クマさんのバイク専科

土と日のライドで快適ポジションを追求しました!

つくばの土曜日は暖かく、のんびり走るのに最適な日になりました。テーマは、なるべく長い距離を走ること、そして、バイクのフィッティング的にも2つの課題がありました。1つの課題は、スラムレッドのeタップレバーのブラケットとドロップバーの快適なスロープ作りです。ドロップバーはイーストンのEC90エキッププロのシャローデザイン、1つの大きなアールでドロップ部分が構成されています。旧型なので肩の部分は、まだカーボン繊維の成型技術が進化段階の製品でアールが少し大きいモデルです。

 

ドロップ部分のアールと、eタップレバーのかなり絞り込まれて細身のブラケットの上の面が作るスロープ作りがなかなか巧く行かないのです。ドロップバーとブラケットとの境目に谷ができてしまい、50kmも走ると、だんだん手の平が痛くなってきます。この谷をなるべく小さくして快適なスロープを作りたい。しかも、ドロップバーの下のグリップ位置が握りにくくなっては困ります。ブラケットもドロップバーの下も握りやすい設定探しです。

 

この単体では握り心地のいいブラケットですが、ドロップバーに付けた状態で角のような状態になってしまい、快適な握り心地に設定するのは相当に難しそうです。まずはドロップバーの取り付け角度を調整しました。アナトミックハンドルでよくやる、ドロップ部分の上のアールの部分を水平に近づける設定です。ドロップバーの下の直線部分は前上がりに、つまり、バーエンドが下がりました。その状態でeタップのブラケットを上に移動して、ドロップ部分とブラケットの上の面でなるべくフラットなスロープを作ります。

 

ブラケットを握りながら、前上がりになっているブラケットの上の面を押し下げて、ドロップバーの取り付け角度を時計方向へ動かして、手の平への当たりがもっともストレスを感じない角度になったら、動かすのを止めてドロップバーを固定します。ブラケットとドロップバーの谷も小さくなったし、ドロップバーの下の直線部分も、やや前上がりの設定角度ですが、ダウンヒルや平地で手の平をのせて握りやすく、ブラケットもドロップバーの下の両方とも、かなり快適な取り付け位置を実現できました。

 

もう1つの課題は快適なサドル選びと前後位置、取り付け角度、高さなどの設定です。先週末にフィジークのアリオネCXカーボンレールから、つくばのショップの試乗サドルのセライタリアの復刻版のターボへ交換して、家に帰って手持ちのターボへ交換して、ここかなという設定を出したばかりで、かなり快適になったので、100km以上走ってみて、これでいいかなと思いました。でも、仕事部屋のバイクを見ていて、そうか、フィジークのトライ2カーボンレールがあったことを思い出して、サドルを入れたかごの中から見つけました。

 

ピナレロのパリのフレームに前後ホイールを取り付けて水平をだして、シートポストごとサドルを抜き取って、ターボサドルを外して、トライ2カーボンへ交換して、リクセンカウルのサドルバッグ用の金具も移植して、前後位置、取り付け角度、サドルの中央の高さを合わせて準備完了です。フィジークのアリオネ・トライ2カーボンへ交換して、週末のライドで試すので、背中のポケットにはステムやブラケットやシートポストのクランプボルトやヤグラを動かせる工具を入れて走り出しました。

 

サドルの高さ、前後位置、取り付け角度に関しての過去のデータは用意してあったので、走り出す前からかなりいい感じの設定ができていました。走り出してみて、ああこれがトライ2の感触だなと思い出しました。柔らかいパッドが厚く、カーボンチップ混入など補強なしのエンジニアプラスチック製のベースも良くしなります。やや前後位置の調整が必要だなと感じました。サドルを7mmくらい前に出して、中央から後ろの広がりのサポート感がもっとあるほうがいい感じでした。右脚の太ももを内側に押し付けてペダリングするクセがあるので、トライ2のパッドのクッション性が快適でした。

 

土曜日のライドで、7mm前へ移動したサドルは、パワーを発揮できる腰の位置にぴったりフィトしました。この設定で日曜日のマジカルミステリーツアー兼SRMのミドルコースを走りました。40kmほど走ってから土浦北インター近くのイタリアの台所で、スパゲティを3種類とペンネアラビアータ、全て大盛りで頼み、それにピザ2枚をシェアして、それに充実しているサラダーバーバイキングを食べて、満腹になって走りを再開して、つくばへ帰りました。サドルはしばらくトライ2カーボンレールとこの設定で走ります。

 

試乗してみて、走った後で首や肩がこったり、背中に張りを感じて、前からブラケットの位置を遠く感じているのを思い出しました。ピナレロパリのトップチューブの長さは525mmで、タイムより10mm長かったのです。採用しているエキッププロより17mmリーチの短い、イーストンのSLX3のドロップバーに交換して、ハンドリングが安定する73度ヘッドアングル対応のステムの長さを120mm、110mm、100mm、90mmを用意して、ブラケットの快適なスロープ作りと、グリップ位置のベストポジションを探す予定です。ではでは。