クマさんのバイク専科

アールエルのソックスは日本の匠が作る!、パート2

ビンディングペダルシステムは、踏む時は変形しにくいアッパーが足をサポートして、軽くて変形しにくいカーボンソールや、ややしなやかな樹脂製ソールが支えてペダルを踏み下ろします。問題は急加速や上り坂で引き脚を使う時で、下死点から上死点までの引き脚を使うフェーズでは、変形しにくいカーボンソールに固定したクリートの靴底側から引かれます。



ライダーのパワーを効率良くバイクへ伝えるには、バイクシューズのアッパーの剛性も必要ですし、爪先から母指球当たりまでの浮き上がりを防止したり、カカトが抜けないように、ヒールカップやヒールカウンターのフィット感が重視されます。というわけで、バイクシューズの中での足のフィット感が重視されるようになっています。ロードバイクの場合はソックスをはくので、滑り止めやフィット感などの機能が求められるようになりました。



気になっていたアールエル(RXL)ブランドの製品ラインナップやソックスに盛り込まれたテクノロジーを紹介するパンフレットをもらって熟読しました。ソックスを手に取り、はいて見ると良さは確信に変わり、じわじわと日本の匠の「凄技」な部分が見えてきました。スプリンター系のライダーに、足が滑りにくいと好評なのがTRR 18Rという、小さなT 字型の滑り止めがパワーのかかる部分にびっしり配置されてグリップ感を確保されています。



シリアスにロードを走るライダーも、快適性を求めるコンフォート系のライダーに最適な3D的な高機能ソックスがTBK-500Rや300Rです。フィット感を繊維の伸縮性に任せるのではなく、緻密に親指などの足の形に合わせて、編み数を変えて対応して快適な立体的なフィット感を追求しています。ソックスのスペシャリストならではの緻密な製法が採用されています。



アールエルブランドの武田レッグウエアでは、この足の形にぴったりに編み上げる製法を靴下超立体化計画と呼んでいます。素材の種類や生地の薄さや厚さは、求める機能によって選択されています。足の形に合わせて3D的に素材を編み上げられています。コンピュータの3次元解析のモニターに表示される線画のようなイメージです。部分部分で機能や動きが解析されて、伸縮性の違う構造になっていて、これが足へのフィット感の高さを演出しています。



足の形に編み上げられたソックス、超立体化計画をアピールするために、ユニークなのは店頭展示用のパッケージングです。普通は横から見て足の形に畳まれていますが、爪先からソックスをはく時のような形で畳まれています。とにかくロードバイク乗りは、アールエルのTBK-500Rか300Rのソックスをはいてみることです。まず入り口が超立体らしく丸く自立しています。左右の指定があって足の形に編み上げられています。



もうここから違いますね。とりあえず爪先を入れて足の形にフィットする感触を確かめながら、ソックスの位置を合わせます。足のサイズは26cmでかなり甲高です。バイクシューズのサイズはメーカーにもよりますが41から41ハーフ。試したバイクソックスのサイズはMでしたが、足全体に軽くコンプレッションがかかる感じです。でも、このバイクソックスは部分部分で足にかかるプレッシャーが違います。次はSサイズで足が包まれる感を強くしてみたいと思います。



カカトの部分など絞り込むように、かなり強くコンプレッションされる部分と、ブリッジの部分が緩く感じたり、部分部分でプレッシャーのかかる感触が違いました。立体感があるので硬いのかと思いましたが、思ったより薄くてしなやかで、部分的に厚さや伸縮性が違い、足首の甲側が曲げやすくなっていたり、ソックスで足が包み込まれているようなサポート感が心地いいのです。アールエルのテクノロジーが注ぎ込まれたソックスは魅力的です。



バイクシューズに足を入れると、インソールとの摩擦感が親指から小指までのエリアにあって、滑り止めが発揮する適度なホールド感で爪先からパワーが伝わりそうです。ヒールの部分はすっぽり収まりストレスはありません。ペダリングしても爪先とインソールの摩擦があってパワーロスがないです。バイクソックスに余り機能を感じていなかったけど、アールエルの超立体のバイクソックスは、カラーもデザインも気になるけど、機能も重要ですよと教えてくれました。コレは買いです、試してみてください、次もこれになりますよ。ではでは。