クマさんのバイク専科

ロード用の携帯ポンプ、あるある!

オリーブ旦那さんが日曜日のライド後にショップへやってきて、愛用していたレザインの携帯ポンプを見せてくれました。これ凄く空気はいるんですよ、7気圧くらいまで確実に上げられるんで頼りにしていたんですけど、ホースヘッドが抜けなくなっちゃってパンクした時に困りました、というのです。パンクしても早く走りに復帰したい時のために、炭酸ガスカートリッジ式のポンプを持っていたので助かりましたけど、クリンチャーにしてもチューブラーにしても、パンクしたらその場で復旧させて走りを再開するには、携帯ポンプは絶対に必要ですからね。

 

でも、めったにパンクしないから、そうそうあっても困るしね。携帯ポンプはバイクに付けっ放しだし、めったに使えるのかどうかなんて点検しないものです。だから、いざという時にポンピングしても空気を圧縮できないとか、ホースアダプターが不調だということがあると困ってしまいます。確かにそうだ、複数の人数で走っていれば誰かのを借りられるけど、単独ライドだったら確かに困るよな〜。空気を入れやすい携帯ポンプだと信じて頼りにするよな〜。

 

レザインの携帯ポンプはアルミ合金製のボディの中にホースヘッドが通されて収納されているのだが、ホースヘッドのアルミパーツやスチール製パーツとアルミボディが、汗や雨が反応して錆び付いてしまったらしい。プライヤーで引っ張っても外せませんでした。これは、このモデルをお気に入りだとしたら、新しく買って錆びやすい部分へ防水性や防錆性を期待できるシリコングリスを塗って使うしかないですね。

 

携帯ポンプのテストをしたことがあります。ポンピングの回数が多いのにはまいりました。6気圧を越えて7気圧に設定するのはポンピングが重くなって大変でした。シリンダーの太さや圧縮比、1回のポンピングで押し出せるエアボリュームも重要なファクターです。だいたい200回から250回のポンピングで6気圧から7気圧の実用的な空気圧に設定できるポンプを選ぶべきですね。

真夏のフィールドではやりたくない作業です。走りを再開するまでにモチベーションダウンです。

 

さすがに高性能の携帯ポンプでも、7気圧が近づいてくるとポンピングはかなり重くなります。男性ライダーでも厳しいので、女性ライダーにとっては切実な問題です。5気圧くらいの設定でも走れないことはないけど、乗り味はグニャグニャですからね。携帯ポンプはトピークやレザインなどにいいモデルがあります。床や地面へ立ててポンピングする、比較的高圧設定にしやすいモデルがあります。ショップのスタッフにその辺りを相談して携帯ポンプを選びましょう。

 

できれば炭酸ガスカートリッジ式の携帯ポンプも採用を検討してください。女性ライダーも男性ライダーも、1秒から2秒で700Cタイヤを7気圧に設定できる、炭酸ガスカートリッジ式の携帯ポンプの使いこなしに慣れてしまうと楽ですよ。SKS やトピークのモデルが使いやすいです。2本か3本予備のカートリッジをサドルバッグに持って走れば安心です。しかし、オリーブ旦那さんは走り屋だけに、携帯ポンプも炭酸ガスカートリッジ式も持っていたんですね、さすがです。

 

携帯ポンプにはポンピングで空気を入れるので、空気の抜けは通常と同じです。炭酸ガスは粒子が細かいので抜けが早く、5時間ぐらいで1気圧近く低下します。翌朝にはぺちゃんこです。それはパンクではありません。クリンチャータイヤに予備チューブをセットする前に、数回ポンピングしてチューブを軽く膨らませて、タイヤビードにチューブをはさんでバーストさせることを防げます。チューブラータイヤの場合も軽く空気を入れてからリムへセットすると、一定の力でタイヤを引きながらセットしたり、センター出しを楽にできます。