クマさんのバイク専科

サドルの試乗レンタルが始まりました!

30年前のセライタリアのターボマチック2が、今のところもっとも快適に走れるサドルです。
3年くらい前から体脂肪や筋肉量が減って、それまで100km走っても快適に感じていた
フィジークのアリオネスタンダードでお尻が痛くなって、快適なサドル選びが始まりました。
最新のモデルでパッドが厚めとかしなやかなコンフォート系と思われるサドルとか、
今、確実に手に入るモデルを15個くらい試したところで、サドルの上の面の形状や中央から後端にかけての絞り込み、
ベースのしなやかさ、パッドのクッション性などが気になりました。


これといった100kmを走っても座骨の先端や股関節の内側の出っ張りの触れるッ部分が痛くならない、
2日続けて走ってもお尻が痛くならない快適なサドルが見つかりませんでした。
1日なら我慢できても、翌日はダメージを受けた部分がスタート時から痛くなるモデルばかりでした。
その間に色々なことに気が付いて、もしかしたらと、倉庫からサンマルコのリーガル、ロールス、ターボ、
ターボマチック2を探して来て取り付けてみて、ターボマチック2が快適なことが分かりました。


ベースは樹脂製で力がかかると沈み込んで、座骨が当たる部分も変形して圧力を逃がしています。
しかもパッドは厚く沈み込みにくいものが採用されていまいた。
カーボンチップ入りで補強したり、カーボンクロスを樹脂で固めて変形し難い最新モデルとは材質が違いました。
ベースが補強されている方が変形し難くて、サドルの中央が下がるヘタリが起こりにくいのですが、
パッドが相当に厚かったり、ゲルが入っていないと、座骨の先端が触れる部分がベースに底突きして、
圧迫されて痛みが発生しやすいのです。


黄色と黒の革のターボマチックは、そろそろ革がダメになりかけていて、どうしようかなと考えていたところ、
ネットで1個ユーズドを手に入れてもらい、何とか次のサドルを確保したところです。
復刻版のターボでもいいかと2個手に入れて、裾を少しカットして使えるかどうか試しているところです。
R1アリオネカーボンレールは、カーボンクロスを樹脂で固めたベースで変形しにくいのですが、
アリオネCXのカーボンレールはパッドの下は樹脂ベースで、サドル全体がかなりしなやかに変形します。


しなやかなアリオネCX でも、座骨が当たる部分が痛くなりますから、R1は2つとも座骨の当たる部分の圧力を分散するように、
カーボンクロスを樹脂で固めたベースへ60個の5mm径の穴を開けて改造してみました。
果たしてこれでベースがしなやかになるのか。
フィジークのR1アリオネカーボンレールのカーボンベースに60カ所の穴だらけにして、
サドル全体と座骨が当たる部分がしなるようにしました。
しかし、ベースに穴をあけだけじゃ快適なしなやかさを実現できませんでした。
そこで、座骨や股関節の内側が触れて床ずれ的に痛みが発生する場所の、ベースに開けた穴をつないで、
座骨がベースへ底突きしないようにベースへ大穴を開けて、圧力を分散する構造へさらに改造しました、
乗り心地や強度はこの大穴を開けた状態でも大丈夫なのか試走しました。とりあえず1日目の70kmは快適でした。


サドルの試乗レンタル始まりました!。
スポーツバイクつくばマツナガのフィッティングコーナーに展示してあるサドルは1080円の手数料で、
1ヶ月の貸し出し体験ができるようになりました。
100km、200kmと走り込んでサドルを選んでください。
貸し出し中も、サドルの前後位置の調整、サドルの高さ調整、取り付け角度の調整などもご相談に応じます。
さらに、一緒にマジカルミステリーツアーや日曜日のSRMを走りながら、ポジションやペダリングを確認して、
サドルの微調整もいたします。


日本のおろし屋さんの在庫があるかないかで、少し時間はかかりますが、
ご希望のサドルも手に入れて試乗用に用意できると思います、これはと思う、
使ってみたいサドルがありましたらスタッフにご相談ください。
サドルはストック状態で取り付けて使うのが普通ですが、ボクのようにサドルが硬くて使えないので、
ベースに穴あけ加工を施して、座骨の触れる部分のベースを削りとって、底突きしないようにして、
お尻が痛くならない快適性を実現する場合もあります。



サドルの重量が200gから250gくらいの軽量で薄いサドルは、
へたりにくくするためにカーボン補強樹脂ベースなどを採用して、サドルが硬くなっています。
軽量でパッドの薄いサドルをどうしても快適にして使いたい方は、ベースの加工も相談してください。
ライダーの座骨の位置に合わせてリューターで削って加工することも可能です。
お尻が痛くなったら我慢しないでスタッフにご相談ください。
サドルの位置の微調整やサドル選びで快適走りの実現をお手伝いします。ではでは。