クマさんのバイク専科

ホイールが振れていたのでチェックしてみると!

フランスのコリマは、エアロやロープロファイルのカーボンリムの完組みホイールの他に、各種のカーボンリムを単体でリリースしています。モデルによって違いますが、スポークホール数も24穴、28穴、32穴、36穴などが用意され、ホイールの剛性や強度をスポーク本数やテンションで調整できる、手組みのホイールの素材として貴重な存在です。旧モデルのロープロファイルの25mmハイトのウイニウム、40mmハイトのディープリム、最新の35mmのエアロカーボンリムでホイールを組んでいます。

 

その40mmハイトのカーボンエアロリムを、サピムのCXレイというステンレスエアロスポークの32本で組んだホイールを、タイムのエッジの後輪に組み合わせていました。後輪を回転させてチェックすると、ブレーキパッドに接触する部分が2カ所ありました。コリマのエアロリムはニップルが中に収まる構造なので、チューブラータイヤをはがして、専用のニップル回しで調整することになります。コリマの場合は通常のアルミニップルを逆さにセットして組み立てています。

 

ニップルの四角の断面側が外側を向いてセットされているので、カンパニョーロの四角い穴の開いた棒状のニップル回しがちょうどフィットします。リムのニップルの入る穴の奥にあるアルミニップルの先端へ差し込み回してリムの振れを調整します。後輪を振れ取り台にセットして回してみると、部分的にでしたけど4mm近く振れていました。振れている部分のアルミニップルを回そうと、ニップル回しを差し込んで逆さにセットされているニップルの四角い先端にセットして、スポークの回転を押さえる小物をセットして、ニップルを回そうとすると、ニップルの先端が折れてしまいました。

 

スポークのねじ山とアルミニップルがサビで固着しています。ニップルを回そうとするとスポークがねじり棒のようになってしまいました。ホイールの振れとりのためにはスポークを切って、ニップルとスポークを交換する必要があります。カーボンリムはまだ使用可能なので、サピムのスポークとアルミニップルを交換することにしました。スポークの長さは後輪なので左右で違います。長さを計ってショップに発注します。で、当面はカンパニョーロのボーラの50mmに10段のスプロケットをセットして代替え品としました。

 

とりあえずは一件落着です。スポークとニップルが届いたら交換作業に取り組みたいと思います。コリマのカーボンリムは剛性もあって、精度もいいのでスポークのテンションの調整が楽にできるので、それほど苦労なく組み戻せると思います。しかし、コリマのカーボンリムって魅力的なモデルが用意されていて嬉しいですね。2年前に組んだ後輪のシクロクロス用の36本スポークのエアロリムや、35mmハイトのカーボンリムも精度がよく、軽くて剛性があって、しっかりしたホイールを組めました。

 

コリマのカーボンディープリムは、三角の2辺の肉厚があるので、軽量でも剛性の高いホイールを組めます。スポーク本数も選べて、スポークのテンションも調整できるので、体重や好みに合った乗り味に調整できます。もちろん組て調整できるメカニックがいてのことですけど。手組みのホイールは、リム・ハブ・スポーク・ニップルを選べ、そういうチョイスをできるので、まだまだ生き残る余地があります。ではでは。