に入るeタップのセットがスポーツバイクつくばマツナガに入荷する予定です。


スラムファンにとってはレッドと組み合わせないなんて邪道でしょうけど、どう考えても互換性のあるシマノのコンポーネントと組み合わせれば、変速性能やブレーキング性能は確実にこっちの組み合わせでしょう。
eタップのコンポーネントを試乗してみて、右変速レバーでリヤがローギヤ側へインデックス変速。
左変速レバーでリヤがトップギヤ側へ変速。
左右の変速レバーを内側へ同時に押すとフロントが現在のチェーンリングからインデックス変速します。


変速操作もすぐに慣れるし、ワイヤレスの変奥操作をシンクロさせる初期設定も簡単だし、リヤとフロントディララーのストローク調整も簡単だし、インデックス変速の微調整も変速レバー先端の裏側のスイッチを押すだけで簡単で魅力的でした。
フロントの変速はディレラーの羽(チェーンケージ)が特殊な動き方をするので、チェーンが斜めにドライブしても、自動トリム機構が無くても、チェーンと羽が接触しない設計になっています。実はここが一番心配です。


ワイヤレスの変速操作は、混信や誤作動は色々なフィールドを走っているわけではないので、まだまだ未知数ですけど、ロードレースをシリアスにやっているわけでは無いので、電磁波の影響で混信してしたり、誤作動したところでこれだけスムーズに変速するならいいじゃないのって感じです。
ブラケットに組み込まれている送信部の電池交換や、前後ディレラー共通の小型の充電式電池の電池残量を気にしたり、ブレーキケーブルの交換時期のことだけメンテンンスを考えればいいんだし、使ってみたいと思いました。


電動メカのパワーオンのスイッチは、組み込まれている加速度センサーが働きバイクを動かした瞬間にスイッチオンになります。
クルマに乗せての移動や輪行時の移動中も自動的にスイッチが入り電池を消耗させるので、電池を取り外し、接点を損傷しないように付属の樹脂製カバーを取り付けて保護することが推奨されています。
ちょっと面倒ですけどフル充電で作動できる時間50時間から70時間を考えると実行した方がいいですね。
リヤの電池が消耗したらフロントの電池をリヤにセットして作動させることも可能だし、電池が小さいので、充電したものをサドルバッグに収納しておくこと安心ですね。


eタップのコンポーネントは、海外市場ではすでに市販されていて、ネット通販で手に入れて、電波法をクリアする面では少しフライングでしたけど、すでに国内で使用されていて、その評価がSNSにアップされています。
eタップは電子制御の電気製品ですからパーフェクトに作動するとは限りません、使用していて故障する可能性もあります。
正規輸入代理店のインターマックスを通じてショップが購入した製品しか、国内ではサポートを受けられなかったり、品質保証対象外になる可能性があると思います。


海外ではリリースされてから、そろそろ半年以上を経過しているので、日本に7月に入荷する製品は、いわゆる電子機器にありがちな初期の不具合が修正されている可能性があります。
都知事選のキャスター上がりの候補者じゃないけど、「先出しじゃんけん」してもいいほどにeタップは成熟されている可能性があります。どうしようかな。


シマノのコンポーネントをセットしたバイクを用意して、7月に入荷してくるeタップのキットを手に入れた誰かが組んだら、しばらくウオッチングして、よし大丈夫と思ったら手に入れてマイバイクに組み込む「後だしじゃんけん」でもいいかな、使い込んでみないと見えて来ない部分もあるだろうな。
新型デュラエースと組み合わせる方法もありますね。どうしようかな。
だけどメカニックは3ブランドの電動メカの取り付けや調整の手順を覚えなきゃいけないんだ、まるで電気屋さん状態で大変だね。ではでは。