クマさんのバイク専科

177km地点でリタイアで15分の1になりました

冬の間も走って肺の酸素を取り入れるレセプターを回復できたようです。
でも、踏む筋力の回復や耐乳酸性までは無理だったようです。
100kmwp越えるライドは2回だけでしたから、距離に対する不安もありました。
2016年は佐渡ロングライド210kmに15人で参加しました。
宿は両津港で、昔チキンハートという映画の撮影の時に、キヨシローさんと泊まった湖畔の宿です。
去年の佐渡から帰る時に予約を入れていました。
佐渡汽船のカーフェリーも順調で、これと言ったトラブルといえば、受付会場までいったのに、
手違いでざくそんさんのナンバーとセンサーが渡されなかったことくらい。
当日、少し早めに出発して受け取ることになりました。


天気は予報どおりにいいし、佐渡ロングライド210kmの定番の、スタート時の向かい風が吹きませんでした。
むしろ追い風気味で島を回るとほとんど背中を押されている感じで、列車から遅れて単独の走りになっても、
けっこう楽に25km以上のスピードをキープできました。
こんな、210kmを完走するのにぴったりな天候はめったにありません。
ウオーミングアップを終えた時点で、今日は間違いなく走り切れるなと思いました。


佐和田浜を5時30分スターとのA1クラスに続いて、A2クラスはちょうど6時にスタートしました。
たまごさん達は前半のエイドステーションで、おそばとスイーツのあるところに寄ってから本格的に走り始めたそうです。
ボクはいつもの63km地点の、Z坂手前のトイレのある展望台までノンストップで走ることにしました。
走り出して40分くらいは追い風のコースでも、時速30km以下で走ってウオーミングアップしました。


みんな追い風なのでスタート直後から35km以上で速いです。ついつい付いて行きたくなります。
走り出して10分間ぐらいでトップグループに乗ってしまって、30kmくらいの距離で脚が痛くなった、
茂木エンデューロでの失敗経験から、我慢して、
ここまで脚が無理なく動けば大丈夫と感じるまで、ウオーミングアップに徹しました。
スタートの時は気温が20度を切っていて寒いくらいでしたからウインドベストを着て走りました。


でも日中の気温は25度が予想されているので、保冷ボトルは2本セットです。
補給食はザバスのピットインゼリーを8個グレゴリーの小物入れに入れてハンドルの前に下げました。
朝ご飯は旅館が用意してくれたおにぎりを2個たべて、スタートして1時間ごとにゼリーを食べて、
ボトルの水で流し込みました。Z坂の展望台のちょっと手前にまっ赤なコーラの自販機で、
水やコーラを買えるからちょうどいいと思っていました。


63kmの距離をどう走ろうかと考えました。
いい感じのスピードで抜いて行く50人とか30人くらいの集団をいくつかやり過ごし、
脚が動き、呼吸も楽にできるようになり、そろそろ集団に混ざって走ろうとボトルの水を飲みました。
40人くらいで時速35kmくらいの集団が来ました。
後ろに付いてみるとちょうどいい感じで、気温が上がったので風が少し当たったほうがオーバーヒートしないで走れそうです。
ほとんど平坦なコースで集団に入ったので、安定して走っているライダーをみつけることができて、
集団走行に慣れると楽に走れました。メーターは平坦ではずっと35kmから40kmでした。


集中して走っていたので、意識して水を飲んだりゼリーを食べたりしながら、目の前の山に斜め道があるのが見えて、
63kmを走り切ってしまいました。
自販機に寄って水を手に入れて、一杯並んでいるトイレによりました。
涼しい場所をみつけて脚を伸ばして休んでいると、けっこう脚にダメージがあることが分かりました。
太ももの裏側がけっこう痛い感じでした。
ここまで脚を使うと普通はケイレンしそうという、あのぴくぴくする嫌な感じがあるものなのですが、前兆はありませんでした。
マグオンという前日から飲んでいたサプリメントのせいかも知れません。
アクエリアスに溶かして、マグネシウム入り顆粒スティックを3本飲みました。ケイレン防止に効果がありそうです。


というわけで脚がケイレンしそうにならないので、それをいいことにいいスピードの集団に乗って走り過ぎたようです。
展望台のイスに座ってストレッチングしたり、マッサージしていると、15分ぐらいするとたまごちゃん、
たま旦さん、ぶりおクン、ザクソンさン達が通過して行きました。
少し間をおいてテケちゃん、一休みしたM4父ちゃんと、Iさんご夫妻が続いています。
残るはオリーブさんご夫妻です。
Z坂で置いてけぼりになりそうなので出発しましたが、坂の途中でオリーブさん達に抜かれました。
上り切ると平坦になり、後ろからくる時速30kmくらいの集団に乗って追いかけました。


そこからはオリーブさんに先行されては、集団に乗って追い付くというのを繰り返して100km地点の両津に着きました。
例年より1時間は早く着いているのに、バイキング形式というお昼ご飯に列ができて1時間待ち、
何だそりゃというわけで近くのコンビニを思い出して移動して、無事にオリーブさんやOさん達とお昼ご飯を食べました。


マヴィックのサポートカーも止まっていて、ランチをもらいそこねたそうです。
何とスタッフとして働いていたのは、リマサンズ時代の選手でした。
仕事を探しているらしく、今日はアルバイトだそうです。
今週末は東松山のシクロパビリオンで仕事だと言っていました。
電動アシストバイクで参戦の時は、マヴィックカーに替えの電池を持って走ってもらおうかなと企んでいたので、
アメアのスタッフに来年の交渉をしておくチャンスだったな。
ヤマハのYPJだとフルパワーアシストで15kmだから、2個か3個預けたいな。


再スタートしても追い風気味で、平地はまあまあのスピードで、上り坂は全て劇坂に感じて、
諦めよくインナーギヤ×32Tでクルクル回して、よちよち上りました。
もう何百人に抜かれたんだろう。
それでも、残り距離を見ながら完走が可能なことを確認して、150km地点のたらい舟で有名な小木港を目指しました。
170km地点から始まる劇坂の当たりから、歩いている参加者と同じようなスピードで走りました。
リミットタイムはクリアできそうだけど、本当に上り切れるか自信が無くなりました。
目の前をM4父ちゃんが上っています。


次の激坂が見えて来ました。赤いビブスを来たライダーが、200m後ろまで回収バスが来ています。
追い付かれたらバスに乗ってくださいとインフォメーションされました。
M4 父ちゃんがブラインドコーナーへ消えていきました。177km地点の差かで腰をおろし、
歩いている人を呼び止めて、もう座ってバスに乗りましょうと、5人ほど勧誘して、
トラックにバイクを乗せるのを確認して、乗せ方や重ね方に注文をつけて、乗せ直してもらってからバスに乗りました。


バスの中はまだ14人くらいでした。次々に上り坂で止まってはライダーを回収してゆっくり進みます。
砂浜にある最終チェックポイントで、2台目の回収バスが登場、
1号車もまだ座席が開いているので回収しますかと無線でやり取りしています。
時計を見ると最終のリミットタイムをクリアしたライダー達ですから、バスに回収しちゃダメでしょう。
関門から先はどうなろうと走らせるべきだよね。

というわけで参加した15人中14人までが完走しました。
リタイヤはボクだけで15分の1になりました。前半で無理をしなければ完走できそうな感触を得ることができました。
みんなケガもなく走れて良かった。お疲れさまでした。ではでは。