クマさんのバイク専科

タイヤが裂けたり切れたりしたときにタイヤブート

パークツールが発売しているタイヤブート、本来はMTB タイヤがコード切れしたり、バーストしたりしたときの、現場で切れたタイヤを応急修理して、走って帰ってくるための応急修理用のパッチです。
このタイヤ ブートを使って修理できるのは、破けてしまったり、切れてしまった範囲にもよりますが、MTB のクリンチャータイヤだけでなく、ロードバイクの700Cクリンチャータイヤでも穴を塞いで応急修理することができます。


MTB のタイヤやクロスバイク用のタイヤは、2気圧から5気圧ぐらいの設定ですから、まさにタイヤブートの想定された空気圧の範囲です。
ところが、ロードバイク のクリンチャータイヤの推奨空気圧は、一般的には7気圧から9気圧の範囲です。
ロードバイクのクリンチャータイヤは22mmか25mmで、重量が200g から280gくらいですから、路面に接地するトレッドゴムもそれほど厚くないし、しなやかさと軽量化のために、タイヤサイドも薄く作られています。


急 ブレーキで後輪をフルロックさせてタイヤが路面を滑ってしまい、トレッドゴムにフラットスポット(路面と摩擦して平になってしまうこと)を作ってしまい、 走るとコトコトと振動を感じるほどになることもあるし、すり減りがひどい時はタイヤコードが見えてしまったりします。
さらに、ガラス片や金属片でタイヤ コードまでざっくり切って、チューブが外へ飛び出して、破裂パンクしてしまうこともあります。


そんな穴がタイヤに開い ていては、新しいチューブを入れて圧力を上げたら、チューブが穴から飛び出して破裂パンクです。
そういうときに使うのがタイヤブートです。
タイヤをリムか ら取り外し、タイヤブートは穴を中心に張り付けます。
ところがタイヤブートの裏の紙をはがしても、その粘着のりが弱くてタイヤの内側へ張り付けて位置を固 定できません。
そこで用意しておくのが布ガムテープです。40cmの長さに切って巻き付けて、一緒に小さなビニール袋へ収納して持ち歩きます。
布ガムテー プがないとタイヤブートはからっきし役に立ちません。


先週の日曜日のマジカル&SRMのライド開催日のこと、ショップ 前に9時集合で、寒いのでぎりぎりにショップ前にいくと、10人以上の参加メンバーが待っていました。
ショップの前でタイヤを取り外して何か大事になって いました。
ドヒャー9時集合で3分前に到着したから、このパンクの修理作業を待っていたらスタート時間を越えてしまいます。
寒い中を待たせるのは申し訳な いと思い、事情も聞かずにタイヤブートを張り付けようとしているのを、車輪ごと受け取り、トレッドゴムが破けている場所を確認しました。


タ イヤブートを持っていたのに、布ガムテープを持っていないそうなので、自分のバイクのサドルバッグから取り出して、横に3カ所、タイヤビードから1cmは み出すようにして折り返して張り、縦方向に1カ所張ってタイヤブートをタイヤの内側へ固定しました。
わずかに空気を入れて膨らませたチューブを、リムとタ イヤの中に納めて、ビードでチューブを挟まないようにして納め、ビードをリムに納めてから、もう一度ビードでチューブをはさんでいないか確認して、パンク したライダーへ渡しました。


空気圧は5気圧までで、あくまでも応急修理ですから、リム打ちパンクしないように段差は抜 重して、ショックを和らげるなど注意して走って、無事に帰ったらタイヤを交換する必要があります。
空気を携帯ポンプで入れたらしく、参加者をそれほど待た せないでライドをスタートできるとホッとしました。
「どうもありがとうございました」、と3人が土浦方面へ走って行きました。
何だ!、参加者じゃなかった んだ。
つくば駅まで輪行して来て、霞ヶ浦方面を走るそうで、ショップの前でタイヤバーストしたのを修理していたひと達でした。
どうも見た顔じゃないなと 思った。
妙に親切な人を演じてしまいました。ではでは。