クマさんのバイク専科

24万km乗ったアヴェンシスの代わりが見つかった!

 

クルマって移動の道具として重要なモノだけど、ボクの場合は単なる移動手段ではなく、深夜に仕事を終わってドアをバタンと締めてシートに座ると、自分の部屋に帰ったつもりになれる、仕事との区切りを付ける場所でもあります。そして、何時であろうと自分の思った場所へ移動できる、どこでもドア的な存在でもあります。選手のサポーポートで忙しい時期には、トヨタのエスティマの4輪駆動車を2台続けて使っていました。3列目のシートを畳んで、バイクをそのまま放り込めて、メカニックサポートの機材も山盛り積めて、4駆は高速走行で雨や風などの天候の影響を受けにくく移動できたからです。

 

エスティマのパッケージは7人乗りで、確かに選手や機材を積んでの移動に適していたけど、年間で3万kmから5万km走るし、一晩で東京から天草、東京から函館あたりまでの長距離を移動するので、走り出して1時間の運転で5分か10分休む、長距離ドライブで疲れにくく、早く着けるローテーションを編み出しました。エスティマは前輪タイヤの後ろに運転席があり、乗用車感覚の乗り心地なんでしょうけど、運転席の高さで走り終わると頭がくらくらして、体調に影響することを体感しました。

 

同じようなパッケージの、ルノーのエスパスのロングドライブでは、そういう感覚になったことがなかったけど、2台乗り継いだエスティマでは、だんだん切実になってきて、イタリアで乗っていたボルボや、フランスで乗っていたワーゲンのパサートのワゴン車の経験から、背の低いワゴン車がいいと、トヨタのスプリンターカリブの4駆に乗り換えたり、足回りがしなやかなトヨタのカルディナワゴン4駆を乗り継いで、長距離ドライブでも体に優しいし、ルーフキャリヤへのバイクの着脱が簡単だし、やっぱりワゴン車がいいという結論になりました。ヨーロッパで造られていて、足回りがいいという評判だったアヴェンシスの4駆に乗り換えて、24万km乗りました。

 

最近、スタッフの森みちこさんとの共通の話題は次のクルマ選びです。みちこさんの現在の愛車はホンダのオデッセイで、14年愛用ですけど外観ピカピカのスーリーのルーフキャリヤ付きです。車検を通して、劣化した樹脂系の補修パーツをセットするとかなり高額になるのだそうです。ホンダ車に乗り換えるなら、下取り価格はそこそこ提示されるでしょうけど、こだわりは7人乗りだけでなく、クルマのフォルムにもこだわりがあって、車高が高くないこと、そしてドアはスライドタイプではないことなのだそうです。そんなのホンダにないぞ!?。だから、パッケージ的にはコンセプトを踏襲している新型オデッセイは、高さとスライドドアに変更されているので、アウトオブ範疇なのだそうです。オプションで観音開きのドアへの変更できないのかと言うほどのこだわりの部分だそうです。だけど7人乗りのファミリーカー仕様のシート配列で、背の低い、いかにも走りそうなフォルムのモデルは、確かに見当たらないよな〜。

 

ファミリーカーはユーティリティスペースの確保重視のパッケージングで、頭にゆとりを感じさせてゆったり感を持たせ、さらに荷物のスペースも欲しいとなると、どうしても車高が高くなるワンボックス的なのがファミリーカーのデザインの常套手段でしょう。ホンダ、トヨタ、マツダは好みのブランドらしいです。果たしてその中にお気に入りの愛車が見つかるかどうか。みちこさんの選ぶクルマが何になるのかとっても楽しみです。

 

