クマさんのバイク専科

ディープリムホイールが多くなったなー

街中を走っているスポーツバイクも、サーキットエンデューロで走っているスポーツバイクも、でぃーぷりむ ホイールを採用したバイクが多くなっていますね。空気抵抗が小さくなるというイメージのエアロホイール、高さのあるディープリムを採用したホイールが、普通にロードバイクに装着されて見られるようになっています。

 

サーキットエンデューロイベントなんか、ディープリムホイールが50%くらいに採用されているイメージです。リムハイトは35mm、40mm、50mm、80mm、105mmなどの他にももっと高いディープリムのホイールも登場しています。果たしてエアロホイールとしての空着ていこう軽減の効果はどうなのでしょう。リムが高いだけで空気抵抗が減るとはおもえません。イメージはそうですけどね。

 

むしろディープリムホイールの特性としては、カーボンリムで剛性を確保して、少ない本数のすポークをハイテンションで引っ張って、張り構造を作ってホイールとしての剛性を確保して、ライダーがペダリングで生み出すパワーをロスなくタイヤへ伝える、伝達効率の高さに注目すべきだとおもいます。空気抵抗は本当に整流されて減るのかな?。

 

普通のホイールというのが何だかひとによって基準が違って来ていますね。実は前後輪ディープリムホイールの採用は、ハンドリングへの影響をけっこう恐れています。整流効果があってバイクが真っ直ぐになろうとするので恐くないというライダーもいます。しかし、家並みが途切れた場所とか、緩いダウンヒルから、上りが見通せるような開けた場所など、突風で前輪があおられて、バイクが一瞬だけどぐらっとするのをカバーするときとか、挙動に慣れたとは言っても少しひやっとします。

 

臆病者なのでコントロールできる範囲だったとしても、意図せずぐらっとするバイクの挙動、それがいやなんです。いつまでも慣れることができません。だからハンドリングへの影響を最小限にする工夫をしています。前後輪異形ホイールの採用です。前輪が25mmハイトのハイペロン、後輪がボーラ50mmという、前後異形ホイールの組み合わせをかなりの間使っていました。後輪は50mmでもハブ軸が固定されているので、ハンドリングは風の影響を受けにくいのです。

 

ジップの400だったかな、エアロホイールがアイアンマンなどで使用されていたのを見て、26本エアロスポークの後輪、24本エアロスポークの前輪を手に入れて、公道を走ってみました。家並みが切れた場所などで横風や断続的に吹く風で、ハンドリングに影響を受けてグラリとした経験をしていたし、タイトコーナーからの立ち上がり加速も、軽量なリムの剛性不足でパワーロスしていました。

 

40mmから50mmのディープリムホイールは、カンパニョーロが50mmハイトのボーラを発売するまで常用ホイールには使っていませんでした。パワーロスのない剛性は別格でしたが、ボーラの呪いと言われる、踏み込んだ脚へのホイール剛性による反力で、脚の筋肉がダメージを蓄積してしまいがちです。

 

ジップのディープリムホイールは、三角形の2辺が指で押すと変形するほど薄くてしなやかなものでしたから、いくらスポークテンションを上げても、ダンシングによる加速などでは明らかに変形してパワーロスしている感じで、ホイールの剛性と風の影響を警戒して、常用する気にはなれませんでした。

 

ジップの35mmのエアロリムは370gと軽量で魅力的でしたから、32本スポークでテンションを上げて組んでみましたが、これもホイールとしては剛性不足を感じました。キシリウムのようなオールラウンド感はなく、ボーラ50mmほどのパワーロスのない加速感もありませんでした。

 

コリマの30mmから、ボーラの35mmのエアロリムホイールは、横風の影響を受けにくいオールラウンドに使えるモデルです。前輪ボーラの35mm、後輪ボーラの50mmの組み合わせも常用できるし、前後ボーラの35mmでもいいかな。リム周辺重量が軽いのは加速感にとって重要な要素ですが、ホイールに組んだ時にいくらスポークのテンションを上げても剛性が不足していると、踏み込んだパワーで左右方向へ変形してパワーロスして、加速する時に引きずっているような感じになって、スピードの伸びがスポイルされてしまいます。

 

コリマのエアロリムを32本か36本の多いスポークで組んで、スポークの1本1本のテンションを緩めに設定して、脚への反力を避けるようにした後輪をけっこう気に入って使っています。進むのに反力がないホイールに仕上がっています。ではでは。