クマさんのバイク専科

土曜日と日曜日のつくばライドは!

土曜日のマジカルミステリーツアーは、大関いちごで甘くて大きないちごを食べてから、お昼ご飯を食べに走りました。久し振りの台湾料理屋さんでニラ餃子に、ザーサイの和え物、ピータン豆腐、チャーハン、ニラレバー炒めを頼んでシェアして食べました。大関いちごの親父さんへのお土産にニラ餃子を2人前用意してもらい、背中のポケットに入れて持って帰りました。石岡からはけっこうな傾斜の丘を越えて、ゴルフ場の管理道路を通って、丘の上のギター博物館経由で風土記の丘に出て桜見物して帰りました。

 

クルマの少ない快適な緩いアップダウンが続くコースでした。道幅も4mくらいあってバイクで走るには十分ですけど、クルマがすれ違うには苦しいので、クルマの通りは少なく。石岡から丘を越えて小美玉方面や風土記の丘へ抜ける道です。風土記の丘の立ち寄りはホントは桜見物ではありません。目的は自販機のおしるこです。ところが、自販機は冷たいものにラインナップが入れ替えられていました。

 

でも、広場には和菓子屋さんの屋台が出ているはず。ゴマみつ団子、みたらし団子、抹茶あん団子、つぶあん団子などのセットを1パックと、茶饅頭を3個買って桜を見ながら食べました。するとポツポツと雨が落ちてきました。北や東の空を見上げると真っ黒な雨雲が迫っています。これはヤバいとあわてて再スタートしました。どんどん雨雲が近づいてきて雨粒が大きくなってきました。ウインドブレーカーを着て走ります。腕はもう雨粒でベタベタです。

 

それでも小雨の中を突っ走りました。ここを右に曲がって上り切れば大関いちごへの道です。ところが、黒雲はどんどん下がってきて、雷の音はごろごろと恐ろしげな音をさせて、稲光は地上へ向かってピカピカ、ギザギザと光の線を放っています。雷をくらったらどうしようと思いながらも、電柱は立っているし、家並みの中を走っているので大丈夫だろうと、大関いちごまで数キロなので付き突き進みました。

 

いちごの温室に飛び込むのとほぼ同時に、いままでの小さな雨粒とは別格の大粒の雨がザザザーっと降り注ぎ始めました。小雨には降られたけど、かろうじて全身びしょ濡れにはならずに済みました。本当にラッキーでした。

 

日曜日のライドは途中からライディングテクニックセミナーに、日曜日のショップのサンデーライドは、ショートコースと一緒に北条まで一緒に走りに行って、和菓子屋さんで味噌あんとつぶあんの柏餅をいただき、再スタートしてミドルコースは北部工業団地で別れて走りました。工業団地は直線路が3km、周回路が1周が1、5kmで、筑波大学のトライアスロン部のスーパーバイザーをやっていた頃に、ライディングテクニックのセミナーや、レペティショントレーニングで使っていたコースです。

 

この工業団地の道幅はゆったりした2車線、プラス左右に半車線分の路肩があって、しかも、ほとんどクルマがこないので安全に走れます。信号がなく左左に回るといくらでも周回を続けられます。スピードトレーニングには最適なコースです。オリンピック選手候補が集ると、バイクのトレーニングの最初に行うのが、各アスリートのバイクテクニックをチェックして、今日かポイントを見極めるための各種のセッションがあります。

 

真っ直ぐ走れているか、フルブレーキング、スピードコントロール、コーンーリング、集団走行の棒状一直線で車間距離の調整1mと50cm、サイドバイサイド40cm幅の2列、2列の連続走行、3列の連続走行、3列の内外のライダーの入れ替わり、片手走行の左右、2列で左右の手をつないで連続走行、2列での左右の入れ替わりなどをチェックします。ミドルコースでは時間も限られているので、路肩の白線の上を真っ直ぐ走ること、コーナーリングの2つにテーマを絞ってトレーニングしました。

 

コツを何も教えないで1周走り、ぐらぐらバイクが左右にゆれて、白線から前後輪が外れないように走り、難しさを体験します。2周目に真っ直ぐ走るコツをアドバイスします。まず顔を上げて前を向きます。視野が広がり水平を認識できるようになります。視野の中心の視線を距離で言えば40mから50m先を見る感じでしょう。前輪の先端を視野の端にとらえるとこれから走る路面がその向こうに見えます。路肩の白線ももちろん視野に入ります。白線から車輪が外れないように意識すると、5mから10m先の、前輪の直前の白線を視野の中心で見てしまいます。こうなるとハンドリングに力が入ってふらふらします。

 

意識的に顔を上げて、40mから50m先に視線を移します。見える景色の水平を視野の中にとらえることでバイクは安定します。ハンドリングは力を抜いて真っ直ぐに走ることだけを意識します。自然に白線をはみ出さないで走れるようになります。バイクがぐらぐらしたら近くを見ているので、顔を上げてなるべく遠くを見るようにするとバイクは安定します。走っているので、前へ進みながら、視線をなるべく遠くに、前へ前へ移動しながら走ること。これが真っ直ぐ走れるようになるコツです。

 

疲れて来ると顔を下げがちで、前輪のすぐ先あたりを視線が見て走っているので、ぐらぐらバイクが動いてしまうし、先を見ていないから路面状況を把握して走れないし、クルマや人の発見も遅れますから、疲れた時ほど顔を上げ手前を見ることを意識しましょう。安全のために重要です。コーナーリングも前を見ることが重要です。基本はバイクを傾けて、体の中心を同じ角度に傾けルリーンウィズで走ります。コーナーの40mから50m手前からコーナーのもっとも出っ張っている、コーナーの頂点を遠くから見極めます。

 

ブラインドコーナーの場合は、コーナーに入る手前の直線部分で十分にスピードコントロールします。コーナーの頂点近くのここを走るという走行ラインを頭の中で想定して、前見て、コーナーに入る手前では外側のラインを走って、見通しのきかないコーナーの先を、少しでも早く見通せるようにします。初めての走行の場合は十分にスピードコントロールします。何度も体験してカーブが分かっていたら、思っている走行ラインを走れるスピードにコントロールします。それでもなにが先にあるか分からないので、ブラインドコーナーは十分にスピードをコントロールして走ることが基本です。

 

コーナーの走行速度に合わせてバイクを傾けたとき、ペダリングを続けるか続けないかは、コーナーが初めてなら基本はペダリングを止めて、外側のペダルを下にして走ります。1回目のコーナーリングでは、大きくバイクを傾けるとペダルが路面と接触しないかを判断します。ブラインドコーナーでは先を見通せてから、走行ラインを調整したり、ペダルを踏み始めて、コーナーリング前のスピードへ戻すタイミングを見極めて、ペダリングを開始します。コーナーをクリアしてバイクを起こして加速にダンシングを入れるかも判断します。

 

見通しのきくコーナーリングでは、コーナーの頂点を見極めて、その先のアールを見てスピードを調整します。視線はコーナーの頂点から見通せるコーナーの先、40mから50m先を見て、視線を先へ先へ移動します。視野に水平をとらえることができるので、バイクと体の傾きを把握して走ることができます。視線を先へ先へ移すことで、コーナーリング中の走行ラインは安定します。思ったラインを走れるようになります。

 

お昼を過ぎても、走るのが上手くなるのが面白くなってレーニングしていました。お腹がぺこぺこになりました。自販機で買った不二家のネクターピーチ味が染みました。お昼ご飯はチャイニーズの定食で有名なお店で食べました。美味しかったな〜。ではでは。