クマさんのバイク専科

ワールドインポートツールズが閉店!

世界からいいとこの工具を選りすぐって集めて展示販売しているお店でした。世の中的には工具、つまりここで扱っているのはハンドツールな分けだけど、世界規模で手に技を持った職人さんは少なくなってきているわけで、しかも、自前で手に入れた上質な工具で整備しなくちゃ、納得できないというひとは少なくなっているわけです。ちなみにスポーツバイクつくばマツナガの坂間メカニックのツールコンテナに並べられた工具も、スポーツバイクファクトリー北浦和スズキの鈴木店長の工具も、主要な汎用工具はここで調達しています。

 

まあ、8mmのスパナは車載工具みたいなプレスで打ち出しみたいな、どんなへなちょこスパナでも8mmのスパナです。スナップオンのボックスレンチもオープンスパナも微妙にナットを傷めない構造が採用されています。もちろん、5mmのアーレンキーは5mmのアーレンキーだから、と言われてしまえばそれだけの話し、だけどね。スイスのPB の5mmと、1本100円のアーレンキーでは安心感が違うんだよな。しかも、PBの丸棒からの六角と削り出しのボールポイントのヤツだったら、各サイズ、六角断面のレンチのようにしなりがなくて、パワーロスなしに締め付けられるんです。ウェルゴの丸棒からの削り出しも、ベータのステンレスの円棒からの削り出しもいいですね。

 

でも、そういうハンドツールに対する思い入れは、ホームセンターで手に入る工具で十分というのが主流で、もう廃れてしまう一方なのかな。上質なハンドツールを見て、趣味の工具とか言われると、そうなのかな〜とも思えるし、そんな高い工具は必要ないよと言われることもあるけど、自分の工具箱に、自転車専用工具とか汎用工具でも、これじゃなきゃ作業したくないな、というこだわりのある工具が詰まっていると安心だな。1本見当たらなくなってもヘコんだり、どこ行ったか気にかかりますから不思議なものです。

 

何十年だかのメカニック生活で、手に入れた工具は色々あるけど、アーレンキー、プライヤー、ラジオペンチ、ニッパー、ボックス&オープンスパナ、モンキースパナ、トルクレンチ、各種のビット、汎用工具はワールドインポートツールズで手に入れたものがメインになっているので、ここの閉店ははっきり言って辛い。ホームセンターに売っている似たような工具で済まされてしまう、世の中の流れに逆らっている感は否めなかったからこそ、このお店のユーザーだったことを忘れはしない。

 

葛西店も板橋店も無くなる、こういうハンドツール専門のお店が他にあるのだろうか、ベータ、PB、ウエルゴ、スナップオン、スタビレー、ハゼット、今後、どこで手に取って確かめて、これしかないと確信して選んだものだが、手に馴染むもの、仕事場の相棒となる工具を手に入れることができるのだろうか。色々当たって見なければ。ではでは。