クマさんのバイク専科

カンパニョーロEPS は当分の間11スピードですね!

カンパニョーロは130mmリヤエンド幅で、シフトケーブルで操作するメカニカルの12スピードの、「スーパーレコード12スピードとレコード12スピード」のコンポーネントをリリースします。6月上旬にはカンパニョーロジャパンによる取り扱いのセミナーがショップ向けに開催されます。当然メカニカルの12スピードが話題の中心です。2018年中にはサイクルショップの店頭に12スピードのコンポーネントは展示されるはずです。

 

12スピードに対応するホイールはどうなるのか、130mmリヤエンドなのでカンパニョーロ仕様のフリーボディは、9・10・11段対応フリーボディ付きの従来のモデルが使えます。つまり、メカニカルの12スピードコンポーネントなら、フレームもホイールも今乗っているのをまんま使えるのです。コンポーネントの買い換え、12スピードへの載せ換えを考えているカンパニョーロファンには、嬉しいような気もするけど・・・・。

 

となると、やはり気になるのが耐久性です。12枚のスプロケットを従来の130mmのリヤエンド幅の中に、どう収めているのかと言うこと。カンパニョーロのフリーボディの規格は9・10・11スピードと同じなので、当然スチールやチタン合金製のスプロケットの歯の厚さは薄くなり、間にセットするスペーサーも薄くなって、ナローチェーンもさらに薄くなってスーパーナローになることしか考えられません。

 

そこで頭へ思い浮かぶのは、スーパーナロー化されたスプロケットとチェーンの消耗具合です。物理的には金属製パーツの肉厚が薄くなって、いくらスプロケットやスーパーナローチェーンの素材を厳選したリ、摩擦を減らすトリートメントを施したとしても、11段のスプロケットやナローチェーンと同じ耐久性を確保するのは大変なことです。縦方向のチェーンの消耗による伸びは防げたとしても、スーパーナロー化したチェーンの横方向へのたわみは抑えられるのでしょうか。12段化で歯先間隔が狭くなると、チェーンも薄くなり消耗による横方向のたわみによる、インデックス変速への影響が出やすくなります。

 

スーパーナローチェーンは、ノギスによる縦方向の伸びのチェックだけでなく、変速の切れ味に影響する横方向のたわみも気になるので、走行距離も指標にして、インデックス変速の性能の低下を感じたら、チェーン交換の時期と考えます。もちろん、チェーンのパーツクリーナーやチェーンクリーナーでの、内部の油汚れを徹底的に落とすクリーニングと、高性能オイルの注油は11段のナローチェーン以上に、定期的に実施する必要があるでしょう。

 

しかし、12段対応のリヤ変速機のデザインはシマノの新型のシャドーデザインに似ていますね。シングルテンション化して、プーリーケージの大型化で歯数の大きいローギヤの超ワイドスプロケットに対応しているのでしょう。10スピードから11スピード化の時もそうでしたが、12スピード化もカンパニョーロが先行しました。シマノは12スピード化はどうするんでしょ。130mmリヤエンドで実施するのか、それとも142mm化するのか、それとも、メカニカルは130mm、ディッスクブレーキ仕様は142mmンするのか。電動メカのカンパニョーロEPSのラインナップは、当分の間は11スピードみたいです。

 

スラムは12段コンポーネントをeタップにリムブレーキ、eタップ&油圧ディスクブレーキ、シフトケーブルで操るメカニカルも開発中みたいですが、リヤエンド幅はどうするんでしょ。フレームメーカーもどっちに発展するのか困ってるでしょうね。ロードバイクのディスクブレーキの普及も完成車の新規購入では増えていても、カスタムバイクの用な場合は、フレームもホイールも新規購入になるので足踏み気味だから、130mmの12スピードはインパクトありますね。ではでは。