クマさんのバイク専科

6月30日、シマノの新製品の情報解禁日です

プレス発表から約1ヶ月、ショップ向けの発表会もありました。
シマノの最高峰のロードコンポーネントの新型デュラエースの情報解禁日です。
そう、新型デュラエースの発表なんですけど段々間隔が詰まっているような気もします。
アフターマーケットに12月頃にリリースされます。
目玉商品は何と言っても4アームクランクです。
どこもかしこもライダーが発揮するワット数を測定するシステムをリリースしていますから、当然シマノも参入というわけです。


パイオニアもすでに3代目の廉価なパワー測定システムを発表するとか、すでにクランクに組み付けたモデルもリリースされていますから、ライバルだらけですけど、シマノ純正ですから注目されるはずです。
アルミ合金製のクランクはかなり太くなっていて外側と内側のセパレーツ中空構造で、中にパワー測定ユニットと発信機、ハンガー中心には充電池が組み込まれるそうです。


メーター類は率直に言って、フライトデッキの件でもご承知のとおり、シマノがもっとも苦手にしているところで、プレス発表の時点では詳しいことは説明されませんでした。
ガーミンやスマホなどとのコラボも可能なはずで、オリジナルのサイクルコンピュータの画像は変更がありそうな感じでした。
Di2のリヤディレラーとフロントディレラーは、モーターがまたひと回りコンパクト化している感じで、前後ともパンタグラフ部分は剛性アップしている感じのデザインに変更されていました。


メカニカルのリヤディレラーはブラケットを、内外から上本体がサンドイッチして、リヤディレラーのしなりを無くす剛性アップを狙った構造の、MTB コンポに採用されているシャドーデザインを採用しています。
さて、そうなると注目のブレーキですが、28mmリム対応の3支点のデュアルピボットブレーキと、ダイレクトマウントのブレーキと、スマートな2本ボルト止めの新型規格の台座に取りつけるハイドロリックのディスクブレーキがラインナップされています。


ディスクローター付きのホイールを簡単にセットできて、ハードなブレーキングにも強度的に対応できるよう、クイックレリーズの製品と、インスルーの太いスクワーのようなシャフトをハブ軸に貫通させて、先端のネジをリヤディレラー側の専用フレームのリヤエンドのネジ穴へ締め込んでレバーを締めて固定する形式も用意されます。
新型ホイールは空気抵抗を減らす効果があるという28mm幅のリムの仕様に変更されるようです。
スタンダードのタイヤが25mm化するという事でしょう。
確かに25mmのタイヤはグリップ感やショック吸収性、乗り越し性能などキャパシティが大きくなります。


25mmのチューブラータイヤで280g、クリンチャーでも23mmより30gは重くなるので、加速性能は今ひとつです。
一度スピードに乗ってしまえばそれほど違わないというライダーもいますが、非力なパワーのライダーには、加速してスピードを戻す時は重さを感じると思います。いいことばかりでは無さそうです。


カンパニョーロの24、2mm幅の新型ホイールにぎりぎりホイールの着脱に対応できる現行モデルのデュアルピボットブレーキですが、シマノの新型ホイールの28mmリムには対応できないので、28mmブレーキキャリパーが新設されます。
しかし、なんかシマノの新製品開発は最高峰モデルなのにあわただしい感じです。
カンパニョーロに劇的な進化の動きはありませんが、スラムのeタップのワイヤレス電動メカの話題性はプレッシャーになっているかも。
でもドル箱のアルテグラ以下のロードコンポーネントのシェアは圧倒的なはずなんだけど。


前回のロードコンポーネントでフロントディレラーの変速レバーのストロークを小さく、そして引きも軽くしたのですが、基本構造は早くも変更されます。
旧モデルでは、フロントディレラーのパンタアームは長くなり、ハンガー下から出てくるシフトインナーケーブルの出てくる位置の違いで、専用ケージでシフトインナーケーブルの位置を測定して、ケーブルを固定するルートを決定する設計でした。
これが新型では変更され、特殊なルートを通過してパンタアームへシフトケーブルを固定する構造に変更されました。
メカニックは新しい止め方を覚える必要がありますが、専用ゲージは必要なくなりました。
ハイエンドパーツは置いて行かれている感が漂うカンパニョーロ、スラム対シマノが活性化するのかな。ではでは。