クマさんのバイク専科

ステムとドロップバーの交換でグリップ位置を最適化

現在スラムレッドe タップ装備のピナレロのパリ、使っているイーストンのカーボンドロップバーは、旧モデルのEC90エキッププロのシャローデザインで400mm幅。リーチが110mm、ドロップが130mmでした。クランプ径は26mmです。組み合わせているステムはライトスピードチタン、73度ヘッドアングル対応で、ステムをフォークコラムに通して取り付けると、突き出し部分がほぼ水平になる、クランプ径は26mmのシングルクランプボルトタイプ、突き出し寸法は110mmです。

 

ピナレロのパリのトップチューブの長さが525mmです、タイムのトップチューブより10mm長いスケルトンなので、同じドロップバーと同じ長さのステムで組んでいるので、ピナレロの設定はブラケットのグリップ位置が10mm遠いのです。eタップレバーのブラケットですが、エキッププロとの組み合わせでは、50kmから70km走ると、肩や首筋がこったりして、握る位置が少し遠いなと感じていました。グリップポジションを近くするために、ドロップバーとステムを交換しようと思いました。

 

交換するドロップバーは、EC90のエキッププロのシャローデザインの後継モデル、イーストンのEC90のSLX3のシャローデザインです。リーチが93mmドロップが135mmで、EC90のエキッププロのシャローデザインと、まるでドロップハンドルの形状が違います。肩の部分もアールが小さくなっています。組み合わせるステムは120mm、110mm、100mm、90mmの73度ヘッドアングル対応のリッチーWSCを用意しました。ドロップバーの上の直線部分のクランプ径は31、8mmになります。

 

SSLX3を気に入っているので、もしカタログ落ちや、形状変更されるなら、あるだけ欲しいとお願いしていたのですが、輸入元の倉庫にあったのは1本だけだったようです。今度SLX3がどうなるのか輸入代理店に確認してもらおう。もし無くなるとしても、EC80やEC70の同じ形のシャローデザインがどこかに残っていそうだし、スペシャライズドのカーボンバーでシャローデザインは、SLX3そっくりの形状なので、それでもいいかとは思っています。

 

SLX 3にリッチーのステムをセットして、eタップレバーを取り付けて、フレームに車輪を取り付けて、フォークコラムにセットして、握りやすいドロップバーの角度とブラケットの位置に調整しました。取り付けてから時間をかけて、グリップポジションがどうなるかを確認しました。組み合わせはステムが73度対応で、フォークコラムへ取り付けると、ステムの突き出し部分が水平になるリッチーWCSの110mmです。ドロップバーはEC90・SLX3です。エキッププロより17mmリーチが短く、ドロップが5mm深くなっています。

 

単純にタイムよりピナレロはトップチューブが10mm長いので、ステムの長さが同じ110mmでも、ドロップバーをSLX3へ換えるとリーチが17mm短いので、計算上では、今までよりブラケットは7mmグリップ位置が近くなるはずです。ところが、パーツの寸法の数字通りに変化しないのがスポーツバイクの困ったところです。ドロップバーの曲がりのアールの違いにより、快適なスロープを作る時に、eタップレバーのブラケットの固定位置が、前のドロップバーと大きくずれてしまいます。

 

だから、リーチだけの違いでは無くなります。実際にドロップバーのブラケットとドロップバーの下の位置の握りやすさをドロップバーの取り付け角度を調整して両立させてから、ステムの長さで、もっともライド中に長く握る、ブラケットの前後位置の最適化をする手順になります。SLX3のドロップ部分の上のアールと、eタップレバーのブラケットの上の面とが作るスロープは抜群の握りやすさでした。Eタップユーザーのマツナガ店長もチャレンジしてみてください。

 

快適なスロープを作ると言う意味では、ドロップバーの交換は大成功でした。後はグリップ位置の前後位置の調整がステムの突き出し寸法でできます。さらにステムの上下も微調整できます。実際にフィールドを50km、70km、できれば100km走って、120mmと100mmのステムと工具を持って、途中で交換できるようにして、快適なグリップの前後位置を見極めたいと思います。今週末のライドが楽しみになりました。ではでは。