クマさんのバイク専科

久しぶりに完全な自転車になったみたい!

 

久しぶりに重症の不調に陥ったバイクを仕事部屋に入れていじりました。重い工具箱をサポートカーから下ろし、変速不良の解消とチェーンの交換と整備に必要と思われる工具をピックアップして、買い物バッグへ入れて、折りたたみ式の整備台を持って、バイクも持って仕事部屋へ上がりました。5000kmくらい走って久々の本格的な整備です。洗浄や注油は定期的にしていましたが、変速性能の低下などを感じて、カンパニョーロの11段のレコードチェーンの交換の時期かなと思ってはいましたが、まだ変速するし、歯飛びもしないので、先延ばししてきて1年が経過しています。

 

カンパニョーロの取り扱いのセミナーに参加した時、11段チェーンは10000km走行でもでも切れないし、走行中に踏み込んだ時に歯飛びをしなければ使えると言われましたが、さすがにそこまで使うライダーはいないでしょうと思って解説を聞いていました。シマノのデュラエースチェーンの場合は3000kmくらいから変速性能が変化し始めて、5000kmくらいで交換するのがいい感じです。縦方向のチェーンの長さをゲージでチェックして、交換の目安にすることができます。

 

カンパニョーロのチェーン伸びのチェックの基準では、6コマのチェーンの端と端のリンクにノギスを差し込んで、その長さが132、60mm以上に伸びていたら交換するように指示されています。でも、その前の段階でも、チェーンの洗浄や注油の状況、変速の頻度や走るフィールドによっては、縦方向の伸びが基準の範囲でも、横方向のチェーンのヨレが出始めていることがあり、変速性能は4000kmから5000kmくらいで低下しています。使っているレコードチェーンは1年くらい使っていて、そんな走行距離をとっくの昔に通り過ぎていました。ヨレヨレになっているはずです。

 

タイヤとブレーキさえ大丈夫なら、インデックス変速の切れ味はカンパニョーロだから仕方がないと、変速レバーをワンクリック分押しながら、フリーのスプロケットの歯先を、チェーンが移るのをちょっと待つ、的なのは普通なので、多少の変速の不調はいいやと、ほったらかしで走っていました。シマノなら変速レバーをワンクリック分押したら素早く放しても、瞬時にチェーンは移ってくれます。いくらシフトケーブルの張りを調整してもシマノのようには行きません。押さえて待つ、はカンパユーザーならではの、テクニックと言えるでしょう。今回のリヤのインデックス変速の不調はさすがに嫌な予感がしていました。10000km近く走って、チェーンが縦に伸びて、しかも横へもヨレている状態のせいだけではありません。

 

スーパーレコードのリヤ変速機のカーボンボディのシフトケーブルを固定する部分が削り取られて、シフトケーブルがズルズル抜ける状態になっていました。修理のプランを立てて、必要なワッシャーと2液混合タイプのエポキシ系接着剤を用意して、補修作業にかかりました。半日かかってタイムのアルチウムのVXRSの整備をして、整備台の上ではリヤ変速機のカーボンボディに取り付けたスチール製ワッシャーが効いて、固定ボルトを締め付けるとシフトケーブルの抜けもなく、インデックス変速も問題なく作動するようになりました。

 

11段レコードチェーンの交換は、久しぶりにパッケージに同梱されていたマニュアルを見ながら、アンプルタイプコネクティングピンを押し込む内外の方向とか、アウタープレートから飛び出しているピンの0、1mmの量とかを確認したり、表側に飛び出したアンプル部分を折り取る方法。アンプルタイプ部分を折り取った部分に、閉鎖機構付きに専用チェーン工具の矢を当てて、そこからハンドルを4分の3回転させて、ピンの折口を変形させて、ピンをかしめて止めること、接続したらチェーンの左右へ力を加えて、引っかかりがなく動くようにすることなど、手順を確認しながら行い順調でした。

 

このバイクで実際に走るのは今週末になります。今週末の天気は、土曜日は気温22度と肌寒く、午前中は雨でダメみたいです。どこかへサポートカーで美味しいものを食べに行って、その帰りに雨が止んだら走ろうかな。涼しくて快適に走れそうです。日曜日はなんとか曇りになりそうで、気温は30度を切って本格的な秋を感じさせます。つくばを走れそうです。シフトケーブルは抜けて来ないし、チェーンも新しくなったので、久々にインデックスチェンジがビシビシ決まるのが楽しみです。自分のバイクも少しは気を使って手入れしなくちゃな。ではでは。