クマさんのバイク専科

2017年モデルのハイペロン・ウルトラ

 

カンパニョーロのロープロファイルカーボンリムホイールのハイペロンTWOチューブラータイヤ仕様モデルがウルトラシリーズで生き残っています。以前は駆動するパワーの伝達効率がいいホイールの剛性があって、加速感の魅力的な、ボーラウルトラの50mmハイトを後輪にメイン機材として使っていました。最近は踏み出しが軽く、踏み込んだ脚への反力も少なく脚に優しい、後輪にハイペロンウルトラをメインで使っているだけに、現行モデルとしてハイペロンウルトラが手に入るのは嬉しいですねー。パワーの伝わるダイレクト感はボーラの50mmにかないませんが、オールラウンドに使えて乗り心地の良さはハイペロンです。

 

ハイペロンのフロントリムは高さ19mm×幅20mm、リヤは高さ21mm×幅20mmのアンシンメトリック形状の、低いプロファイルのカーボンリムの軽量ホイールです。フリーボディはカンパニョーロとシマノのHG11段が選べる。フロントの重量は536g、リヤはカンパボディが695gでシマノボディが734gと、前後で1231gという超軽量のオールラウンドタイプ。前後輪ともステンレスエアロスポークで、ニップルはアルミ合金製。スポーク本数はフロントがラジアル組みの22本、リヤのフリー側が16本のタンジェント組み、反フリー側が8本のラジアル組みの合計24本。

 

後輪はフリーのスプロケットが右側へ収まることから、問題になるホイールの左右の剛性バランスの均等化を、アンシンメトリックリム、左右で本数や組み方が違うスポークフォーメション、ハブのフランジ幅、ストレートスポーク、スポークテンションなどのホイールテクノロジーで追求したモデル。ハブボディはフルカーボンで、ハブシャフトはアルミ合金製。カップ&コーンボールベアリング形式、ウルトラなので高精度のセラミックボールベアリングと表面強化処理されたクロニテクト・スチールボールレース採用の回転抵抗が小さいカルトベアリングを採用しています。

 

回転部のグリスアップや回転の調整は、ハブスパナやアーレンキーで調整することが簡単です。カンパニョーロの完組みカーボンリムホイールはワイドリム化して24.mmに移行していますが、ハイペロンだけは20mm幅が守られて

います。カンパニョーロはりム単体重量を公表していません、以前のハイペロンのカーボンリム単体重量は370gありましたが、現行モデルはまだ計測できていません。ワイド化されたボーラ35mmが340gくらいだそうです、エアロリムの2辺は指で押すとへこむほど肉薄に成型されています。ホイール重量が旧モデルよりも数十gも軽くなっているので、前輪のシンメトリック、後輪のンシンメトリックの台形断面カーボンリムは、最新のハイペロンも軽量化されているかも知れません。

 

本音を言えば、軽量でちょっとエアロ効果も期待できる、ボーラ35mmを前後にセットして使いこなせればいいのですが、踏み出しの軽さは確かにあります。茂木のサーキットエンデューロなら、調子が良ければ前輪がボーラ35、後輪ボーラ50、でも縦方向に硬い感じがして脚に反力のダメージがあるので、やっぱり一般道を長く走るとなると、フロントはジョバン二の木リムホイール、後輪ハイペロンの方が楽に走れます。ではでは。