クマさんのバイク専科

明日は晴海でシマノのプレス発表&試乗会!

14日の木曜日、東京の晴海でシマノの2016-2017年、コンポーネントの発表会です。
リリースされてきた順番からいうとフラッグシップのロードコンポーネントがメインのはずです。
いままでの新製品発表の流れからいうと、ずいぶん早いアップデートと感じますけど、
最近は新鋭品からの賞味期限が少し短くなる傾向になっています。
2016年の春に雑誌の誌面で紹介されて、
秋ごろから年末にかけて店頭に展示されるのが最近のシマノの新製品のパターンですね。
2017年以降の主流になる新型がいよいよ発表です。

105、アルテグラの油圧ディスクブレーキ化&Di 2コラボレーションときて、
順番から言えばロードの最上級モデルの油圧ブレーキ化のはず。
しかし、変速性能、ブレーキング性能、クランクの高い剛性など、
あれだけ充実している内容の最高峰のレーシングコンポーネントなだけに、どこをどうバージョンアップしようというのでしょう。
もちろんメカニカルも同時発表になると思いますが。
シフトケーブルの本体との接触とか、シフトケーブルの出どこによって、
固定ボルトまでのルートの設定に専用ゲージを使って、余り効果を感じないし、
面倒なセッティングくらいが気になるくらいで、現状の9000系は完成度が高いですね。

2016年はUCIルールで実施されるロードレースにおけるディスクブレーキの正式採用年です。
春先のレースではすでに複数のチームがディスクブレーキ仕様のロードで走っています。
雑誌では色々賛否両論的な展開になっていますが、ネガティブな意見もMTB であれだけ実績があるブレーキシステムを、
やけどするだとか、ディスクローターでケガするのではとか、
MTB ライダーよりロードライダー無防備とか言っていたりするけど、CX なら同じようなものだし、
転倒のリスクははるかにMTBの方が大きいはず。

ハイドロリックのディスクブレーキには、整備性などの課題もあると思うけど、
一旦設定してしまえばブレーキフィーリングの変化は少ないし、
ロードレーサーでの採用にネガティブな要素はそう多くはないし、完全に否定したり、拒否する必要もないでしょう。
当然シマノはディスクブレーキを推進してきたわけです。
カンパニョーロもスラムもきっと動き始めています。
ディスクブレーキの他に盛り込まれる可能性のある要素は、12段化?、
流行のパワートレーニングを実現できるワット数を検出できるクランクシステム?、
さらなる低フリクション化?、油圧ディスクブレーキとDi2 の融合?、フライバイワイヤー変速?、
日本のハイエンドユーザーにとって興味がある内容になるはずですね。

すでに原型はユーロバイクや台湾ショーでヘビーユーザーである完成車メーカーや
フレームメーカーにインフォメーションした内容がネット上で公開されているようです。
但し書きとして仕様変更される可能性があるという事でしたが、まだ公開の段階では段数は増えないようです。
前年のプレス発表試乗会でディスクブレーキ化を前提に、開発スタッフやシマノ販社のスタッフが公言していたように、
ハブのクイックシャフトがインスルーへ変更されている可能性もあると思いますが、全てがインスルータイプになるのかどうか。

アルテグラまでディスクブレーキ化しているので、残されるはロードの最高峰モデル、
新型規格の台座採用に、MTB ですでに採用されているホイール固定システムで、
変更個所はフレームのエンドにねじ切りになるので、完成車メーカーやフレームメーカーは対応が大変ですね。
ここ数ヶ月で徐々にシマノの新製品の全容が雑誌の誌面で紹介されるはずです。楽しみですね。ではでは。