始めてのアルミフレームのロードバイク購入の時からのお付き合いのI さんです。フラットペダルの状態でマジカルミステリーツアーやSRM に参加して、霞ヶ浦の歩崎へのライドでは、みんなから千切れて２人で土手道を走った記憶があります。みんなのビンディングペダルとバイクシューズ姿を見て、どうもペダルで損しているらしいと気付いて、予定を早めてビンディングペダルへ換える時もお手伝いさせていただきました。桜運動公園で３０分くらいのトレーニングでキャッチ＆リリースに慣れて、５０kmくらいのライドに出かけたと思います。
ショップライドへの参加の前に、プライベートライドしたそうで、走行スピードが時速２０kmくらい、走行距離は３０kmか４０kmくらいは走れていたようです。SRMのグループライドは霞ヶ浦の土手道だと、コースで迷うことが無いので、歩崎はつくばから３０km地点ですが、それぞれのスピードでフリー走行になります。速いグループは走行速度が時速３０kmから４０kmになってしまうので、ビギナーでは付いて行けません。でも大丈夫、ちゃんとボクというビリを走るライダーがいますから。
I さんは、まだグループライド数回という経験だったし、フリー走行のグループライドから千切れるのは当たり前です。ハイスピードのグループライドには、ボクも付いて行けないので、Iさんと一緒に走るのがちょうどいいのです。ボクがいればパンクしても安心でしょ。２０km地点くらいまでは時速２０kmオーバーで遅れないように頑張っていたIさんでしたが、オーバースピードがったって乳酸だらけになって、時速１５kmキープがやっとになって、残りの10kmを走っていました。でも、歩崎までの片道が３０kmありますから、このまま走って帰るだけで当時のIさんにとって最長不倒距離の更新のはずです。
ロードバイクで走り出して数ヶ月目のライドで、歩崎にどうにか着いたIさんは、みんなを待たせたことを気にしていましたが、みんな同じようなビギナー時代を経験しているので、優しく見守っていてくれます。自販機で飲み物を補給して、歩崎で少し休んで再スタートしました。芋問屋さんがやっている焼き芋屋さんへ向かいました。歩崎からの上りを走って、4kmくらいで焼き芋屋さんです。美味しい物を食べるのはマジカルミステリーツアーの定番ですから、Iさんにとってちょうどいい休憩になるはずです。みんなでおいしい焼き芋と、冷え冷えの芋けんぴを食べて再スタートして、クルマの少ない道でつくばへ帰りました。
Iさんにとって未知の距離でしたが、スピードさえ２０kmから２５kmくらいに抑えれば走り切れると思っていました。６０kmオーバーを走り切ってショップへ帰り着くと、とっても疲れたようです。家へ帰ってバタンキューだったとその頃を振り返っていました。何度目かのマジカル参加の時に、コンビニ休憩の時にポジションの調整を行いました。サドルの位置、クリートの位置の見直し、ハンドルバーの取り付け角度の調整、ブラケット位置の調整、ステムの高さの調整などを行いました。Iさんの今までの走りを見て、少しずつですが走れるようになっています。心肺機能や体格に合わせて微調整しました。
コンパクトなフレームは、シートチューブのアングルが立っているので、サドルをセンターに固定すると、踏み込みやすく、そして回しやすい腰の前後位置にならない可能性が高いのです。サドルをできるだけ後ろへ引いて、サドルの柄の面を前傾させてお尻が痛くなるのを防ぎ、サドルの高さを再調整しました。Iさんの走りはドンドン進化しています。５０kmのライドで疲れていた時期から考えたら、先日のマジカルは、岩瀬まで時速３０kmで走って、お昼ご飯を食べてから３時にはつくばへ帰ってきたわけで、８０kmオーバーのコースです。
少し週末のライドに参加できていなくても、３０分も走ると体が動き始めて、脚がクルクル回るようになって、時速２５kmから３０kmのグループライドに対応できています。踏むのは厳しいでしょうが、平気でクルクル回してグループライドに付いて走れるようになっています。そうそう、早くも軽量なカーボンバイクに乗り換えたんでしたよね。ピンクの軽いバイクは最新コンポ装備で、先々週は走りの向上に合わせてハンドルの位置も低く設定して、上半身の重さを利用して脚を踏み込みやすいように設定しました。
今週末には、ステムをライズ７３度ヘッドアングル対応モデルに換えてハンドリングを安定化させて、WRのRSRというサドルを後ろへ引けるシートポストに交換して、アルミバイクのポジションと同じように、股関節周りや腰椎の詰まり感を解消して、踏めて回せる腰の位置を実現して、走りやすいポジションに設定できて、バイクを乗り換えた違和感が無くなって、日曜日の岩瀬往復のライドは新ポジションになっていい感じで走れて楽しそうでしたよ。１００kmを快適に走れるようになっているはずです。ではでは。
