クマさんのバイク専科

盛りだくさんだった9月の黒姫合宿!

お昼に埼玉をスタートして、金曜日の夕方には長野県の信濃町黒姫高原に到着しました。標高550mの野尻湖では気温が20度くらい、バイクライドにはちょうどいいけど、ちょっと肌寒いです。今日は前泊なので夕飯は出ないので、関越自動車道の上里サービスエリアで富山の鱒寿司を買って、黒姫高原の第一スーパーでお買い物です。地元産の牛乳や黒姫高原の飲むヨーグルト、コーラやお茶やアクエリアスなどのレイド中の補給用の飲み物を手に入れました。地元産のシャインマスカットや長野パープルや、大王Kさんの大好物のバナナなどの果物や、ビールやお酒のおつまみ的な食べ物を手に入れて、前日泊の夕飯や金曜日からのライドの補給食の準備もできました。

 

自分が走る訳でもないのに、大人の遠足みたいにワクワクしてきました。黒姫高原は最高に気分良く走れる季節です。黒姫高原のべース基地になるペンションもぐへ移動して、Nさんのカンパニョーロの旧型の10段用カーボンコンパクトドライブクランクを、最新の4アームのデュラエースへ交換したバイクや、着替えや工具などの荷物を下ろして、ロッヂこまづめに置いてあるローラー台やアイスボックスなどの機材を引き取って、ライドやフィッティングの準備ができました。深夜に、もう一人のNさんも到着したので、タイムをスラムのイータップへ組み替えた時に残してあった旧型のシマノのデュアルピボットブレーキを、最新の28mmリム幅対応の新型のデュアルピボットブレーキへ交換です。バイクの走りを大きく変えるチューンナップになります。

 

ブレーキのアーチの構造が違うので、ブレーキレバーを引いた時に、フレームのトップチューブのアウターストッパーから、アーチのマイクロアジャスターまでのアウターケーブルの長さが、抵抗なく引けて美しく感じる長さより短めなので、アウターケーブルをスペアパーツから取り出して、最適な長さに切り出すと、切り口を平らにヤスって仕上げました。アウターケーブルの中に通した、抵抗を減らす樹脂製のライナーチューブの、ケーブルカッターで切って潰れた切り口を、シマノのケーブルカッターに付属の小物の針のような先端を差し込んで丸く戻して、シマノ純正のアウターカップを取り付けて仮組みすると、リヤのブレーキインナーケーブルの長さが足りないのを発見して、樹脂コーティングされているデュラエースのブレーキインナーケーブルへ交換しました。

 

黒姫合宿で走る予定のコースには、斑尾高原から新井の道の駅への15kmのダウンヒル、タングラムからスキー学校への15kmのダウンヒル。光りが原から新井の道の駅への18kmのダウンヒル、信濃町から上越市への40kmのスーパーダウンヒルがありますから、いいブレーキが必要です。戸隠高原、杉の沢高原牧場、斑尾高原、妙高高原、光が原、すごい上りもあるけど、上り切ったら、お得なスーパーダウンヒルを楽しめるコースを走ることになっています。その時ブレーキのストッピングパワーやスピードコントロール性能、ホイールのカーボンやアルミリムとの相性の差をはっきり体感できます。

 

シマノの旧型のデュアルピボットブレーキから、最新の28mm幅のリムに対応する3支点のアルテグラのデュアルピボットブレーキへの変更です。フレームやフロントフォークに取り付ける1支点と、左右に2支点のデュアルピボットブレーキです。ストッピングパワーも強力になるし、スピードコントロールもしやすくなります。最新モデルのデュラエースとアルテグラのデュアルピボットブレーキは、ブレーキングを開始すると、その反力で左右の支点が開く方向に力がかかって、リムサイドへブレーキパッドを押し付ける力が逃げないように、パワーブースターのプレートが左右の2つの支点に固定されています。

 

最初はブレーキの強力な利き方や、豪快なダウンヒルコースに慣れていないので、ちょっとブレーキレバーを引いたつもりが、腰をサドルの後ろへ引いて後輪荷重気味にしても、後輪をロックさせてスリップさせてしまうほどです。ライド初日の左右に細かくカーブするコースでは、オーバースピード気味になって、スキー学校までのダウンヒルの途中で、何人かが後輪を滑らせたみたいです。こんな広大なスケールのダウンヒルを走る機会は関東平野では滅多にないので、下り坂のスピードや、スピードコントロールのイメージが湧きにくいのです。シマノのデュアルピボットブレーキは引きも軽いし、基本的に利きますよ〜。フルブレーキングは後輪が浮き上がらないように、左右のブレーキレバーを引く力に注意しましょう。

 

お昼近くに到着したオリーブさんと旦那さんも加わって、午後のライドを始めましたが、信濃町へ向かって下り始めてすぐにオリーブさんのタイムがチェーン落ちのメカトラブルでした。原因を探ると、シマノのDi2のフロント変速機がズルズルと下がっていました。アウターリングの歯先と外側のチェーンケージの下端が接触する寸前になっていました。接近しすぎたチェーンケージがモーターの力で内外へ移動するので、下り坂でアウターギヤ側へ変速した時に、チェーンを誘導するチェーンケージが変形して、歯先とチェーンケージに挟まれたチェーンを外へ弾き飛ばしていました。チェーンケージの変形を戻して、フロント変速機の高さを、外側のチェーンケージの下端と、アウターギヤの歯先との間隔を2mmに調整してチェーンを移りやすいように修正して、走りを再開しました。

 

オりーブさんは5月の佐渡ロングライドでトンネルの中で僕のバイクの後輪とハスって落車して、膝の靭帯を傷めてリハビリ冬眠していたので心配していました。先週は夕食を李厨房で一緒に食べましたが、黒姫合宿は3ヶ月ぶりでの本格的なライドへの参加でした。それでも元気にクランクをくるくる回して走っていました。合宿の初日のライドは、60kmコースの40km地点でリタイヤしましたが、ハードな上りがあるタングラム越えですから納得でしょう。2日目のライドはもっとも厳しい光が原の10kmの上りを走って、80km地点でのリタイヤでした。糖質カットダイエット中のダブルNさんのコンビも、グリコーゲンのエンプティと熱中症気味のダメージで90km地点でリタイヤしました。

 

帰り道は、ナウマンゾウのいる交差点からすぐのセブンイレブン前で、久しぶりに真っ暗になって、ペンションもぐまでの道は灯がなく、路面を照らし出す400ルーメン以上の強力なヘッドライトが必要でした。グループで帰ることにして、大王Kさんの先導で走りました。サポートカーはアップライトにして、グループの後ろから路面を照らしました。108kmで獲得標高1600mの新潟や長野らしい、すごいコースでしたが、5人が完走しました。ライド2日目で疲れていると思いますが、それぞれのテーマを持って走れたみたいです。微妙なポジション変更や、サドルの交換、走り方のイメージの変更など効果を体験できましたか?。サドルの痛さに悩んでいた実家が笹ヶ峰の麓というUさんも納得のポジションにできたみたいです。

 

2018年の最終の10月黒姫合宿は、雪が降らない上旬のうちに実施します。5日が前日泊、6日にフィッティング&ライド、7日にライド、8日にライドのスケジュールを予定しています。参加お申し込みやスケジュールや参加費用の確認は、黒姫高原るんるん合宿のホームページよりアクセスください。バイクウエアは秋冬用を用意してください、100%ウールのジャージや、スーパーファインメリのウールのアンダーも効果的です。アームカバーやレッグカバー、もしかしたらタイツが必要かも知れません。ではでは。