そんな、みちこさんのクルマ選びに興味があるのも事実ですが、自分のお尻にも火がついています。契約している保険会社からは、もうすぐ保険の期限ですという通知がとどいています。今乗っているアヴェンシスは車検がもうすぐ切れるので、ここ数ヶ月、代わりのクルマを探してもらっていました。今まで乗っていたのと同じモデルです。イギリスのトヨタヨーロッパで作っているアヴェンシスです。それも注文が少しめんどくさくて、初期の旧型ではなく、クラシックなスタイルをそのまま踏襲した2番目に造られた旧型のアヴェンシスです。現行モデルのネッツトヨタでカタログをもらえるアヴェンシスは3代目のデザインとなります。

 

アヴェンシスはネッツトヨタ取り扱いの逆輸入の超不人気車です。これを整備や車検に車庫入りさせると、日本製のトヨタ車のきっちりした作りに慣れている整備スタッフが、「こんな作りなの信じられない」とオーナー様の前で口走るほどで、いじるのを嫌がる旧モデルのアヴェンシスです。正体はイギリス車で逆輸入モデルなので、一番最初のモデルはとてつもなく手のかかるクルマでした。トヨタのクルマとパーツの規格が統一されていないので、取り扱いのネッツトヨタに持ち込んだとしても、スモールパーツが取り寄せになってしまうことが多く、室内の電球1つすんなり交換できないのです。バッテリーは当然のように欧州車仕様、1年にしてラジエーターに穴が開き交換となり。バンパー周りを分解しての大工事となりました。その修理後のネジ止めやリベット止めがいい加減な作業だったらしく、常磐高速の谷田部の出口近くで、フロントバンパー周りが脱落して、もの凄い引きずり音をたてながら、料金所を通過するというアクシデントも経験しました。直してもらってからも、雪道で乗り上げたりするとアンダーガードのパネルが外れたりとその後遺症に悩みました。ルマンでクラッシュしたクルマみたいに、ガムテープ止めで修理工場にたどり着くこともしばしばでした。

 

ヘッドライトもやや問題児で、白く明るいビームの純正電球がホルダーに焼き付いて、実はリコール対象だったというのですが、レンズごとの交換が2年で4個にのぼりました。FFが一般的なパッケージだったようですが、足回りの良さを生かしたいので、フルタイムの4輪駆動バージョンを選びました。前輪6割、後輪4割の駆動配分のようです。雪道や溝にはまった時の脱出には抜群の走りを示しました。ノーマルタイヤでもほとんど問題なく走れました。スーリーとテルツォを組み合わせたルーフキャリヤには、バイクを5台乗せることができ、車輪を5本セットできるキャリヤも付けていました。

 

走行距離は24万kmを越えていて、そろそろ直噴の4気筒2000CCエンジン周りからオイル漏れもちらほら。オイル交換時にフラッシュオイルは使えない状態でした。実は前の車検の直前にもアヴェンシスを探してもらっていたのですが間に合わず、2年前に33万円をかけて大幅なパーツ交換をして車検をとってから、同じ形状の2代目のアヴェンシスの4輪駆動車を探していました。アヴェンシスの2代目のモデルまでは4駆が設定されているのです。最新のアヴェンシスは少しアメリカナイズされましたが、ヨーロッパのテイストが残っていてカッコいいですけど、4駆の設定がなくなりました。

 

このクルマのお気に入りポイントは、長野のワインディングで思い通りに走れる足回りの良さと、古くさい剛性の高いボディのデザインです。たいていのクルマは乗る時に沈み込んだり、ぐらぐらクルマが揺れるのですが、このクルマは停車時にずっしりと動きません。車重があるのでややアンダーパワー気味ですけど、その静かさと路面からのショックの伝わらない感じは、長く走るので重視しています。ドアのどっしり感もたまりません。3ヶ月かけて探してもらい、山梨のネッツトヨタが持っていたシルバーのアヴェンシスの4駆を譲ってもらえました。隣りの席に清志郎さんを乗せていたクルマで残念ですが、3月には今乗っているのが車検切れなので、廃車にするつもりです。書き込みが面倒な書類の車庫証明を地元警察に申請したり、陸運局にナンバー登録、そして廃車手続きを手配しなくては。ではでは。