クマさんのバイク専科

デュラエースと105のペダルの違い!

まずシマノのペダルがスポーツバイクで採用されている理由は、
上位の4モデルがカーボン補強樹脂ボディや樹脂ボディ化したこと。
ペダル軸やボールベアリングが改善されてそこそこの軽さになったこと。
キャッチ&リリースの安定感。最適な価格、回転部の調整がしっかりできることなどがあるでしょう。
そして4モデルで価格帯を越えた各ペダルの特性があります。


デュラエースのSPD—SLを手に入れてタイムのVXRSのペダルを交換しました。
それまで使っていたのは、キャッチ&リリースのバネレートを低く設定できる105のボディに、
アルテグラのスチール製の中空ペダルシャフトとベアリングをねじ込んだモデルです。
シマノのペダルがアルミボディから樹脂製ボディに変わったころ、デュラエース、アルテグラ、
105、550の4モデルを使ってみました。
105と550は上位の2機種より低いバネレートに設定できます。
もっとも低い設定でペダリングしても、足がビンディングペダルから外れることはありませんでした。


女性ライダーのhachiさんはデュラエースユーザーでしたが、街中での信号待ちなどで、
キャッチ&リリースを軽くできることを重視して、105や550をお勧めして交換しました。
クマジジイも105のボディにアルテグラのシャフトをセットした2個1のペダルを組み立ててVXRSに使っていました。
ペダル軸から踏み面までの距離は1mmデュラエースより遠くなりますが、
その時点では脚が疲れた時に楽に足の固定を解除できる方を優先していました。


脚の力が弱い女性ライダーや、男性ライダーでも、アルテグラやデュラエースで最弱にセットしても、
レーシングペダルのバネレートが強く感じて、足をひねるのが大変と感じたら、
105や550のバネレートを弱く設定できるモデルを採用した方がいいと思います。
軽さを気にするなら105にアルテグラの中空スチールペダルシャフトの組み合わせだと思います。


デュラエースのペダルがカーボンチップ補強の樹脂製ボディになった時から愛用していましたが、
SPD-SLの上位機種から4モデル全てが樹脂製ボディになった時点で、
アルテグラと105モデルがテーパードのペダルシャフトになり、さらに550も樹脂製ボディになって、
全てのモデルを手に入れて試乗してみました。
デュラエースとアルテグラはキャッチ&リリースのバネレートの最弱の設定がけっこう強力で、
足のカカトを外へひねって足の固定を解除するのに、脚をひねる力が必要です。


クリートをペダルに収めるキャッチも、ペダルボディのスロープが改善されてスムーズに収まり。
脚をひねるリリースも、バネレートを低く設定できて、デュラエースやアルテグラより後で開発された、
105や550の方がスムーズでビギナーライダー向きでした。
キャッチの時にクリートをリードするペダル本体のスロープの傾斜が緩やかで、
爪先寄りからペダルへ滑り込ませるとスムーズにクリートが収まります。
アルテグラと105のペダルシャフトとベアリング形式には互換性があります。
ネジロックで樹脂製のペダルボディへ固定されています。
さすがにアルテグラのペダルシャフトは、スチール製のテーパー状のメッキ処理されたもので、
中空加工が施されて軽量化されています。
このペダルシャフトとボールベアリングを、105のスチール製のシャフトとボールベアリングと交換して、
キャッチ&リリースしやすい2個1のモデルにして使っていました。


デュラエースとの違いは、テーパー状の中空スチール製のペダルシャフトと、ボールベアリングの形式が違い、
踏み面が1mm低く、ペダルシャフトの中心から踏み面までが近いことです。
樹脂製ボディのキャッチメカニズムのバネレートが、最弱レベルでもアルテグラとともに強いことです。
105も550も、軽く脚をひねるだけで足をリリースできます。
女性ライダーや男性ライダーでも疲れてきた時に楽に足を着脱できます。
レースでもがくわけじゃないから、弱いバネレートで十分です。


ボールベアリングの球当たり調整の確実性、中空ペダルシャフトの軽さと独特のベアリングは位置による安定した回転と耐久力、
ペダル軸中心から踏み面までの近さによるクランクを踏み込む足の安定感。
それに、改めて手に入れたデュラエースのペダルで、キャッチメカニズムのバネレートを最弱に設定して、
キャッチ&リリースを確認してみると、105や550の最弱と比較すると強くなります。
でも、クリートの取り付け角度が正しければ、充分にスムーズな足の着脱が可能です。
それらを総合すると、やっぱりデュラエースは優れています。
予算が許すなら踏み込む足が安定するデュラエースを選びたいです。ではでは。