クマさんのバイク専科

新しいバイクシューズのクリートの設定

先々週のサンデーライドミーティング、坂間メカニックがショートコースの担当でした。走っていると足の裏が痛くなるそうで、フィジークのk1カーボンソールのバイクシューズの形状が合わないのではと思いました。金曜日にシディのトライアスロンと、新しいフィジークの2足のカーボンソールのバイクシューズを試してもらうために渡しました。クリートの位置合わせにチャレンジしたそうですが、右脚はいい感じだけど、左脚に違和感を感じているというので、クリート位置の調整を頼まれていました。

 

ダイヤル式の開閉システムを採用したフィジークのカーボンソールのバイクシューズに、シマノの黄色いクリート、ペダルに固定してからも足を動かせる、フローティングタイプを設定したけど、左脚側だけ違和感が発生しているというのです。SRM のショートコースへスタートする前に、シューズカバーを付けていて面倒ですけど、バイクシューズを脱いでもらい、カーボンソールに固定されたクリートの位置を確認しました。右足はカカトが内側寄りの膝が開くO脚対応に、左足はカカトが外側になるX脚対応に設定されていました。

 

しかも、かなり前よりのクリート位置の設定で、膝から下の筋肉群にストレスがかかっています。その場で膝を高く上げる足踏みをしてもらって、ペダリングする足の12時の位置を越えて3時の位置までの範囲の、クランクを踏み込む位置でのフリーな状態での足の向きと、着地したときの足の向きを確認します。筋肉への負担がかかる場所が変わるクリートの前後位置の調整と、左右の足の開きのQ ファクターに関わる内外の調整と、足踏みしている時に確認した足の自然な向きや、ペダリングをしているときの足の動きに合わせて、クリートの取り付け角度を微調整しました。

 

右脚は自然に足の内側の線がバイクの中心の線と平行になるようにクリートの取り付け角度を調整します。左足の内側の線はカカトがやや内側になる向きになるように調整しました。左右の脚でわずかに取り付け角度の設定が違います。平沢まで14kmをペダリングしてみて、左足の設定にまだ違和感を感じたそうです。足の自然な向きにぴったり合わせているのに、違和感が発生しているのはどういうことだろう?。自然な足の向きに合っていて、キャッチ&リリースもスムーズになっているので、クリートの取り付け角度が原因ではないはずです。

 

解りました、坂間メカニックは左右の脚の付け根の股関節の幅が狭い骨格です。左右のクリートの位置をぎりぎり外側へ移動して、左右の足の開き、Qファクターをなるべく狭く設定していたので、左クランクとバイクシューズの内側とが接触していました。平沢での休憩中にクリートの取り付け位置の再調整です。クリートをソールに固定しているボルトを、背中のポケットに入れて持って来たベータの4mmアーレンキーでゆるめ、左足のクリートを1mmほど内側へ移動して、クランクとバイクシューズとの接触を解消しました。ではでは。