クマさんのバイク専科

モノを持たないことが流れみたいだけど!

人生において、長く生きていると、あれも欲しい、これも必要だ、これが便利だというだけではなく、所有欲というか、コレクター心理で、同じようなものをいっぱい手に入れたくなることもあります。歴代の自転車に取り付けたパーツはもちろんですが、使いもしないパーツで倉庫が一杯になっているのを見るたびに、捨てなくちゃと思うのですが決断できません。

 

スポーツバイクとの自転車歴は16歳からだから46年目、生きてきた道のりを振り返るとき、身の回りに置いてあるモノが、今は使っていなくても、過去の出来事や考え方を語りかけてくれることもあるし、原稿を書いたり、バイクの手入れをする部屋に置いて、眺めているだけで楽しいものもあります。コレクター癖というのはまさに物欲なんでしょうね。その時に必要でもないものを手に入れて、側に置いておいて、にやにやして、きれいな布でぴかぴかに磨いてるだけで楽しいなんて、興味のない人にすれば、そんなものにお金と時間をかけて変わった人ということになるのかも。

 

短期的な意味でも余計なものはいらないと思いますよ。何かを持って旅に出たり、仕事場へ何を持って行くかにしても。余計なものは確かに必要ないし、荷物になるから自分で運ぶ人にとっては負担が増えることになります。使いもしないものを持つのは確かに合理的ではないと思います。でも、そんなこと言われたって、分かっちゃいるけど止められない!。それは性格なのかな、バイクウエアや普段着も、色々なシチュエーションを考えてしまい、どうなっても対応できるようにと、あれもこれも用意してと、どんどん荷物が増えて行くんです。

 

その荷物の多さが足かせになって、仕事や遊びの時にフットワークを悪くしていることだってありますよね。でもね、心配なんですよ。心配するくらいだったら持って行った方がいいや、というので大荷物になっちゃうんですね。例えば1泊のライドなのに30Lのバッグが2つとかになってしまいます。海外でメカニックサービスをやっていた頃も同じで、工具と補修パーツと整備台などで重さは100kg近く。スポンサーエアーのない移動はめちゃ大変で、フライト直前までオーバーチャージを安くしてもらうためにチェックインカウンターの職員と交渉です。毎回苦労していましたけど、それを減らしたらもしかしたらそれが必要なトラブルが起こるのではと思って心配になるし、何度かそういう目にあって現場で苦労すると、やっぱり減らせませんでした。

 

いつになったらシンプルな荷物でお気楽に移動できるようになるんでしょう。先週のつくば滞在だって45Lのパタゴニアのバッグ、30Lのイーグルクリークのバッグ、そして、ノースフェイスの25Lのデイパックだもんな。お化粧品もパーティー用の替えの衣装も入っていませんよ。普段着の着替えと、日曜日にバイクライド復活を考えてバイクウエアを1セット。とにかく心配性で靴下もパンツももう1枚入れとこ、って言うのがいけないんだろうな。黒姫合宿も結局は大荷物です。ではでは。