あれとこれを買おうと思って、ここへ向かっている時って、あるはず、その他に何かあるかなー、いつもワクワクしてしまいます。国道２５４線、通称川越街道を池袋方面へ走ります。環状８号線を越えると間もなくワールドインポートツールズの板橋店です。入り口近くにあるアメリカの老舗のスナップオンの豊富さではかなりのレベルですが。他の工具もアメリカ、ドイツ、スイス、イタリア、日本の有名工具ブランドを網羅する凄い品揃えです。
ブランドとしてはベータ、スタビレー、ウェルゴ、PB、クニペックス、バーコ、ネプロスなども充実しています。今日の目的は、使用頻度が高くて消耗しているPBのアーレンキーの４mmと５mmのバラ売り品のゲット、メッキや先端が消耗するし、ライドの時に背中のポケットに入れポジションの変更をしたりするのに持って走るので、よく無くすんですよね。それに、トルクスレンチの中でも使用頻度が高い、ベータのT25とT30のトルクスレンチの予備の調達でした。
でもネ、メカニック経験者としては、このワクワクするお店に立ち寄ると、たいていどうしようという葛藤が起きるんです。それは毎回のことですが、今日こそは目的以外のモノは買わないぞ、と思うのです。でもナー、目的とは違った「いいものモノ」を見つけてしまって、買い込んでしまうんですね。もちろん今回もそんな予感がしてしょうがないのです。久し振りだからなー。
もちろん「これを買わなくちゃ」という目的があって立寄ることもあるのですが、そういう「いいモノ」を発見した時のワクワク感がたまりません、ほしいモノが見つかるのは本当に楽しいことです。この工具が無いかなとか、これを手に入れたいという、そんな用も無いのに、巨大な国際工具箱のようなこのお店へ、ついつい立寄って時間を過ごしてしまうんですね。昔ロードで周回コースを走っていた葛西臨海公園の近くにも、このお店の支店があって時々立寄っています。
ウェルゴのステンレス製の丸棒から削り出したアーレンキーセットをみつけた時も、ベータの丸棒から削り出したアーレンキーセットを見た時も、PBの六角断面のアーレンキーと違って、力を入れた時にしならなくていいんだよなー、とバスケットに入れてしまいました。必ずしも手に入れた工具をクルマへ乗せる携行工具箱に入れている分けではないけど、いつかは使うかもというバックアップ用のペリカンのケースに収まります。スタッフにベータのT25 とT30のトルクスレンチをお願いすると、バラ売りでT30 はありましたが、T25 が欠品でした。ところがブリスターパック入りのベータのトルクスレンチの６本セットでありました。２本以外のトルクスレンチはバイクの整備でほとんど使わないけど、セットを買うことにしました。
ベータのコーナーにはボールポイント付きのオレンジ色の樹脂製グリップ付きのアーレンキーがありました。いままでのモデルはいずれも六角のレンチだったので、長い方がボールポイントになって、斜めに差し込んだ状態で仮締めすることができて便利です。長い方がボールポイントのアーレンキーで、ラバーフードの奥のボルトなど、工具を差し込みにくい場所でも先端が届くし、ボールポイントがブレーキレバーのブラケット固定ボルトの六角の穴に差し込みやすく、作業のスピードを早く、そして確実にできて、仮締めに最適ですね。
ステムのクランプボルトの仮締めに使う４mmと、もっとも使用頻度が高い５mmの２本をバラ売りの中で見つけて手に入れました。オレンジ色の樹脂製グリップ部分が、六角のモデル、一方がボールポイントのモデル、トルクスレンチのモデルとも、グリップ部分が同じデザインなので、工具箱からとリ出すのに混乱しそうです。カッコ悪いけど、マジックでグリップ部分にサイズを書いてしまいました。
PB のコーナーでラチェットレンチ用のビットを見ていると、隣りにアーレンキーがいっぱい展示されていました。ストロークの長いモデルには、片側ボールポイント付きと、両側六角レンチ、カラーコーティングモデル。ストロークが短いモデルもあります。そんなアーレンキーの中に、ステンレス製の丸棒のモデルが増えていました。グリップ位置には滑り止めのローレットが切られていて、ボールポイントタイプでした。六角レンチとボールポイントの面の仕上げの精度は抜群で、これだけの太さがあればしなりが無く、締め付けのパワーは伝わります。バスケット入りです。
レジに持って行くと顔なじみの店長が、ベータのトルクスレンチのブリスターパックをカットして、オレンジ色のグリップの数字を確認して、T25 とT30 だけを取り出して、「他のサイズはバイクの整備で使わないでしょ」と、ばらしてバスケットに入れてくれました。こういう心使いされちゃうとまたこのお店に来ちゃうよね。マツナガ店長と坂間メカニックに、ベータのボールポイントのアーレンキーをプレゼンテーションしてみようかな。なかなか使い勝手がいいですよ。持ち替えてストロークを長くすれば、六角のレンチ側で本締めもできますからね。ではでは。
