クマさんのバイク専科

スラムの電動メカのピナレロが日本上陸です

ピナレロを輸入しているカワシマサイクルから、話題のスラムの電動メカ装備の最高峰のカーボンバイクの予約受付開始の通知が届いています。
興味のある方はスポーツバイクつくばマツナガへお問い合わせください。
すでに2015シーズンにプロロードレースで採用されている、スラムのフライバイワイヤーの11段電動変速システムが、早くもピナレロの最高峰モデルへ組み込まれて、日本へ上陸です。
2月ころに入荷だそうです。
すでに受注が始まっていますが、ワイヤレスってことは、日本の煩雑な電波法をクリアしているのかな?。


スラム初の電動変速システムは、変速の信号をリヤやフロントの変速機へ有線で送るシステムではなく、変速の信号を電波で伝達するシステムを採用しています。
前後の変速性能だけでなく、ワイヤレスのシステムも安定しているのか気になります。
メカやワイヤレスのセットアップは簡単か、変速までのレスポンスの早さはどうか、大勢スラムの電動メカで走っても混信しないのか、スラムのコンポーネントと組み合わされて、どんなパフォーマンスを発揮するのか注目されています。


メカニカルのインデックス変速システムで、ユニークな1本の変速レバーの操作で、前後ともインデックス変速するロードコンポーネントを発売していることで知られるスラムですから、どんな電動メカを発表するのか注目されました。
プロダクツプロトがアマチュアチームに供給されて、試走が始まったのが3年前と言われています。
電動メカだけでなくワイヤレスの変速システムでしたから開発段階で試行錯誤がいろいろあったようです。


熟成が重ねられて、2015年にはプロチームのバイクに供給され、スラム初の11段フリーの電動変速システムは、電動変速システムでしかもエレクトリックケーブルすらないという機構になって登場しました。
変速レバーの動きと、前後変速機を同調させるセットアップを簡単に行え、混信もなく確実に作動するなら、エレクトリックケーブルで信号を送って操作しているカンパニョーロのEPS やシマノのDi2に対して、これは1歩進んだシステムと言えるでしょう。


何せマヴィックのワイヤレスの変速システムは高圧の送電線の近くや、ドア開閉センサーの電波、強力なCB無線で誤作動したり、原因不明の作動不良を起こして淘汰された例があるので、心配するメカニックも多いのです。
スラムがコード無しとなれば、シマノのDi2 もワイヤレス化する可能性を探っているでしょうし、カンパニョーロのEPS もそういう流れになるのかな。


変速レバーまたはシフトスイッチの信号を電波で送信するには、本体の電池を電源にするのか?、
それならワイヤレスの意味は無くなってしまうので、ブラケットに組み込んだボタン電池を発信機の電源にするのかな。
電波はどのくらいのチャンネンル数を確保するのか、前後の変速機のモーターは内外への変速の消費電力が大きいので、当然メインの充電池で作動させることになるだろうし、レバーからの電波を受けて信号へ戻し、変速機を作動させることになるので、受信システムもメインの電池で作動させるでしょう。
変速レバー側は定期的な電池の交換で対応する可能性が大きいですね。


シマノのことだから、ハードなレースで使って誤作動や動かなくなるようなことがない、信頼できるシステムに熟成されなければレースや市場へ投入されないだろうから、早くても1年以上かかるだろうし、基本的な電動システムの信頼度は高いから、ワイヤレスのシステムの開発に注力すればいいわけ。
でも、誤作動とかメカトラブルの要素が増えるからレシングコンポとして導入に踏み切るかな。変速レバーも信号を送信するシステムと電池が要素として加わり、変速機も受信システムが加わるので、まったく新しい構造になるので、もっと時間がかかるかも。


2016年はハイドロリックとメカニカルのシンプルな台座のディスクブレーキのロードバイクがたくさん登場するはず。
雨の日でも安定したブレーキングをできるし、ダイレクトマウントのブレーキや、3支点のデュアルピボットブレーキより、スピードコントロール性能に優れたディスクブレーキは、どこまで普及するのだろうというのも気にかかるし、次にやってくるだろう、フライバイワイヤーの電動変速システムの時代も気になりますね。ではでは。