クマさんのバイク専科

腰の位置の最適化にチャレンジしました!

クランクを踏めて回せる、パワーを発揮しやすい腰の位置は重要です。走っていて、もぞもぞ腰の位置をサドルの上で移動している自分に気が付いたことありませんか?。思い当たったライダーはサドルの位置を調整して、腰の位置にフィットさせた方がいいですね。腰の前後位置や高さはペダリングする脚の動きに影響します。腰の詰まり感、股関節の可動域、膝の関節の微妙な開きが変わって、脚の屈曲と伸展のスムーズさを左右します。

 

クランクを踏み込みやすく、回しやすい腰の位置のバランスが存在します。少し負荷のかかっている場面のペダリングで、その腰の位置を見つけて、その位置をぴったり維持して支えるサドルの前後位置、取り付け角度、高さの調整が必要です。今回のサドルの前後位置の調整作業は、すでに週末のライド直前に、WRのRSRのシートセットバックモデルのカーボンシートポストに交換しているので、これ以上サドルを後ろへ引けないよ、というところまできています。

 

RSRは普通のシートポストより20mmくらい後ろへサドルを引けるヤグラの構造です。ところがサドルの後退幅に関係するのは、シートポストのヤグラの構造だけで調整できる話ではありません。サドルのレールの形状も関係あります。どれだけレールに直線部分があってスライドできるかも、サドルのポジションの最適化には重要なポイントです。例えばSMPのサドルのレールは凄く直線部が長くて、スライド幅が大きいので、シートセットバックのシートポストはいりませんから。

 

とことが、ボクが気に入っているサドルはセライタリアの30年以上前に製造されていた旧モデルのターボマチック2です。今のところこのサドル以外使いたくありません。サドルの裏を見ると中空スチールレールですが、直線部分が短い構造です。もっとも後ろへサドルを引いた状態で週末のライドを走りました。RSRでも最適なサドルのポジションが出ませんでした。サドルをいっぱいまで後退させても、脚を踏み込むための筋力が低下していることもあって、股関節周りに詰まり感を感じて、さらに、サドルの後ろへ自然に座っている自分を感じながら週末のライドを走っていました。

 

けっこうアップダウンのあるコースを走っていたので、踏み込むペダリングになりがちでしたが、そういう場面で腰の位置が決まらないのは、なんとも気持ちの悪いもので、ペダリングしながら気持ちよく踏める腰の位置を探して、サドルの上の面を腰を前後へ移動させてペダリングしています。この腰の位置が決まっていないポジションでのライドは、かなりストレスがたまりました。腰や背筋や腕や首にも張りが発生しました。もっと脚を下死点近くで伸ばしたい、色々感じながらのペダリングでした。

 

バイクを仕事部屋へ持ち込んで、シートポストのヤグラの金具をスモールパーツケースから取り出して、金ノコ、金ヤスリ、アーレンキー、リューター、グラインダー、バイスプライヤーを用意して、WRの2本ボルト止めのヤグラの金具を取り外して交換することにして、別のヤグラ金具をベースに加工を行いました。サドルの先端よりの狭く絞り込まれているレール、それにあった幅の溝を、前用のヤグラ金具に丸い断面の金ヤスリとリューターで作って、サドルをさらに後ろへ引けるように改造しました。

 

RSRへの交換でサドルを後ろへ20mm引いて、ヤグラ金具を改造して、さらに15mm引けるようにしました。280mmの長さのサドルの2分の1の仮のサドルの中心のポイントは、加工したヤグラ金具を使ったシートポストだと35mm引けるようになりました。シートチューブの角度(シートアングル)が、約74度半なので、シートラグの位置でアングル1度は、サドルの前後への移動幅にすると約10mmに相当するので、サドルの中心の位置は3度半ほど寝て、サドルの仮の中心の位置は71度くらいになるはずです。実際に腰を下ろしてペダリングする位置は何度になるのかは分かりませんが、踏めて回せる腰の位置を見つけて、腰の位置をぴったりサポートするように前後位置を調整します。

 

座骨の内側のエッジヤ股関節の一部が、サドルの中心のどの辺りにフィットするのか楽しみです。サドルの取り付け角度を座骨のエッジの当たる部分を水平に微調整したり、ダンシングしていてスッと腰を下ろすと、どはまりして、そのままの位置で心地よくシッティングでペダリングできるようにならないかな。

もう何回かライドを走りながらサドルの位置を調整して、ベストポジションを見つけるつもりです。腰の前後位置、サドルの前後位置や取り付け角度、高さを少し気にしてみてください。ではでは。