クマさんのバイク専科

美味しいサルサチップスを食べたい!

 

ハワイ島に着くとローカル空港みたいなコナ空港のイミグレーションを通って、道路を隔てた予約を入れてあるレンタカー屋さんで、ミドルサイズのミニバン、7人乗りのレンタカーを借りて、工具とか着替えのトランクを積み込んで、まず立寄るのが目覚ましの珈琲ハウスです。キッチン付きのコテージを借りている時は、数軒のスーパーに立寄って大型冷蔵庫がいっぱいになるほど、カートに2杯分の食材を買い込みます。もちろんステーキ用の牛肉は3kgとか5kgとかが普通サイズです。ガロンで売っているオレンジジュースと、飲むだけでなく調理にも使う大量のミネラルウオーターは欠かせません。コナの水道水は飲めない事はないけどミネラル分が多いので要注意です。

 

大会事務所へのプレスのレジストレーションや、選手のサポートや取材が忙しくなると、コテージへ帰って食事を作る気力が無くなります。そこで、海岸沿いの遅くまでやっているレストランに入ります。日本食のレストランもいっぱいありますが、着いたばかりでカメラマンも選手も、ローカルの食べるものを食べたいし、ビールも飲みたいというので、多国籍料理のレストランを覚えていたので、マネージメント事務所のスタッフや選手と、ミニバンに13人でイラン乗りして行きました。

 

そこはハワイ料理というより、メキシカンとイタリアンなお店で、コーンチップスの山盛りに、アボガドディップスをどろりとかけたビッグタワーやオニオンリングのタワーです。つまり、ハワイでは普通に1人前かも知れませんが、日本人にとっては3人前くらいに当たるメガ盛りが名物です。スパゲティもちゃんとアルデンテでやってくれます。マヒマヒやアヒのポキも美味しくて、もう日本食が恋しくなっているひとにはご飯と組み合わせると、マグロの漬け丼みたいな感じで最高です。

 

ハワイは何故か普通にタコスとかのメキシカンを食べられるお店がいっぱいあるけど、北米大陸以外でメキシカンを探したけど、中々ないんだな〜。ビーパルという雑誌の取材で、謎の国キューバへのフライトの時、まずはアメリカに飛んで、国交が無いので直接アメリカからのフライトはできなくて、メキシコシティに滞在した夜。体内時計がめちゃくちゃで眠れなくて、同じく眠れないという忌野清志郎さんと2人で、ホテルの部屋を抜け出しました。

 

大きなパラボラアンテナが屋上にある地元のテレビ局のすぐ隣りに飲屋街がありました。実は、犯罪多発地帯の怪しい飲み屋街なのでした。大きなバタフライナイフをカシャカシャやっている方々が街角にたむろしていて、その奥にある薄暗がりにあるネオン管が輝くレストランで食べたのが最高に美味しかったです。メキシコは、けっこうトライアスロンの世界選とかワールドカップのメカニックで来ていて、レース前から何日も滞在するので、地元のレストランや、ローカルのひとしか食べない屋台の料理を沢山食べていましたけど、メキシコシティのこの店の、シャボテンのトルティーヤや辛いチョリソや1ポンドのリブアイステーキが美味しかったです。

 

アメリカに経済封鎖されている状況のキューバに行ったら、どんなものを食べられるのか分からなかったので、たらふく詰め込んでおこうと、2人でやっと食べ切れるくらいの種類を頼んで、タコスやトルティーヤを次々に追加注文して、清志郎さんは瓶ビールを室温にして何本も飲んで、ボクはアイスティーをジョッキで飲んでいました。深夜の2時頃まで飲んだり食べたりおしゃべりしていました。

 

メキシコは近年ではマツダや本田が製造工場を運営していて日本人が多くなっていますが、シティを一旦出ると、強盗、人さらい、山賊が出るというお国柄です。今でも武装したガードマンのクルマが護衛して地方の工場まで移動するそうで、当時も今も治安がいい国とは言えません。でもメキシコシティやリゾート地のカンクーンは別だそうです。カンクーンのホテル街はガードマンが常駐している橋を渡って出入りするようになって守られています。

 

そんな治安がいいはずのカンクーンのホテル街のプライベートビーチを、早朝に選手とジョギングしていて、38口径のスミス&ウエットソンの弾が6発装弾されたヤツを拾いました。モデルガンじゃありませんよ、本物です。ガイドが言っていた、「橋を渡ってカンクーンの街へ出ないようにね」と言っていたのは本当なんだなと思った瞬間でした。でも、カンクーンのホテル外のレストランでは、15ドルも20ドルもするトルティーヤのプレートが、街の公園に出ている屋台で食べると、1ドルとか2ドルだから、ついついバイクに乗って橋を渡ってバイクコースの視察と称しては抜け出して、屋台のおばちゃんが板の間にタネを入れて平にして、焼き上げたトルティーヤに、色々な肉やシャボテンなどの具を入れてくれたメキシカンも美味しかったな〜。

 

そんなメキシコ料理の前菜なのかな、サルサソースに付けて食べる三角のコーンでできているチップス。お代わり自由のお店が多かったけど、ソースがお店によって独特で、コーンチップスもプレーンでナチュラルな胚芽入りの粗挽きとか、滑らかなチップスがあって美味しかったな〜。お気に入りの粗挽きのチップスにサルサソースに近いものが日本で手に入らないかと探したら、なんとありました。ドリトスのコーンチップのソルト、それに、日本のカゴメの「ザク切り野菜ディップス」でした。ノンオイルでローカロリーなのも気に入りました。

 

最近流行のパクチーが嫌いでなければ、細かく刻んだのをザク切り野菜ディップスに少量加えれば、よりエスニック感が増して、メキシコで食べたサルサディップスに近いかな。ちょっと贅沢だけど、熟したアボガドを手に入れて、2つ割にして大きなタネを取り出して、すり鉢でディップスを作って、コーンチップスに付けて食べるのもたまりません。家で工夫して食べるのも美味しいですけど、つくばでメキシカンを食べられないかなと探すとファミレスチェーン店のココスジャパンが運営しているエルトリートがありました。値段はカンクーンのホテルより少し安いですね。今週末は行ってみようかな。ではでは。