クマさんのバイク専科

スポーツバイクは充電がキーワードに!

スマホも小さな本体に電話の機能やパソコンの機能を盛り込んで、GPSやゲーム機の機能だって盛り込まれて、消費電力が大きくなって、コンパクトでスリムなボディに収まる電池の容量は限られています。毎日の充電はもちろん、電池パックでの電力供給が必要になっています。最近のロードバイクのメカトラブルの原因あるある!、電動メカユーザーでなくても、そのキーワードは「充電」です。とにかく、USB 対応やコンセントからのACアダプターによる、1時間から5時間くらいの充電の必要な、バイクパーツやアクセサリーが多くなっています。特に電動メカのような、1回充電すると長く使えるものこそ電池切れのトラブルを起こす可能性があります。

 

まだ充電池の残量が大丈夫と思っていたり、うっかり充電するのを忘れていたとか、走り出す前に気付いても、直前だとどうしようもないのが充電式の弱点です。電動メカの電池は700kmとか1800kmとか、1回のフル充電でけっこう長持ちしてしまうこともあるし、どんどん消費していくのに電池残量の確認を見逃してしまうんですね。電動メカ装着のバイクに乗るときは、走る前に必ず電池残量を点検するか、電池残量に関係なく、定期的に充電するようにするといいでしょう。

 

急速充電のシステムでも機材を正常に作動させるには1時間くらいかかります。スラムのワイヤレスメカのブラケットに内蔵した、送信用のボタン電池は1年半ぐらいで交換すれば安心でしょう。そういう場合の対応策としては、内蔵タイプも外付けタイプの専用電池の予備と、チャージャーを用意しておいて、家でフル充電してストックしておくことです。内蔵タイプの電池でもシートポストの中に取り付けているなら、そんなに手間をかけることなく交換できます。電動メカが作動しないで走れないよりましでしょう。

 

できれば、コンポーネントメーカーか、サードパーティが、リチウムイオン電池の123Aを1本か2本収納して、電動メカを200kmから400km作動させる緊急用の電池パックか、電池を入れる内蔵タイプと外付けタイプの電池ホルダーを発売してくれれば、緊急用として便利ですね。携帯電話やスマホの電池パックのチャージャーのようなイメージです。サイクルコンピュータもGPS や記憶装置など、省エネ化されていても、シンプル機能のサイクルコンピュータとは違い、どうしても消費電力が大きく、内蔵のリチウムイオン電池では、ロングライドやブルベなどの10時間を越えるライドをカバーしきれません。

 

GPS 内蔵のガーミンのサイクルコンピュータでは、外付けの充電式のバッテリーパックで、作動時間の延長が可能になっているじゃないですか。そんな感じのバッテリーパックか、旅先で123Aの電池を手に入れれば大丈夫というホルダーのキットが発売されるといいですね。サイクルコンピュータ、ヘッドライト、テールライト、パワーメーター、電動変速メカ、Eバイク、何度も充電できるリチウムイオン電池を組み込んだ、電気がなかったら動かなくなってしまう機材が多くなっています。そんな中で、微妙なメカトラブルというか、充電忘れで作動しなくなる電動メカユーザーが、けっこういることを見かけるようになっています。

 

これは、明らかに電動メカユーザーが増えているせいもあるけど、電動メカの電池残量の表示が、誰にでも一目でエンプティレベルと分かるようになっていないということもあるのかな。ビープ音とか、もう少し強く充電を警告してもいいような気もします。シマノのDi2の場合は、小さな液晶モニターに電池残量がグラフで表示されるメーターもあります.でも一般的には、けっこう見にくい場所のLEDインジケーターが、変速レバーを操作する時に、グリーンに点灯したり、後200km分くらいになったら赤く点滅して充電の必要な段階であることを表示します。電池が内蔵タイプも外付けタイプも、1個の電池を電源にしている場合は、フロント変速機から先に動かなくなるシステムになっています。

 

後ろはしばらく動いてくれますが、動かなくなったら手でリヤ変速機のプーリーの位置を移動して帰ってこれます。突然作動しなくなった場合のトラブルシューティングは電動メカユーザーには必須です。転倒などでブレーキレバーのブラケットが曲がってプラグ抜け、リヤ変速機のプラグ抜け、エレクトリックケーブル断線、電池の残量の低下や電池切れ、外部からリヤ変速機がショックを受けて緊急モードに入っているのを回復させる方法など、症状を見て、頻度を把握して、現場では動かないとショッキングですが、冷静に対処する必要があります。

 

スラムレッドの電動メカ&ワイヤレスのeタップの場合は、専用の充電式のリチウム電池が前後変速機で独立していて、eタップレバー側には変速レバーのコマンドをワイヤレスで発信するための寿命が1年以上というボタン電池が1個、ブラケットに組み込まれています。eタップの場合は、前後で共通の専用リチウム電池が、前後の変速機で独立して取り付けられているので、使用頻度の高いリヤ変速機側の電池から消耗して動かなくなります。その場合はフロントをインンーギヤに変速してから、前後変速機のリチウム電池を入れ替えて、リヤ変速機を作動できるようにしてカバーリングできます。

 

カンパニョーロの場合は電池がかなりの大容量で、フル充電したら、かなり長期間作動させられる、内蔵タイプと外付けのリチウム電池が採用されています。LEDのインジケーターの色の変化で電池残量が表示されます。液晶にグラフの方が分かりやすいんですけどね。定期的な充電が一番の対応策でしょう。アクセサリー類の充電システムは、USBとACアダプターによる、マイクロUSB での充電というパターンが増えています。急速充電できるモデルがほとんどですが、USB ポートのキャパシティによっては、充電に時間がかかってしまう組み合せがあるので、アンペア数には注意が必要です。

 

ガーミンのサイクルコンピュータと、携帯電話は毎日充電くらいの心の準備が必要ですね。ヘッドライトは2パターン用意しています。キャットアイの1200ルーメンの充電式と、123Aリチウム電池2本の700ルーメンのライトをハンドルバーにマジックテープで取り付けるホルダーと組み合わせて用意しています。1200ルーメンのキャットアイのライトをフルで照射すると2時間で消耗します。でも、この明るさは街灯のない黒姫高原やつくばの夜の道を照らし出して走るには必要です。充電し忘れていたら、LED ライトの123Aの電池2個を新品に入れ替えてバイクにセットします。700ルーメンで2時間ほど照らしてくれます。

 

夜間走行が必須なら、キャットアイの800ルーメンの充電式のライトがいいでしょう。リチウムイオン電池の部分がネジ込みで、本体から簡単に脱着できて、予備電池をサドルバッグに入れておけば、2個をフル充電しておけば、4時間は800ルーメンで照らしてくれます。キャットアイの400ルーメンタイプに、800ルーメン用の電池をセットすれば、400ルーメンのフルパワーで照射できる時間を延長できる裏技もありです。ブルベの200kmとか300kmを1日で走る夜間走行ありのライドなら有効な方法です。ではでは。