クマさんのバイク専科

ビンディングペダルに慣れるライド:パート1

金曜日のライドの後でスポーツバイクつくばマツナガでバイクを組んでいると、だいぶ前の、日曜日のマジカル&SRMのショートコースに参加された女性ライダーがご来店です。ボクの年齢に近いはずですけど、お友達に薦められて輪行サイクリングをしないと誘われて、いいなと思ってスポーツバイクを買って乗り始めたばかりなのだそうです。スポーツバイクによる「自転車生活」を楽しんでもらいたいなーと、思わず応援したくなってしまいますね。

女性ライダーは、最近みんなとショートコースを走ると、マイペースより速めなので、グループライドへ付いて行こうとすると、踏み込むペダリングになってしまい、20kmを過ぎたあたりで、ふくらはぎに負担が集中して、ライド中に両脚が吊って痛くなってしまい、皆さんに迷惑をかけてしまったと気にされていました。ときどき一人で走って鍛えて、みんなと一緒に走れるように頑張っているのだそうです。

マツナガ店長に相談して、片面フラットペダル、
片側がSPDのビンディングペダルをバイクに取り付けてもらっていました。
そこで、都合のいい日に、10時集合でビンディングペダルの使い方のセミナーはどうですか、
と声をかけてみました。
土曜日は大丈夫だそうです。
朝10時に桜運動公園へ集合しました、暖かくていいトレーニング日和です。
クルマのいない広い場所で、ビンディングペダルの扱い方のトレーニングをします。
1時間でキャッチ&リリースをマスターするのを目標にメソッドを始めました。

受精ライダーはどのくらい人が集るんだろうと思っていたようです。
ライドになって付いて行けなかったら、千切れて一人で帰ろうと心配していたそうです。
今回はどこにもインフォメーションしていないので誰も来ませんよ、と伝えるとホッとしたようです。
トレーニングしてからライドに行きましょう。ゆっくり走るから大丈夫ですよ。
まず、バイクをまたいでトップチューブの上に立って両脚を地面に付くことから始めました。

左右の手はシマノのデュアルコントロールレバーを握って、人差し指と中指でブレーキレバーを引いてバイクを止めておきます。
右足の爪先で斜めになっている右ペダルの先端を押して、
SPDのペダル面を上へ向けて、爪先から右足を右ペダルに乗せて、金属製のクリートをキャッチメカニズムへセットします。
キャッチメカニズムのバネをもっとも緩めてあるし、クリートの前後位置や内外の位置、
そして足の自然な向きに合わせて取り付け角度も調整したので、抵抗なくスッとクリートがキャッチされます。

キャッチメカニズムのバネの強さを一杯まで弱めてあるので、カチッと言う感じではなくスッと滑り込ませる感じで、
クリートがペダルのキャッチメカニズムの前後の金具の間にセットされます。
このクリートをビンディングペダルへセットするのを「キャッチ」と言います。
人によってクランクを固定する好みの位置が違いますが、だいたい下か、
水平の位置にクランクを動かして、右足をペダルにセットします。

足をキャッチしたら、カカトを外へひねるように力を入れて、クリートのキャッチを解除します。
それをリリースと言います。
ビンディングペダルの脚の固定から解除するまでの動作を、キャッチ&リリースと言います。
ビンディングペダルは足をキャッチすると、バネ力が弱い設定でも、基本的には足を外そうと意識して、
カカトを外へひねるように力を加えないと、足が外れないように設計されています。
脚をひねる力が弱いライダーは、最初はバネを最弱の設定で慣れた方がいいと思います。

ビンディングペダルには、最弱の設定の時のバネの強さがモデルやメーカーによってちがうので、
シマノは105以下のグレードが最弱に設定できます。ルックのケオにもそういうモデルがあります。
ビンディングペダルに慣れてきて、もっとバイクとの一体感を味わいたくなって、
より足の固定力を強くしたければ、キャッチメカニズムのバネを強くする方向へネジを回せば可能です。